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何だかまだ現実をご存じないまま、キラキラしたイメージで代理出産を語る方がいるようです。いくつか、既に起きている事を述べます。まず米国の代理出産契約で一般的な事ですが、代理母は中絶権を依頼者に握られます。中絶したくとも出来なかったり、意志に反して中絶させられることもあります。
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私のこのアカウントが、ツイッター社により「シャドウバン」の中でも最もペナルティの重い「サーチバン」の設定とされていたことが分かりました。私は特にツイッターの機能を濫用するなど逸脱行為を行ったことはありません。ツイッター社で働く方々は、代理出産を批判する発言を隠したかったようです。
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いまさら姉妹間の代理出産が話題になっているようで驚きました。姉妹間の無償代理出産は2000年代前半に諏訪マタニティクリニックの根津八紘医師により複数例が行われました。その結果、当事者間に深刻な家族トラブルを引き起こしたことから、2003年に根津医師は実施をとりやめました。
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今日の最後にもう一つ。臓器提供源として代理出産で子どもを作った例も既に存在しています。自分の病気の子に提供する臓器を調達するため、外国人夫婦が、インドで代理出産を行った例も報告されています。このような悲惨な例もあり、インドは2015年に外国人の代理出産を禁止するに至っています。
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代理出産合法化のニュースを聞いて思うのは、これを進める関係者のお気楽さ。代理出産の普及したアメリカと同じ感覚でいるの?無償であれ日本で合法化したら、あっというまに外国人の依頼者が渡航して日本の女性たちが代理母になりますよ。
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事実として日本はすでに外国人富裕層の代理出産アウトソーシングが行われています。毎日新聞が、中国人富裕層のために歌舞伎町で代理出産が行われていること、代理母の中に日本人女性も含まれることを報じています。さらに→
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もちろん如何なる性行為も許されません。また代理母は、契約期間中、風邪薬ひとつ、自分で飲むこともできません。食べ物も指示されます。
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#代理出産合法化に反対します
代理出産は1976年にアメリカの弁護士が営利目的で始めた産業です。日本には90年代から本格的に導入されましたが、日本では20世紀半ばまで女性が長らく子産みのために利用されてきた経験から、当時の女性たちはこの方法に強く抵抗してきました。
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発展途上国の代理母たちは、先進国から来た依頼者に対し、フレンドリーに接することが求められます。なぜなら依頼者達は、自分が女性を買っているのではないかと罪悪感を持っているので、代理母がその罪悪感を払拭してあげなくてはならないのです。
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発展途上国の女性を利用する「生殖アウトソーシング」の場合、代理母はほぼ100%、帝王切開での出産となります。その方が、赤ちゃんを安全に取り出せるからです。
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アメリカでは赤ちゃん工場が出来ています。代理出産の注文が来る前に、既に良さそうな卵子と精子を用いて、赤ちゃんを仕込んでおくのです。発注がきたら、リストから好みの胎児を選び、生まれ次第、依頼者に引き渡します。
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野田聖子氏、塩村あやか氏がら関わる、生殖補助医療法案改正案に、日本で代理出産を合法化することが盛り込まれる予定であることが分かりました。
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先日NHKのアナウンサーが、自分は体を売る側にならないとの視点から代理出産を論じたり、先ほど見たLIFULLのCMでは引き続き、国際商業代理出産で子を得た男性カップルが、美談として扱われていたり。商業代理出産を肯定的に捉える向きが増えているが、最近は最低限のコメントしかしていません。
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親族からの精子提供で生まれた方も、ご自身のアイデンティティに大きな困難を抱え、その事実に怒りを抱いています。家族同士における妊娠・配偶子の取引は、予想以上の困難を引き起こします。誰かが生まれること、生むことを通じて惹起される人間の感情は、若い方が思うほど単純ではないのです。
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子宮移植の件について。私はこの件は代理出産ほど学術的には追っていないので、専門的な知見から言えることは限られます。個人的に気になるのが、子宮の供給源が母であるということ。母の愛情を免罪符に、母親を資源化してしまうこと、そのような考えに疑問を抱かない人が多い事実に恐怖を覚えます。
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発展途上国の女性を、代理出産の可能な国に連れて行って、そこで代理母として働かせる形態も、既に存在しています。
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このような場合、もちろん売れ残りの赤ちゃんが生じるので、その様な子は格安で売られることになります。
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またアメリカに限らず、好みの卵子、精子、代理母をそれぞれ発注して子を得る形は2000年代から存在します。日本にも10年くらい前から、このような形で発注され、生まれた後にアメリカで依頼者が引き取り、日本に実子として連れ帰られた子がいます。
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カリフォルニア州。資金面で可能な限り多くの代理母を妊娠させておいて、自分にとって最も好ましい特徴を持つ子ができたことが分かり次第、残りの代理母に中絶するよう伝える。…ということが実際に起こきているのだそうです。 twitter.com/JenniferLahl/s…
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Veryの対談のような、社会階層の高い人(あるいはそう思い込む人)が、自らの生殖のためには、他者の身体を用いることを当然視する考えが生じる文化的背景について、論文「生殖技術における生政治の作動─その権力構造と議論に表れた概念配置の分析」で説明しています。jssts.jp/content/view/3…
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ジョージアの代理母が出産する場面。不安と陣痛に苦しむ代理母が「おかあさん、おかあさん、おねがい助けて」とうめく。ようやく生まれた子は、誰にも抱かれることなく、ただひとり台に乗せられる。代理母は子に触れることを禁じられている。この件の依頼者は中国人だが、ジョージアの代理出産は日本人… twitter.com/i/web/status/1…
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塩村あやか氏には、代理出産が合法化されたウクライナで何が起きているかを是非知って頂きたい。それから女性のあからさまな搾取に手を貸すのは止めて戴きたい。塩村さん、代理出産は女性と子どもへの暴力です。国連も暴力だと論じています。@shiomura
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この方は代理出産の現状を全くご存じではないようです。まず無償代理出産も実際には、自費の医療費や保険、機会損失のための日当など、諸費用が生じます。ハイリスク妊娠を自費で賄うのですから、その総額はかなりの金額に上るはずです。無償であれ富裕層でないと実施できません。 twitter.com/YoheiSaiki/sta…
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驚いた!宮台氏が少女売春を推奨してきたことは親世代なら誰もが知る事実でしょう。私は民主主義に関する本(ケンブリッジ大学出版/査読あり)でその事実を指摘してきました。来週には同内容を含む本が、フランス語で出版されます。スペイン語、ドイツ語でも発表予定です。日本、何やってるんですか。 twitter.com/japama_officia…
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今日から開催される男性用代理出産支援の国際会議。このイベントを知って抱いたのは、ただただ恐怖。世界中の男性たちが、より効率的に女性の体を買う手段を相談するため公の場で会合を開き、それを悪びれることさえない。こんなものが開催されている事実がおぞましい。menhavingbabies.org