正面に手を出す(指を指す)絵を描くとき、立体感を出すため肘などを曲げたり指を斜めに見せたりする方法もありますが、それだとかっこよく描けないことがあります。そこでアニメや漫画では手を気持ち大きく描くことで遠近感を出すことが結構あります。ポイントは肩なども一緒に大きくならないことです。
アニメーターが雑に描いたラフを元に、最近話題の『お絵描きAI』がイラストを描くとどうなるかという実験を個人的にやってみました。傷が消えたりイカした麦わら帽子に変わったりして、まだまだツッコミどころが満載ですが、いつかプロの現場で使えるツールになるかもしれませんね。 #StableDiffusion
昔からアニメの制作に関わってる側からすると、今のテレビシリーズのアニメは昔だと劇場版のクオリティなんですよね。
アニメ「スラムダンク」84話がYouTubeで公開されました。私が一人原画をした回です。SLAMDUNKの中でも重要な回で、18話に渡る試合の最終話です。なので作画監督・原画としていつもよりこだわりを持ち、影を2段に付けたりタッチを多く入れたりして描いていました。 youtu.be/6cR7YlOnY3Q
若い頃に劇場版で複数の馬の走るシーンをたくさん描いて、ずいぶん鍛えられました。アメリカとの合作のマイリトルポニーも原画と作画監督をやりましたが立っているキャラは関節のない棒のような足なのに、動く時はしっかり馬の動きをします。基本は大事ですね。
結構前に作った、5分で描いた原画で手のアニメーションを作る動画です。こちら中割(中間の絵)をPCソフト側でやる実験でした。
アニメ作りの超初心者チュートリアル本作ります。
アニメーションでスズメなどの小鳥が飛ぶ動きを描く時、私は翼の上下2枚だけ描いて、それを繰り返すことがあります。羽を単純にパタパタと動かすことで小鳥らしさが出ます。このように枚数をあえて増やさないことで効果的に見えるテクニックも結構あります。
知り合いのアニメーターさんが「その人の絵柄を見れば、育ってきたときに好きだった漫画家さんや、影響を受けたアニメなどがわかる。それを探るのが楽しい」と言っていました。なるほど確かに面白そうです。アニメーターはわかりにくいですが、オリジナルを描くとルーツみたいな物が出てきそうですね。
アニメなどのキャラクターを、まばたきなどで半目にする時は、まぶたをそのままかぶせると白目の面積が多くなり変な顔になる場合があります。なのでアニメでは半目の時、瞳の位置を少し下げて白眼が多くならないようにしています。
私の体感ですがアニメーターが過去類を見ないほど足りていません。こんなにアニメーターの需要が高まる時代が来るとは驚きです。
この画像のワンピース・アニメーションLINEスタンプは、私が描いています。アニメーターはCMのアニメや雑誌のイラストなど実は色々な仕事をやっています。
日本のアニメの作り方の多くは、次の動きを1枚1枚連続で描くわけではありません。動きの重要な部分である「原画」があって、その中間を「中割り」します。それをせず作るとすごく大変で、ずっと動いているメリハリのないものになりがちです。どこを「原画」にするかがアニメーターの腕の見せ所です。
いざという時のために、定規だけで曲線を綺麗に引くアニメーター流のやり方です。