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「多国間貿易体制を脅かす日米貿易協定―WTO違反をしてでも米国の要望に応えるのか」内田聖子(10/7)
ハーバー・ビジネス・オンライン hbol.jp/203480 @hboljpから
貿易協定の問題点を、国際貿易体制の観点から書きました。ぜひ多くの方に読んでいただければ幸いです。
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日米貿易協定を閣議決定 8日未明 正式に署名へ www3.nhk.or.jp/news/html/2019…
本日、閣議決定されていた模様。定例でないので不思議に思うと「持ち回り閣議決定」(=官邸事務官が書類を各閣僚のところに持って回り署名をもらう方式。本来は緊急の場合に行う)。日本には本協定について緊急性は一切ない。
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手続を混同している方が多いので再掲。
交渉妥結(9/26)
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閣議決定(10/7)
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協定署名・協定文公開(10/8)
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批准案を国会提出(来週?)
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国会審議(衆参)
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可決すれば批准完了
※条約批准は「衆議院の優越」なので参議院で時間切れになっても衆議院で可決されていれば自動的に可決。
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日米貿易協定 首相出席で24日に審議入り www3.nhk.or.jp/news/html/2019…
野党はなぜ審議入りを受け容れたのか。まったく納得がいかない。今回の協定批准は1月1日発効を目指す米国に従う日本政府という構図で、批准後30日の発効条件により1日でも審議を遅らせていけば会期終了で批准させない可能性があった。
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日米協定 来週の採決見送り 衆院外務委 審議持ち越し agrinews.co.jp/p49140.html
こちらも国会審議日程。そもそも日本が早期発効する必然性はまったくなく(交渉自体ももちろん必要なし)、すべて米国側の「1月1日発効」という希望に沿っているだけ。委員会、本会議とも強硬採決が続く危険性が。
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【重要】日米貿易協定・国会審議日程
国会全体は流動的ですが審議予定が固まったようです。
●外務委員会:6日(水)午前、8日(金)午前
●農水委員会との連合審査:7日(木)(時間未定)
この週に集中的に審議し(それでも時間は到底十分ではありません)、翌週採決というのが政府与党の目論見。
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RCEPは日本でほとんど知られておらず政府の説明も不十分です。RCEPは関税分野のみの協定でも中印の対立だけでもありません。むしろ日本の提案に各国の人々は抵抗してきました。(再掲)「RCEPとは何か―日本など先進国が求める自由貿易ルール 」http//uchidashoko.blogspot.com/2019/11/blog-post.html
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共同声明文に書かれたRCEPの20章:
1) 冒頭の規定及び一般的定義、2) 物品貿易、3) 原産地規則(品目別原産地規則の付属書含む)、4) 税関手続及び貿易円滑化、5) 衛生植物検疫、6) 任意規格・強制規格・適合性評価手続、7) 貿易救済、8) サービス貿易(金融、電気通信、専門職の付属書含む)(続く)
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これだけの項目があるのにメディアは「インドが関税を合意しなかった」としか書かないことは理解に苦しみます。実に7年間の交渉中に、アジアの農民、労働者、エイズ患者、NGOなど多くの市民社会組織が知財や電子商取引、投資、サービス貿易などへの懸念を表明してきました。
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日米貿易協定 政府説明は信用できるか nishinippon.co.jp/item/n/556890
西日本新聞の社説。非常に素晴らしいと思います。政府の試算は水増しではないか、米国の自動車関税撤廃は本当に確約できているのか、政府の説明には曖昧な部分が多すぎます。
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日米貿易協定、実質審議入り 茂木外相「自動車関税撤廃が前提」 sankei.com/economy/news/1…
「撤廃が前提」という政府の根拠を議論しているのだが、その答弁が「撤廃が前提」では議論にならない。米国公式文書のどこにも「関税撤廃する」との文言はなく多くの専門家も「WTO違反」を指摘している。
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この件、私も10月27日の政府による説明会で、「日本政府は米国関税が92%撤廃と資料にも明記しているが、米国政府もこの数字で了解しているのか」と質問した。すると政府は「説明の仕方はそれぞれの自由だ」と、論点をずらした回答をした。説明方法を聞いているのではなく合意内容を尋ねているのに。
