そのうちに軍組織に不満を抱いた最高指導者が直接現場介入したりするんだけど、前線の現状や兵站の状況を把握せずに命令するからさらにめちゃくちゃになっていく。 破滅が破滅を呼び、誰にもどうする事ができない状況に陥っていく。
そしてそういう軍隊というのは、開戦前にはすでに国力の限界に達していて、「このままではじり貧になる」という無茶な政治判断で場当たり的に投入される。 長期的な目標も無く動かされているので、軍人たちでさえどう戦争を動かしていくのかわかっていない。
当然外交方針も場当たりなので外国からは冷たい目で見られるばかり。 全方位が敵になった上に軍も崩壊して、ついには国そのものが粉々になってしまう。
そういう「国家としての末期的フェーズ」の匂いがロシアからはする。
「アバババーッ!なぜ韓国サンがウクライナ側について欧州に武器を送りまくっているんですか!?」 とロシア政府は思っているかもしれないが、スターリンの頃北朝鮮を武装させて韓国を侵略した報いが帰ってきてるだけなんだよな。
韓国にしてみれば、ロシアがボロボロになればなるほど北朝鮮の二大支援国、ロシアと中国が動きづらくなるからウクライナ支援はやればやるほどお得。 これぞインガオホー。
ソビエトに侵略されたフィンランドを世界がもっと支援していたら。 あるいはドイツに侵略されたチェコやポーランドを支援していたら、第二次大戦は起きなかったかもしれない。 今のウクライナ支援はそういう重大な歴史の分岐点にある。
ま、ウクライナを助けても結局第三次大戦になるのかもしれないけど、少なくともロシアの通常戦力はボロボロで、もはや東欧や欧州中央、アメリカに攻め込む力はない。 だから仮に開戦してもだいぶスケールダウンしたサイズになるはず。
本当に滑稽だな今のロシア。いくらプーチンが宣言してウクライナ4州を併合したところで誰も承認しない。ロシア政府の書類上だけの事で、現実にはリマンでロシア軍は包囲されているというのに。 街一つ守れないありさまでモスクワで吠えたところで何の意味が?
>この Su-57 生産ラインと F-35 生産ラインの比較は、これらの航空機の最も重要な違いを要約しています。 1つは、世界で最も生産技術的に進んだ戦闘機です。もう1つは実質的に職人技です。 twitter.com/alexhollings52…
元ツイートのリプライ欄で、ちゃんと別アングルから見ればSu-57 だってラインになってるだろ、と反論が来ていますが、F-35の製造ラインはプロジェクションマッピングで作業手順を機体に表示するなど最新技術が投入されており比較になりません。 そもそもロシアには電子部品がないし。
詳しくは以下のツイートに書いてあります。 twitter.com/masa_0083/stat…
そう言えばロシアの戦闘機は野戦簡易整備前提で、エンジンなどの主用部品は重メンテナンスせずに交換する設計だと聞いた事がある。 大規模戦争だと整備兵も不足するから、あらかじめ予備エンジンをたくさん用意しておいて、交換するだけにする、と。 コレだと素人同然の整備兵でもそれなりに飛ばせる。
結局、ロシア人にはこの光景の意味が理解できなかったのかもしれないな。 日米両国は核兵器使用の歴史的事実を踏まえた上で、両国の未来のために協力している。 だけどロシア的には「そんなはずはない。今でも恨んでいるから従わせられているに違いない」と思っている。
結局、全てが不信から出発しているから、国家間の信頼とか合意といったものを方便としか見なしていないんだろう。 だからいつまで経っても味方が増えないんだあの国は。
>ノボシビルスクの女性たちは、動員された夫のために兵舎のフェンスに食料を運びます。 どうやらプーチンは、30万人を養わなければならないことを忘れていたようです。 twitter.com/JulianRoepcke/…
無料で車を走らせ、占領下メリトポリからザポリージャまで、人々の避難を助けていたレオニード・バスタンジエフ氏。 ロシア軍に補足され殺害されてしまった模様。 「彼は英雄だった」と。 twitter.com/AndrewPerpetua…
リマン戦役が終わった。 次は北のボロバを守っているロシア軍が南北から挟撃を受ける事になる。 リマンから北東へウクライナ軍が進撃するとクレミンナが危うくなり、ロシア軍は戦線を引き直せるかどうか試練を迎える。
ボロバが落ちるとスバトボが、クレミンナが落ちるとルビジュネが圧力を受ける。 スバトボ、ルビジュネ間を防衛しようとするとセヴェロドネツクががら空きになってしまう。
ロシアの物流網はモスクワを中心に作られているので、そうやってウクライナ軍が東へ東へ進み、ロシア国境まで進むとロシア軍はモスクワとの直通ルートを断たれ、補給ルートは大きく前線を迂回せざるを得ない。
東部ウクライナ軍の最終目的がどのラインを目指しているのかわからないが、ロシア軍が正規戦力の大半を失った今、時間さえかければ東部2州の奪回は可能になってきている。 そして東部2州が奪還されれば南部ヘルソンのロシア軍の補給ルートはたった一本、ケルチ大橋だけになってしまう。
一応アゾフ海を船で運ぶ海上ルートもあるにはあるが、ベルジャンスクに入港していた大型揚陸艦が撃沈されている以上、ロシア海軍にとってはリスクが高すぎる。
状況は詰将棋に近くなってきている。このままルハンシク州北部を制圧できればルハンシク州南部も取れる。 ルハンシクが取れればドネツク州も取れる。 ドネツク州が取れればザポリージャ、ヘルソン州も取れる。 最後はクリミアだ。
リマンが奪回されたので、ハリコフからスラビャンスクまで直通の補給ルートが使えるようになるはず。 鉄道も再開すればウクライナ軍の補給は飛躍的に改善するはずだ。
ウクライナが勝つにはいくつかの戦略上の重要ポイントを奪回すればいいのだが、ロシア軍はどうやって勝てばいいのだろうか。 同じようにウクライナ軍の戦略拠点を奪取しようとしても、消耗したボロボロの正規軍と動員兵ではねぇ……。