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小説版呪術廻戦0の「自分が自分を、生きてていいと思えるように、夏油は歪んだ理想を追って生きるしかなかった」を踏まえると、憂太の「正しいかどうかなんて分からないけど、僕が僕を生きてていいって思えるようにオマエは殺さなきゃいけないんだ」は傑の本音を代弁した台詞でもあったのかな...
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憂太は0巻で夏油傑を倒し、今度は「先生に二度も親友を殺させない」と羂索(夏油)を殺そうとしている。悠仁は1話で恵を助けるために宿儺の指を飲み込み、今度は「アイツを殺すためならなんでも喰ってやる」と恵を助けるために九相図を飲み込んだ。
本当に呪術“”廻“”戦。
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夏油傑は「"弱者故の醜さ"から呪術師を守りたく、吐瀉物味の呪霊をコツコツ取り込んできた」けれど、その側を利用して羂索は「エネルギー獲得に目が眩んだ"弱者"に呪術師を売る行為」をしているからこの作品には救いがない...
#呪術本誌
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五条先生、自身に宿る強大な力を制御できず死のうとする憂太に「1人は寂しいよ?」と言ったり、奥の手(自死)を使えばなんとかなるという気持ちのせいで全力が出せていない恵に「死ぬ時は独りだよ(=生きていれば独りじゃない)」と言ったり、指導方針が一貫して「もう誰も独りにさせない」なんだよね。
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虎杖悠仁、他者が認める善人だし、人を見た目で判断しないし、「そもそも嘘をつく発想がない」って言われる人柄なんだけど、“今まで俺の口から出た言葉は全て嘘だったんじゃないないかと思えるくらい腹の底から出た本音”が「ぶっ殺してやる」なの治安が悪くて大変良い。
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「悪いことは言わない。七海にしろ。」の信憑性が増す。
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「ガコンッ」と「ツー」の描写だけで読者を十分動揺させられる芥見先生はやっぱり特級呪霊系作者。
#呪術本誌
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呪術廻戦の1話2話辺りの恵の様子を改めて見ると、
・仙台という遠方で"単独行動"
・任務内容が"特級呪物"の回収
・緊急時でも呪術規定に基づた冷静な行動
・五条と宿儺の戦いにあまりビビってない
といった感じで、明らかに"呪専に入学したての15歳"じゃなくて"約9年稽古を重ねた2級術師"の態度で沼...
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終始私は分かる...分かるよ...としか言ってなかった。
それにしても、甚爾が遺していった呪い(遺言)を「呪術」、恵ママから受け取った遺言を「呪力」、“恵をお願いね”という遺言の内容を「術式」って表現したこの子は天才なのよ。違う言語の作品をここまで自分で消化できるの凄い。
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#呪術本誌
もはや御三家も上層部も羂索の操り人形ってことか。じゃあ各コロニーで人のために動いてるのは呪術高専の生徒たちだけっぽいね。
何千年も生きて「1人」で世界を変えようとしてる羂索と、意思を繋いで「みんな」で世界を救おうとしてる教師・生徒たちの戦いになってきたなって感じる。
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「私は私が嫌いな人と同じ尺度で生きている」っていう小沢優子ちゃんの言葉、とても鋭くて呪術廻戦の中でも特に気に入ってる。
誰かからの悪口を"気にする"っていうことは、ソイツと似た価値観を持っている証拠。自分らしくいるためには、いかに"嫌なヤツの尺度に縛られないか"なんだろうね。
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渋谷事変では"殺られる"って時に「あの時の答えを聞かせてもらおうか。どんな女が好みだい?」って助けに来たし、
今回も"羂索が別の術式を使った"って時に「私は一人っ子だけどさぁ、最高だぜお兄ちゃん!!」ってバトンを繋いだし。
登場の仕方も台詞も安心感も"特級"すぎてカッコイイ。
#呪術本誌
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傑って呪術廻戦の中で“本音”を吐露していない人だと思ってるんですが、その分、他のキャラが代弁している気がして。
メカ丸の「望んで手に入れた力じゃない」とか、真依の「なんで一緒に落ちぶれてくれなかったの?」とか、悠仁の「俺が信念だと思っていたものは、俺のための言い訳だったんだよ」とか。
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ほんとだ...呪術2期のPVとかHPのキャラクター紹介は、
五条悟「後に最強の呪術師となる男」
夏油傑「後に最悪の呪詛師と呼ばれる男」
で対比構造だし、
少し文言を変えることで、悟の「最強となる」は"事実"だけど、傑の「最悪と呼ばれる」はあくまで"他者評価"ってニュアンスになるの凄いし辛い...
