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#twnovel 久しぶりに帰省すると、昔ケンカ別れした友人から連絡があった。「漫画家になったんだって? どんなのか知らないけど、姪っ子がファンらしいからサインしてやってくれよ」その子が母親と共に家に来た。「僕の漫画を好きになってくれたきっかけって何?」「叔父さんの部屋に全巻揃ってたから」
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#twnovel ケルベロスの仔犬をもらった。小さな体に小さな頭が三つ付いていて、すごく可愛い。「大抵、成長すると頭は一つになっちゃうんだよ」「そうなの?」「可愛い顔をいっぱい見せなくても、複数の口で無理矢理いっぱい食べなくても、ちゃんと大事に愛されて守られると安心できたら、そうなる」
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もしものときのために、どこかに探し人掲示板みたいなのできないかな、『Twitterにいた○○はいま○○や○○にいます』みたいなの
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「私、魔女のキキです! こっちはあなたが15歳のときに初めて作った同人誌」
「何が目当てだ金か」
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勇者「魔王ッ……どうしてそこまで人間を憎む……!」
魔王「お前にわかるように説明すると、お前たち人間は私にとって大切な庭に突然増えたミントなのだ」
魔法使い「あー」
戦士「やべぇ気持ちわかる」
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魔王「世界を滅ぼしに来た」
人間「どのレベルまで?」
魔王「草木も生えぬくらい」
人間「もう少しまけて」
魔王「草木と虫は残す」
人間「もう一声」
魔王「人間以外の動物、鳥類も残す」
人間「猫もだよね?」
魔王「猫も残す」
人間「じゃそれで」
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#twnovel 「そんなに愛していたなら、なぜその人を仲間にしなかったんだ?」友である吸血鬼に訊くと、彼は答えた。「人と吸血鬼では寿命が違いすぎる」「それが理由?」「寿命が違うと生きる速度も感情の速度も違う。愛してると気づいたのは、その人が寿命を全うして百年ほどたった頃だったよ」
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そういえば、子供の頃ちゃんと理解できないままいろんな本を読んでたけど、後になって「あれはこのことだったのか」「あれはこういうことだったのか」と繋がる瞬間があって、それも含めて読書だったんだよね
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本を読まない子は「本を読め」と文句言われるかもだが、本を読む子は読む子で「本ばかり読むな」と文句言われる
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#twnovel メイドロボの修理をしていた若手が「えっ」と声をあげた。「どうした」「中の部品が一つだけ違うメーカーのなんスよ」「お前、初めてか」親方は説明する。ときどきそういうのがいるんだ。仲良くなったロボット同士でこっそり部品を交換するらしい。指輪みたいにさ。信じられないか。ハハハ。
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#twnovel 推理小説を書くのはもうやめると言うと、友人は「それは困る」と喚いた。僕の小説の殺人トリックはすべて友人が発想したものだ。「書いてくんなきゃ、俺、実際に試したくなる……」泣きながら言われて、渋々もう少し続けることにした。後日、友人が持ってきたネタの被害者は推理作家だった。
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#twnovel 花魁の前に現れたのは狐だった。怪我して死にかけたのを、人の男に救われた。人に化けて恩返ししたいが人の美醜がわからない。美しいと評判の貴女の姿に化けてもよいか。「いいとも」花魁は言う。「私の顔と姿で、愛する男と添い遂げるといい。私には叶わぬ望みを叶えてくれたら私も嬉しい」
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#twnovel 猫は人が知らないだろうことをいろいろ知っている。たとえば、人がやって来られるはずのない高い屋根のてっぺんで昼寝しているとき、ふいに撫でてくる柔らかな手(明らかな人の手)があること。背中に羽があればそれは天から降りてきた人だし、羽がなければこれから天へのぼる人なのだ。
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#twnovel 子供たちが密室トリックについて議論を交わしている。『犯人』はどうやって鍵を開けて閉めたのか? それとも始めからどこかに隠れていた? そもそも本当に密室だったのか? 秘密の抜け穴や共犯者の存在の可能性は?「とにかくプレゼントの包みを開けたらどう?」クリスマスの朝のことである。
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#twnovel 「もう犬でも猫でも何でもいいから嫁を貰え」養い親である魔法使いは口癖のように俺に言う。「もう人形でも婆でも」「石でも牛でも」「絵でも樹でも」バリエーションは豊富なのに、頑なに「男でも」とは言わないのは、言った瞬間に自分がプロポーズされると薄々気づいているからだろうか。
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#twnovel 台所の床磨きをしていたら突然見知らぬマダムが現れた。ドレスや宝石を出して、華やかなパーティーに連れていってくれた。物凄く楽しかった。「なぜこんなことしてくれるの?」「証明するためよ」「女の子は誰でもシンデレラになれるって?」「女は誰でも魔法使いのおばあさんになれるって」
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ツリーにいっぱい話が続いてるのでよかったら読んでくださいー
日本の地方に住んでる吸血鬼と人間の特に何も起きない話です。名前はまだない。 twitter.com/suwazo/status/…
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「ストレスをためないようにしましょう」って本当そのとおりなんだけど、こっちだってストレスをためようと努力してきた覚えはまったくないんだが
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#twnovel 本好きの叔父は独り暮らしの家にこれでもかと本を積み上げていた。いったい何百、何千冊あるのか、本人も把握していない。「俺に何かあったら始末を頼むよ」「冗談でしょ」私の返答に叔父は言った。「あの山のどこかに、お前が十五のときに初めて作った同人誌が埋もれてると言っても?」
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人間「なに沈んだ顔してんだ」
吸血鬼「オレオレ詐欺にあった……」
人間「何か取られたのか!?」
吸血鬼「その前に気づいたけど、電話で『俺、俺』なんて言うからつい……百年前に死んだあいつかと」
人間「百年前」
吸血鬼「生まれ変わってまた会いに来てくれたのかと」
人間「あああ泣くな」
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#twnovel 「子供の頃からシンデレラの物語が好きだったわ。ある意味でね」老婦人は語る。「皆が私を馬鹿にした。誰も私の夢を理解しなかった。でも私は諦めなかった。頑張って夢を叶えたのよ」「シンデレラになった?」「まさか。魔法使いのおばあさんになったのよ」彼女は女子奨学金の創設者である。
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#twnovel 王都の広場中央には岩に刺さった剣があり、「抜いた者は王になる」と伝えられていました。その隣には小さなガラスの靴があり、「履けた者は王子様と結婚する」と伝えられていました。聡明な読者はお気づきでしょう。そうです。いま現れた少女が、みごと剣を抜き、なおかつ靴も履いたのです。
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『普段からうっすら体調悪い属』の皆さま、このご時世には大変ですよね……。改善を模索したり頑張ってひどくしたり。いつもなら『よくある不調』として気にもしないものが、今だと必要以上に心配になっちゃったりするし。暑さにもやられるし。低空飛行でも何とかゆるゆるやっていきましょう
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普段からうっすら体調悪い属の人はみんな思ってると思うが、「ちょっとでも体調おかしいなと思ったら休んで」は難しいよな(あと女性は周期的なアレもある)
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今まで物語的には冬が死を司り夏が生を司る感じだったけど、ここへきて夏が《大いなる死》を司りはじめたきらいがありますね