本日 (11月22日) の太陽観測で滅多にない写真が撮れました。フィルターを調整しながら撮影している時に、航空自衛隊のT-4練習機が太陽の前を横切りました。よく見ると2人のパイロットのシルエットも確認できます。飛行機の写り込みは度々ありますが、ここまできれいに写ったものは珍しいです。
T-4練習機が太陽の前を横切った写真について、画像を再作成しました。前の投稿画像では時差のある2枚の撮影データを重ねていたので、飛行機が写り込んでいるデータのみを可視化しました。観測波長に見合った色を付け、画像内の文字を消しました。 [クレジット:国立天文台] twitter.com/naoj_taiyo/sta…
先ほど投稿した白黒画像の他に、Hα±0.5 Åのドップラー画像にも写り込んでいましたので紹介します。Hαフィルターの調整で、観測波長をHα-0.5 Åに切り替えて撮影したタイミングで横切ったようです。ジェットエンジンの排気が確認できます。 [三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡で撮影]
世界時10月28日15:35 (日本標準時29日0:35) に活動領域12887でX1.0の大規模フレアが発生しました。Xクラスフレアの発生は今年7月3日以来で、第25周期では2回目となります。2回のMクラスフレアの発光の後にひときわ明るい発光が見えています。[Courtesy of NASA/SDO and the AIA science team]
12月18日のHα線観測で、5:21:48 UT (日本標準時14:21:48) の撮影画像に太陽面を通過する旅客機が写り込んでいました。機体までの距離が遠く、メーカーと機種はよくわかりません。 [三鷹の太陽フレア望遠鏡で撮影]
太陽観測中に偶然撮影できた「太陽の前を横切るT-4練習機」を紹介したtweetが、リツイート1万以上、いいね4万越えで、本アカウントでの最高記録を大幅更新してしまいました。Web記事も2本出て、航空自衛隊入間基地(Official)さんにもリツイートいただいたようで、反響の大きさに驚いています。
いつも以上のリツイートといいねをいただき恐縮です。T-4練習機が太陽の前を横切った写真は、三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡で撮影しました。私たちは、この望遠鏡で太陽活動を監視しています。晴れていれば、solarwww.mtk.nao.ac.jp/jp/db_sftha.ht… で2分半ごとに更新される太陽全面画像を確認できます。
2022年の夏至の日は、東京都三鷹市では残念ながら曇ってしまい太陽が見えません。再掲になりますが、2020年に撮影した太陽フレア望遠鏡の写真を紹介します。夏至の日と冬至の日で太陽の高度はこれくらい違います。 #国立天文台
10月26日16:00-18:50 UT (日本標準時27日1:00-3:50) 頃に太陽の北東の縁で大きく動くプロミネンスが見られました。極端紫外線観測ムービーの青丸で囲んだところで、プロミネンスが半円形に持ち上がって泡がはじけるように消えています。 [Courtesy of NASA/SDO and the AIA science team]
一連のMクラスフレア (引用tweet参照) のうち、2月7日13:53 UTに太陽の東 (左) 側の縁で発生したM1.0フレアでは、プロミネンス噴出も見られました。GOES-16/SUVIの観測で、東側に向かって噴き出すプロミネンスがとらえられました。 [Credit: NOAA/SWPC] twitter.com/naoj_taiyo/sta…
17:08 JTS、石垣島天文台から見える部分日食の様子です。すでに9割欠けているようです。気温も下がって涼しく感じられるようです。
6月28日22:17 UT~29日0:30 UT (日本標準時29日7:17~9:30) にかけて、太陽の中心近くにあったフィラメントが噴出しました。304Å極端紫外線観測では、北 (上) に向かって暗く見える物質が噴出しているのが確認できます。[Courtesy of NASA/SDO and the AIA science team]
11月28日20:50 UT-29日0:00 UT (日本標準時29日5:50-9:00) に太陽の南東 (左下) の縁に見えていたプロミネンスが噴出しました。GOES-16/SUVIによる極端紫外線観測で、目を引くプロミネンス噴出がとらえられています。 [Courtesy of NOAA/SWPC]
