午前中の一コマ。 田代「どうして昨日電話せずに我慢したの?」 患者(高齢、基礎疾患++)「熱が出て4日間たつまで病院行っちゃだめと聞いたから。我慢してたけどあまりに辛くて今日電話しました。4日待てずにごめんなさい。」 田代、嘆息し天を仰ぐ。
ちなみに今回3歳の息子が感染したと知って真っ先に感じたは、「この子が急変しても助けられない可能性の方が高いんだよな、、、」という、えもいわれぬ恐怖感でした。
今のところコロナ相談の大多数は若い人で、 ①熱が下がらない ②喉が痛い ③咳が止まらない ④食事が喉を通らない という相談が多いです。 低リスク者で、酸素飽和度が96%以上かつ意識がよければ下記のアドバイスで経過を見ることがほとんどです。 #若い方向け
昨夜のこと。 中等症II+意識障害で、見るからに苦しんでいる方でも救急搬送できませんでした。 患者さんに「ごめんね、、、」と頭を下げる救急隊の無念な姿に胸の詰まる思いでした。 ”重症化した人が速やかに入院できない世界”においてウィズコロナなんてのは幻想に過ぎない。
「高齢の母が発熱したので発熱外来に連れて行きました。玄関で抗原検査したら陽性で『コロナなのでこれ以上は無理なので帰宅してください。保健所の連絡を待ってください』と言われて医師の診察も処方もなく文字通り門前払いとなりました」 世も末だ。
「抗原検査陰性だったので孫と里帰りしたら、実は孫がコロナで、祖父母含め全滅。苦しむじいちゃんを見て、孫も自分を責めている」 無症状の抗原検査によるスクリーニングは厳しいと思ってはいたが、実際にこういう声を直接聞くとそれが確信に変わります。お孫さんのためにもじいちゃんを助けねば。
かかりつけの患者さん(非コロナ)のご家族から、「痙攣していて119に電話していますが、いっこうに繋がりません」とコールあり。ひとまず当番医が駆けつけていますが、一体東京の救急医療体制はどうなってるんだ、、、
ご家族の同意を得て報告します。 この方は、つい先ほど、自宅で苦しみの中でお亡くなりになりました。発症から2日間、診断から12時間も経っていません。 入院できていたら救えていたかもと思うと悔しいです。 これが今の日本の、東京のリアルです。 目を背けないでほしい。 twitter.com/homecare_hinat…
またお看取りが一件。 「入院待ちの間にどんどん悪くなる姿を見て、もうだめだと、ここまで来たら家で死なせたいと覚悟を決めた。病院に行けないと絶望していた中で、最期に先生に会えたことだけが救いです」と漏らす家族。僕は暫く何も返せず、その場にただ呆然と立ち尽くすことしかできませんでした
「体調を崩したら医者が診てくれる」というのが医療の基本なので、「小児、高齢者以外は発熱しても病院に行かない様に」という旨の提言を医者側がしちゃうのは違和感を覚えます。 発熱外来が足りないなら増やす努力をして欲しい。
これまでにコロナ対応した患者さんやそのご家族に対して、家庭内の感染対策について偉そうに押しつけがましく説明してきた自分を恥じています。 『子供が部屋から出ちゃうんです』と言われても「出ないようにしてください」とか。 自分で経験して、こんなに大変なものだったのかと身に染みています🙇‍♂️
何度も言いますが、ウィズコロナの実現には「見放された患者」「見放された死」がなくなることが大前提。 「〇〇は搬送できなくてもしょうがない」という感覚の人間がいなくならない限り、その実現は遠い。
どうやら都の中に「末期癌患者には延命治療しかないから搬送できなくてもしようがない」という考えの人間がいるようだ。 “末期癌患者にはコロナの治療はできず延命治療しかない”、“末期癌だから見放されても仕方がない”というのは絶対に間違っていると、声を大にして言いたい。
