今日オーストラリアに来てから1番激しく怒られた。上司が言うには「お前は何もわかっていない。いいか、出来ることは一つじゃない、数回で満足出来るとか全くおこがましい。お前のために言ってるんだ。毎週だぞ、毎週ビーチへ行くんだ。マジメにやれ、仕事じゃないんだぞ」
ビーチで出来ること一覧 - 泳ぐ - ビーチバレー - ジョギング - 飲む - 友達と話す - サーフィン - 本を読む - Netflix - 人間観察 - 焼く - 寝る - 何も考えずに過ごす ビーチには無限の可能性があるそうです
「頼む、お薬手帳だ。お薬手帳を持参してくれ。キミが言う赤い薬が世の中には一体何種類あると思ってるんだ」
「かわいそうにのび太くん。外科カンファレンスは治療方針を ”確認” する場であって、”提案” する場所じゃないんだよ」
薬剤師のアンミカ「あんなあ、白って200色あんねん」
「我が名はアシタカ。入院患者の急ぎのコンサルト依頼を受け、手術中に手をおろしてこの病棟へ参った。誰か、電話してきた研修医がどこにいるか教えてくれないか」
「いいかい、街中で誰かが心肺停止になったとき。キミに出来ることは蘇生を手伝うことであって、動画を撮影して全世界に発信することじゃない」
「違うの。有給が欲しいわけじゃないの。ただ家庭のある大人達が毎週土日の朝に全員集合する必要があるか聞きたいだけなの」
いそのー、再開胸だぞ
「あら、ブロックしたんですね。あなたのツイートの間違いを柔らかく指摘してくれたあのアカウントの中の人が東大教授だったっていうのはもちろんご存知ですよね。次の学会が楽しみですね」
「眠前のデエビゴ飲み忘れたから、2時だけど患者起こして飲んでもらった方がいいかって。何言ってるの」
「研修医の千尋です。CTで解離が疑われます。一度診てもらっていいですか。では、17時なので私はこれで。あとはそちらでよろしくお願いします」
「我が名はアシタカ。病棟ナースよりバルーン挿入を提案され馳せ参じた。準夜帯につき医師のみでお願いしますとのこと。道具は準備した。病棟に残られている先生方、どなたか介助をお願いすることは出来ないだろうか」
「尿道バルーンは1人で挿れれる?」 『挿れれる』 「エコーは自分で運ぶ?」 『自分で運ぶ』 「発熱したら?」 『自分で血培オーダーして採血する』 「緊急時の輸血は?」 『検査部まで取りに行く』 「お局の言うことは?」 『絶対』 「よしっ、大学病院で働いておいで!」 『うん!!』
「我が名はアシタカ。93歳の母にフルコースの延命を行なってもらうため日曜日にも関わらず東京から参った。どなたか、兄が交わしたDNARを撤回してくれないか」
「見たもん!終業後、特にやることはないけどデスクでソリティアして時間外手当貰ってる上司見たもん!」
「働き方改革で当直からオンコールへ移行。オンコール医師は病院に原則待機。ってそれ、当直代減らされただけじゃないのぉ」
「黙れ小僧!お前にあの外科医の不幸が癒せるのか?医師15年目40歳になっても若手を名乗り、過労死基準を超えた時間外労働で家庭も崩壊。いい歳した大人が承認欲求を拗らせてmixiの黒歴史みたいなツイートをするのをみたことがあるか?お前にあの外科医を救えるか?」
「1ヶ月続く発熱と体重減少か、それならステロイドで問題ない。ガイドライン?何を言ってるんだ、私は心臓外科医だぞ。なんでも診れる」
「ふーん。緊急手術で今日も帰れない?1円にもならない仕事で家事はワンオペ。『オレはいつか日本一の外科医になるんだ』って、寝言はいいからとなりの皮膚科の先生の豪邸をみて。心臓外科医に家庭を持つ資格なんて最初からなかったのよ」
「近くの開業医と身元を偽って受付をパスし、手術中の外科医に税金対策にマンション買いませんかって電話をかけて生計を立てるような人とは別れなさい」
「いいかい、病院には『手術は成功しました』ってハイタッチする外科医も、落ち込んだ人を慰める屋上も、キムタクも長澤まさみもいない。ただ教授回診、教授回診はまあまあガチだ」
「我が名はアシタカ!尿道カテーテル抜去の画期的な方法をTwitterで知り、一度患者で試してみたく病棟に参った。エビデンスなど全く知らないが泌尿器科医が認めるからにはいい方法なんだろう。どなたか実験台になってはくれないだろうか」
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「我が名はアシタカ!救命士として患者を拾って来た。当直医が皮膚科なのか耳鼻科なのか知らないが、最初からそなたらに期待などしておらぬ。基幹病院の当直医をやる以上、転倒打撲位とってもらえぬだろうか」