2001
組織委の橋本聖子会長はエグいことを言う。「海外メディアが事前登録以外のところに外出しないようGPSで管理する」んだってさ。どこが「おもてなし」だよ。記者は従うフリはするだろうが、私にも分かるぐらいだから抜け道はいくらでもある。記者魂とも相容れず、そこここで面従腹背が見られるだろう。
2002
菅さんは党首討論でさえ答える気がまったくない。1964年の東京五輪の思い出話を長々と喋った。曰く「東洋の魔女」「アベベ」「ヘーシンク」である。居酒屋でクダを巻くジジイがよくする自慢話だが、いま居酒屋では酒が飲めない。卑劣にもその話で野党の時間を食った。一体どこの地平に生きているのか。
2003
「8時だよ、みんな帰ろう」との小池都知事の呼びかけが散々だ。「子ども扱いするな」「志村けんを侮辱するのか」等と。標語やコピー紛いのヤッテル感だけで何にもしやがらねえ。都議選と総選挙で頭がいっぱいなんだろう。「8時だよ、みんな並んで。いま現金を配るから」せめてそれぐらい言ってみろよ。
2004
五輪選手には検査を毎日すると言った。当然PCR検査だと思ったが、実は医師看護師が立ち合わない唾液による抗原定量検査のことだった。それでどう安心安全が担保されるんだ。抗原検査の精度は30%で、自己採取での誤魔化しは常識じゃないか。事ここに至ってまだ嘘をつくんだ。そうまでして強行したいか。
2005
「東京オリンピック直前、一体何があったんでしょうか。JOCの幹部が--失礼しました。改めまして次のニュースを」との女子アナの動画は見た。次のニュースは「象が車に激突」というものだったが、以来、JOC経理部長の死の続報はない。分かったのは、報じられる直前に差し替えがあったということだけだ。
2006
「JOC経理部長 自殺」には衝撃が走った。瞬時に「第二の赤木俊夫さんか」と思った人も多いだろう。私はまだ興奮冷めやらぬ『報道特集』を連想した。組織委にいる現役の告発、それはカネの流れの生々しさで、納得のリアリティがあったからだ。情報漏れを経理部長が某に責められ--は論理の飛躍だろうか。
2007
菅さんが国会で「私は(五輪の)主催者ではない」と言った。主催者でない者になぜ強行する権利があるのか謎である。小池書記局長の要求「分科会に諮問すべきだ」にも「分科会は感染拡大の対策をするところだ」と拒否、小池さんに「諮問しないのは政府に都合が悪い意見が出るからだ」と斬られたのだった。
2008
「制限 プロ野球並みなら--五輪観客310万人」と東京新聞1面だ。シミュレーションしたんだ、偉いねえ。310万人の移動、入場、退場、移動を想像したら眩暈がした。何という「人流」であることか。そりゃ医療関係者も懸念するってもんだ。チケット再販売の課題もあるし、どこからどう見ても中止一択だね。
2009
「何ぃ、竹中平蔵が尾身警鐘を『明らかに越権』だとぅ?どのツラ下げて言ってんだ!」とそういう下卑たことは口にこそ出しませんが、心の内では怒っています。五輪利権のそここそに出てくるパソナ、その人がですからトサカにきますよね。静かに問いたいです「良心の呵責というものはないのですか」と。
2010
菅さんは専門家を飼ってるぐらいに思ってる。故に「黙らせろ」との言葉がひょいと出る。組織委の武藤事務総長は1万人のボランティア辞退に対し「運営に特段の影響はない」と言い放ち、当のボランティアに「じゃあドタキャンしたっていいわけね」と逆ねじを食った。こんな連中が五輪を強行するわけだ。
2011
「尾身氏の五輪リスク警鐘 政府 正式提言と認めず」ときた。認めずに大慌てなんだ。田村厚労相は「自主的なご研究のご成果」とバカっ丁寧に否定したし、丸川五輪相は「まったく別の地平から見てきた言葉」と酷い評価なんだ。自らの読解力の無さを晒してるわけだが、それだけ尾身さんが芯を食ったんだ。