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日本政府の日米貿易協定に関する説明への疑念が高まっているが、一方米国がすべてを公表しているかと言えば、そんなことはない。Politico紙によれば、米国政府は政府のアドバイザリー委員会が出した日米貿易協定への評価書の公表を拒んでいる。理由は簡単で協定の問題点が様々指摘されているからだ。
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日米貿易協定の関税撤廃率 公表求める意見に慎重姿勢 茂木外相 www3.nhk.or.jp/news/html/2019…
この答弁もひどいが、ポイントは与党・公明党も数字を出すよう求めていること、また茂木大臣は「合意内容と異なる数字を出すことはかえって誤解を招く」と言うが、出したところで誰も混乱しないという話。
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ブログ記事でも紹介したが、ペーターソン研究所のスコット氏は「協定の最も重要な面は、協定に“含まれていない”条項だろう」と述べ、米国が自動車の関税撤廃を約束したという事実は公表文書からは確認できないとしている。
「米国専門家からも“WTO違反”の指摘」
uchidashoko.blogspot.com/2019/10/wto.ht…
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「協定の最も重要な面は、協定に“含まれていない”条項だろう」というスコット氏の言葉は示唆に富む。貿易協定を分析する上で重要なのは、「細部に悪魔が宿る」こと、「協定文の行間に本質がある」ことと、私も学んできた。今回のケースも、政府が見せたくない部分にこそ協定の本質があると言える。
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「日米貿易」質疑、野党が退席 資料提出拒否に反発―国会:時事ドットコム jiji.com/jc/article?k=2… @jijicomさんから
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日米貿易協定 国内農業対策 基盤強化財源確保 農家不安どう解消 agrinews.co.jp/p49209.html
今後の対策予算すら国会承認を得られていない(提案すらしていない)段階で、「対策をするからマイナスはない」という政府のいつも通りの理屈を言われても議論にならない。そこにこの財務省問題が加わる。
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与党、「日米貿易」週内の衆院通過見送り 15日の委員会採決目指す mag2.com/p/news/headlin…
これが現時点の最新情報。与党の目論見は、15日に委員会採決→翌週に本会議採決→参院へ、というもの。このまま行けば審議時間はたった9時間。
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「日米貿易」19日衆院通過へ 与野党、採決日程で合意:時事ドットコム jiji.com/jc/article?k=2…
本日外務委員会で審議は行われました。しかしそのほぼ直後、「11月15日に外務委員会で採決・19日の衆院本会議で採決」が与野党で合意。20日には参院で審議入りに。信じられない拙速審議。
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「多国間貿易体制を脅かす日米貿易協定―WTO違反をしてでも米国の要望に応えるのか」内田聖子(10/7)
ハーバー・ビジネス・オンライン hbol.jp/203480 @hboljp
から
協定の問題点を、国際貿易体制の観点から書きました。ぜひ多くの方に読んでいただければ幸いです。
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桜を観る会の野党ヒアリングなど見ていますが、つくづく政府の中枢である内閣官房、内閣府には隠蔽体質と「国益」軽視が浸透していると思います。日米貿易協定を担当するTPP等政府対策本部も、国家戦略特区も水道コンセッション等を進めるPFI推進室もすべて内閣官房・内閣府。偶然の一致ではない。
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この後、11:10~衆議院外務委員会で日米貿易協定の委員会採決予定。これまでのわずか11時間の審議にて論点は多岐にあるものの、常に議論が深まらず野党も苦戦しているというのが率直なところ。私も様々な議員に情報提供等してきましたがやはり問題は政府が頑なに詳細説明や情報開示をしないことです。
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特に①米国の自動車関税撤廃に関して、協定文・付属書では具体的な約束はなされていないにも関わらず日本政府が「確約している」と主張する点、②伴ってWTO違反である可能性を根拠なく政府が否定している点(GATT24条で定められる「中間協定」でもないと主張)についての答弁はひどいものです。
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この局面では、ともかく批准を阻止するよう行動すること(やり方はそれぞれです)をすることしかできません。議員会館前でデモもあるし、国会議員への働きかけもあるでしょう。私自身は協定の問題点をあきらめずに発信していきたいと思います(本日は京都にいるので国会には行けません...)。