1月3日6:46 UT (日本標準時15:46) 頃に太陽の東 (左) 側で広がり幅が大きいコロナ質量放出 (CME) が出現しました。地球から見える側の太陽コロナに目立った変化はなく、向こう側半球で発生したようです。地球には向かっていません。 [Credit: NASA/SDO, SOHO (ESA&NASA), helioviewer.org]
1月11日8:00 UT-12日0:00 UTの間に目立つコロナ質量放出 (CME) が2つ観測されました。北東 (左上) 方向に噴き出したCMEは11日7:00-9:00 UTに太陽の北東の縁で起こったプロミネンス噴出に由来し、南東 (左下) 側に噴出したものは向こう側半球で発生したようです。 どちらも地球には向かっていません。
NASAの太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブ (Parker Solar Probe) が太陽コロナを通過した際の映像が公開されています。2021年8月に撮影されたもので、映像の前半で左上または左下に向かって掃くように動いている明るい帯状の構造が太陽コロナ中のストリーマーです。 twitter.com/coreyspowell/s…
2月24日20:30 UT (日本標準時25日5:30) に太陽の活動領域13229で起こったM3.7フレアは、継続時間が長いフレアでフィラメント噴出を併発していました。極端紫外線ムービーでも、フレアの明るい発光と噴出が目を引きます。 [Credit: NASA/SDO and the AIA science team]
太陽の活動領域13182で、1月14日20:21 UT (日本標準時15日5:21) にM3.5、続く21:00 UT (日本標準時15日6:00) にM4.6の中規模フレアが発生していました (swpc.noaa.gov/products/goes-…)。極端紫外線観測では、黄色い丸で囲んだところで強い発光が立て続けに2回見えています。 [Credit: NASA/SDO]
太陽で中規模・大規模フレアの発生が続いています。 活動領域13181でM2.1フレア (9日9:01 UT) が起こった後にも、9日13:22 UT (日本標準時22:22) に同じ領域でM1.0フレア、同日18:50 UT (日本標準時10日3:50) に活動領域13184でX1.9フレアが発生しました。 [Credit: NASA/SDO and AIA science team]
8月24日に活動領域12859でB8.8 (12:16 UT) とC1.5 (14:49 UT) の小規模フレアが立て続けに発生し、B8.8フレアにともなう大規模な物質噴出が見られました。極端紫外線ムービーで東 (左) 側に向かって噴き出ているのがわかります。[Courtesy of NASA/SDO and the AIA science team]
【謹賀新年】みなさま、新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年も国立天文台太陽観測科学プロジェクトをよろしくお願い申し上げます。(画像は2022年1月1日の太陽です)
NASAの太陽観測衛星SDOで、2023年1月-2月の食シーズン (Eclipse season) が1月20日から始まっています (sdoisgo.blogspot.com/2022/07/sdo-ti…)。衛星軌道の都合によるもので、現在は毎日7:00-8:00 UT頃にSDO衛星が地球の影を通過していて、その時間帯は太陽像が見られなくなっています。 [Credit: NASA/SDO]
4月30日13:47 UT (日本標準時22:47) にX1.1の大規模フレアが発生しました (swpc.noaa.gov/products/goes-…)。西 (右) 側の縁で発光が見られ、発生場所は活動領域12994のようです。第25周期で6回目、今月だけで3回目のXクラスフレアです。[Courtesy of NASA/SDO and the AIA science team]
6月21日16:21 UT (日本標準時22日1:21) に太陽の南西 (右下) の縁でC5.6の小規模フレアが発生し、これに伴う物質噴出が見られました。関連するCMEは現時点で確認されていません。発生場所は地球に面しておらず大きな影響はないと考えられます。[Courtesy of NASA/SDO and the AIA science team]
10年前の2012年5月21日の朝に、日本で金環日食が見られました (特設ページ:solarwww.mtk.nao.ac.jp/jp/eclipse2012…)。この時の日食のタイムラプスムービーを紹介します。Hα線で見た太陽の前を黒い月が西から東へ横切っていきます。[三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡で撮影]