2012
嬉々として演ずる芸人がいて、こんなに笑ったの久しぶりと言う客がいた。松本ヒロの紀伊國屋ホールだ。談志が西部邁に松本ヒロを見せた。気に入った西部、後援会に入りたいと言い、松本ヒロ大慌て-- とのエピソードを客席で思い出す。個人的には台湾のデジタル担当相オードリー・タンの噺がよかった。
2013
2014
【のんが久慈市の聖火ランナー辞退】のんは岩手を第二の故郷と言って憚らない。そこは朝ドラ『あまちゃん』の舞台でもあるからだ。そこを走り、人々を励ますのは彼女の念願であり恩返しだったが、コロナ禍による断念が切ない。揺れ動き、苦悩する様子が痛ましい。一体何人ののんが出たら中止するんだ。
2015
仕事を失った二つ目が「コロナが憎い」と言ったのでたしなめた。「違う、コロナ対策が憎いだ」と。二つ目はキョトンとしていたが、やがて「そう言えばそうですね」「そうだろ、検査が拡充されワクチンが2ヶ月早けりゃ仕事は元に戻ってたんだ。悪いのはコロナじゃない、安倍菅政権なんだ。本質を見ろ」
2016
2017
二階さんに伺います。「ずいぶん政治とカネの問題はきれいになってきている」と仰いましたが、選挙区でカネをばら撒くという政治家として最もやっちゃいけないことをやった菅原一秀という人がいるんです。まあ代表例ですが、それでも政治とカネの問題はきれいになってきていると言い続けますか。おい!
2018
「パンデミックの所でやるのは普通ではない」と尾身会長が五輪開催に踏み込んだ。菅さんは「専門家の意見を伺い」とは言うが、分科会を軽視しているのは明らかで、蔑ろにされたから反撃に出た、と見るか。あるいは機能してるようには見えなかった分科会が、五輪後に非難されないよう布石を打ったのか。
2019
2020
「(五輪を)何のためにやるか明らかでない」と尾身会長がついに(遅えよ)言い出した。「菅さんは(開催の)ビジョンと理由を述べることが重要だ」とね。PCR検査抑制の主犯にされ、御用学者と揶揄され、いくつもの提言を菅さんに無視されたんじゃあ、言いたくもなるよ。このままじゃ娑婆がもたないからね。
2021
【大坂なおみを批判した全仏テニス協会の会長 会見を拒否して非難の嵐】これぞブーメランと大笑いした。紙を読み質問を受けずに退席じゃそうなるのも当然で、我らは菅さんでそれを何度も目にしてるが、仏はマスコミも国民も真っ当な反応をするから健全だね。それにしても大坂なおみは様々を炙り出す。
2022
【菅原一秀氏が6月1日に議員辞職願を提出した】ケジメをつけたと思うのは早計で、6月1日に在職してれば夏のボーナス314万2802円が満額貰えるからなんだ。コスイよね--との全国総ツッコミに大慌て、貰わない手続きを取ってるというニュースが飛び込み、それは議員復活を目論んでるということなんだね。
2023
中畑流万能川柳が今日も快調だ。秀逸の「戦争も無いのに平和とも違う」はジンワリくるし、以下も凄い。「損得で諮るのかいとクーベルタン」「『さざ波』で医療崩壊する日本」「ワクチンは回らず聖火回ってる」「コロナでも頼みの綱が自衛隊」「一番の不要不急は五輪じゃね?」庶民はよく見てるんです。
2024
2025
観客全員PCR検査だとゥ?陰性証明があれば入場OKだとゥ? 五輪のためなら何でもありだな。やれば出来ることをなぜ去年やらなかった。なぜPCR検査を抑制した。居酒屋もライブハウスも映画館も休まずに済んだじゃねえか。いや潰れずに済んだじゃねえか。1万人も死に追いやっといて今さら何を言やがんだ。