さて、五月雨の探索だが、だいたいの場所もわかっている五月雨なので、朝からグーグルマップのガルワングル環礁の衛星画像を眺めて、この影が五月雨じゃないのかなーなんて想像してイメージを膨らませている。座礁からの爆撃や雷撃なので、見えていてもおかしくないからね。無事に逢えると良いけど。
そうそう。連載中の月刊「丸」今月号では給糧艦「伊良湖」の現在を特集。正直、模型とかを参考に潜る事とかもあるのですが、船尾右舷側から撮影したこういった形状などは「最終時」として残るものにもない部分だったり。ご興味ある方はぜひ(^人^) kojinsha.co.jp/maru/
ミクロネシア・チューク州、水深約18mに眠る一式陸上攻撃機(一式陸攻)を潜る。現地では連合国側のコードネームである「ベティー」と呼ばれている。塗装は剥げているが、ジュラルミン製の機体は錆びることなく未だに金色に輝く。水深も比較的浅いので見やすい航空機の一つだ。写真は少し前のもの。
【連載】月刊「丸」5月号 海底のレクイエム34「富士川丸」の零戦&九六艦戦(4ページ掲載)ミクロネシア・チューク州の海底に眠る特設航空機運搬艦「富士川丸」内部で朽ちる”九六艦戦”は世界で唯一ここだけで存在が確認されているそうだ。 amzn.to/2n7OVMO
パラオの水深約15m付近に眠る零式三座水上偵察機を潜る。本来は長距離の索敵や敵艦隊への夜間長時間接触を目的に開発された機体だが、汎用機として索敵や哨戒という本来の任務以外にも救難や人員輸送、魚雷艇攻撃など多様な活躍を見せ、ベトナム方面では仏軍によって戦後も長期間使用されたそうだ。
パラオに眠る零式艦上戦闘機二一型を撮る。水面からもわかるこの機体は専門家によるとスピナーが初期より長い後期型で三菱での生産終了後に中島でライセンス生産されたものだろうとのこと。波の影響も多く、経年劣化が著しいが、この水深で未だこれだけ残っている事に驚くばかりである。2015年撮影
チューク(トラック諸島)の水深約36mに眠る睦月型駆逐艦「文月」を潜る。甲板を探索するダイバー。レック(沈船)ダイバーの習性は、穴があるとつい覗いてしまう(笑)世界各地のWWⅡ時代のダイビングで潜れる日本の沈船は民間徴用船が大多数。当然の事ではあるが戦闘艦となると雰囲気は異なる。
チューク(トラック諸島)の水深約36mに眠る睦月型駆逐艦「文月」を潜る。写真は船尾。一般的にダイビングが出来る世界各地に眠るWWⅡ時代の日本船は民間徴用船が多いのだが、”駆逐艦”という括りでアプローチしやすいのはこの文月だろう。季節によって波が高くなり行き難くなるので注意が必要。
チューク(トラック諸島)の水深16mに眠る艦上偵察機「彩雲」を潜る。チュークのダイビングマップには「天山」と記載されているこの機体。エンジンや計器類は取り払われている為にこの場に廃棄された可能性が高い。チュークには他に零戦五二型、一式陸攻、二式大艇、天山、二式水戦などもある。
チューク(トラック諸島)水深45mに眠る伊号第百六十九潜水艦(伊169)を潜る。伊百六十八型潜水艦(伊168)2番艦である。艦橋・艦首部は爆破されているが、後部は残っており、狭いハッチから艦内に潜入を試みた(過去死亡事故も起きておりリスクが高く通常は入らない)写真は艦内の伝声管。
フィリピン・ブスアンガ島コロン、水深45mに眠る給糧艦・伊良湖(IRAKO)を潜る。コロンに眠る十数隻の中で最も深い場所にあるのがこの「伊良湖」全長147m(現地マップに記載されている長さ)、水深の関係で、中に入るなどした場合は1本のダイビングで全部を見てまわるのは難しい。船首。
フィリピン・ブスアンガ島コロンに眠る水上機母艦・秋津洲(Akitsushima)を潜る。左舷を下にして横たわる秋津洲の船尾。場所が湾内の為に流れは穏やかだが透視度は期待できず、クレーンが全て写るカットを撮りたいが難しい。ダイビングのアドバンスまで持っていれば誰でも潜る事は可能だ。
フィリピン・ブスアンガ島コロンに眠る、水上機母艦・秋津洲(Akitsushima)を潜る。船尾から船首方面に少し進むと船体から滑落した25mm三連装機銃が砲身を船尾方面に向けて見てとれる。その上にはダイバーが置いたのだろうか、砲弾。銃口の先に見えているのは秋津洲の船尾クレーン部。
フィリピン・ブスアンガ島コロンの街よりボートで1時間ほど。水深約36mに眠る水上機母艦・秋津洲(Akitsushima)内部に潜入した。秋津洲は左舷を下にして横たわっている。写真は船尾、クレーンがある付近の真下の内部の様子😌分かりにくいかもしれないが通常、左の壁が船底となる。
5月にパラオのダイビングショップ”DayDream”さんのクルーズ船「龍馬号」で北部ベラスコリーフに眠る駆逐艦「五月雨」を探しに行きます。 ▼詳細はこちら▼ daydream-cruise.com/%E3%83%91%E3%8… ご興味のある方はDMにてご案内させて頂きますので宜しくお願い致します。
そうそう、10月にパラオで海底の正体不明機を撮影したところ、零戦五二甲型(A6M5a) でした。甲型は各地で復元されていますが、様々な機体を流用したもので、完全なオリジナルはなく大変貴重だそうです。詳細は月刊丸1月号に掲載。お好きな方もいると思うので是非、拡散お願いします。
月刊DIVER 2016年12月号 Kis-My-Ft2 北山宏光さんが表紙のDIVERのパラオの特集の中で「歴史をたどるレックダイビング」と題し、パラオの沈船群の記事を担当しています。見てね!【Special Thanks:ブルーマーリン&デイドリームパラオtecチーム】