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脹相の登場時は、「脹相ガチギレ」「一人称"お兄ちゃん"なんだw」「脹相強いぞ」みたいな感想が多かったけど、最近は、「お兄ちゃん頑張れ!」「お兄ちゃーん!」「負けるなお兄ちゃん!死ぬなお兄ちゃん!」で溢れかえってて面白い。
呪術廻戦の中でもかなりの愛されキャラだよね。
#呪術本誌
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傑は離反したあと“家族”を集めて、悟は“強く聡い仲間”を集め始めたけど、これって2人が失ったものをどう捉えていたかを間接的に伝えている気がして。
傑は離反時に失った高専の仲間や両親を「家族」と思っていて、悟は失った親友を「強く聡い仲間」だと思っていたのかなと。
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174話の「先生に二度も親友を殺させない。羂索は僕が殺す。」は、憂太の優しさと強さがギュッと詰まった名言だよね。
多くの呪術師は「夏油という"呪い"を五条が"祓った"」っていう認識でも、憂太にとっては「夏油さんという"親友"を五条先生が"殺した"」なんだよ...
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甚爾の「五条悟は俺が殺した」に対して「そうか死ね」「そうかやはりオマエは死ね」って頭が回ってない言葉選びになる傑と、渋谷事変で羂索が現れたときに「俺」って作中で初めて一人称が戻る悟。
親友だからこそお互いのことになると余計に普段の冷静さが欠けてしまうんだろうな。
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悠仁って「(悪い意味で)慣れること」を恐れてる気がする。
「殺すって選択肢が入り込んで、命の価値が曖昧になるのが怖い」とか「(俺が渋谷で大勢の人を殺したことを)当たり前のように受け入れるな」とか。
新しい仲間を作ることで、"釘崎のいない状況"に慣れてしまうのが怖いんだろうな。
#呪術本誌
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虎杖は渋谷で大勢の人を殺してしまったことで「伏黒の隣にいることはもう出来ない」と思い、脹相も同じく渋谷でなんの信念もなく人を殺したことで「これ以上悠仁とは生きられない」と思っていて。この兄弟、親のせいで同じ地獄(運命)を歩んでいるんだよね。
#呪術本誌
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これは公式で明言されてないから憶測に過ぎないけど、死滅回遊のコロニーの場所が刑場跡地っていう考察は結構有名だよね。
仙台結界→仙台藩刑場跡、東京第1結界→巣鴨プリズン跡、東京第2結界→竹橋事件処刑場、桜島結界→涙橋
こういう薄暗い設定を入れてくるの、いかにも呪術廻戦っぽくて好き。
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傑が離反した後の『夏油いたよ。そ、新宿。』っていう硝子さんの台詞、悟の言葉は一切描写されていないけど、
「夏油いたよ」→「悟は傑を探していた」
「そ、新宿」→「悟は傑が新宿にいることを予想していた」
ってことが読み取れて、芥見先生の台詞回しすごいなって思った記憶がある。
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私の中で割と気に入ってるシーンは、渋谷事変で殺戮人形と化した甚爾が、禪院家現当主・1級術師・フィジカルギフテッドをガン無視して真っ先に息子へ向かっていったところ。
「その牙は常に強者へと」ってあったから、直毘人・七海・真希より恵の方が強いと判断されたことになるので大変興奮してる。
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フォロワーの言ってた、
『どの界隈でも“グッズの数=愛の大きさ“論争があると思うんだけど、夏油様の「猿にはね、それぞれ役割があります。金を集める猿と、呪いを集める猿。」が推し活の真理なんだよ。別に貢がなくても毎日推しへの愛(呪い)叫んでりゃ立派な猿。』
を墓に刻みたい。