「妻と死別後、倦怠感が酷い。他院でうつ病と言われて薬を飲んでいるが全然効かない。助けてほしい。」 当院でお看取りした方のご主人。グリーフケア目的で伺ったところ、自宅にレトルト白米の空容器は多いが他の食料が見当たらないことに気がついた。 →ビタミンB1欠乏症の診断に至り、治療して回復
「コロナと分かった途端、往診医も、訪問看護も、ヘルパーさんも、みんな来てくれなくなってひとりぼっちになっちゃった」 コロナになると医療や介護から切り離されてしまう。 コロナが始まって3年目だというのにそんな逆説的な現象はいまだに無くならない。
朝の往診にて、 患者「一家全滅してしまいました。一人目の陽性者が出て、家庭内感染対策にはとても力を入れたのに。何が悪かったんでしょうか?」 →コロナは発症前2〜1日目が感染力のピークという変わった性質があります。 無症状なのにうつしてしまう。ここにコロナの感染力が高い理由があります。
第7波で、僕も複数件の“コロナ関連看取り”を経験しました。 確かにどの方も“コロナ肺炎”でお亡くなりになったわけではなく、コロナによる“消耗”の結果、急速に全身状態が悪化して亡くなられました。
『悪くなった人がきちんと入院して治療してもらえる』という当たり前の医療体制を本気で作っていくための実効性のある議論を急ピッチで進めてもらいたいものだ。苦しむ患者が多すぎて胸が痛い。 ちなみに単に5類相当に変更したらあらゆる医師がコロナを扱い始めるっているのは幻想、空想、夢物語です
そして...到着した瞬間「先生テレビ見てます?搬送なんてできないのになんで呼ぶんですか。不搬送で良いですか」と聞いてきた救急隊員よ。ファイティンポーズ取る前に白旗を振ってはならぬ。 あなた方にとってはありふれた光景でも、患者にとっては人生で初めて経験する衝撃であることを忘れてはならぬ
「急性の呼吸障害→コロナ陽性」という事例が身近で散発しています。 発生届見直しなどで真の流行状況が把握しにくくなっている気がします。 報告数からは減少している印象が強いですが、現場の感覚だとコロナは収束に向かっているのではなく、まだ横ばいで隙を狙って潜んでいるような印象があります。
僕らは全数把握をやめてほしいのではなく【HER SYSで全例届けること】を見直してほしいのです。 1日の終わりに「今日は○人診断した」と数を報告するのは簡単です。 未知のことが多い新型コロナ。波の大きさや勢いがリアルタイムで分かりにくくなると、どの程度の備えをすべきか分かりにくくなります
今週末もタフでした。 最近の所感です。ノーマスク派の人たちについて個人的にどうこう思うことはあまりないですが、発症したあと(症状がある時)はマスクをしてきて欲しい欲しいです。ノーマスク状態で咳こんで飛沫を撒き散らかしながら街中を移動するなどバイオテロに等しいです。
夕方の出来事。 某患者「発熱でかかりつけに行ったが入口で抗原陽性となり診察なしで帰された。食事も取れず点滴でもと思ってかかりつけ医に電話したら“コロナは診られない”の一点張りでした。やむなくひなたさんに電話しました。」
兄の飛沫を果敢に浴び続けた娘が38.8℃と発熱し、陽性に。 熱はあってもミルクの飲みはいいし、寝る時はスヤスヤだし、あやせば笑うので、「“くう・ねる・あそぶ”に問題なし」と判断し、こちらも解熱剤は使わず経過観察。 (娘よ、守りきれなくてごめん) 未就学児の家庭内対策は厳しい、、、
受け入れ先が決まった時のために玄関先で待機する搬送ベッド。 3時間近くここに放置されている。 救急隊の受け入れ打診も「COVIDの方で〜」と言った瞬間「すいません」と断られています。その間僅か15秒。 もはや「都内全域コロナの救急受け入れは中止しています」とアナウンスしたほうがいいレベル