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私は大学教員を職とする者なので、これはもちろん「自戒」の言葉です。学問を馬鹿にしているのではなく、その素晴らしさを知っているからこそ、あえて肝に銘じています。理論を軽視する実務は空疎ですし、実務を軽視する理論は無力です。
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高学歴を得てそのまま大学に残った者の中には、優等生的な綺麗ごとしか思い浮かばず、その通りに世の中が動かないことを怒り、皆を啓蒙すれば世間は良くなると思い込んで滔々と語る人がいる。しかしそれは、社会に出たことがない為に、世の中がもっと複雑怪奇で一筋縄ではいかないことを知らないだけ。
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同意見です。 twitter.com/chutoislam/sta…
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公明党が大阪都構想の賛成に回ったのは去年の5月のこと。府知事と市長がたすき掛けで臨んだダブル選挙で維新が圧勝した直後のことです。公明党が住民投票の実施に関する維新との約束を反故にしたことが、このダブル選挙で批判の的になったことを受けての決断。維新のコロナ対応とは関係ありません。 twitter.com/harutamanabu/s…
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大阪都構想の住民投票が公示された。私は大阪のローカルニュースに出演しているので比較的多くの情報に接してきたが、東京の人はほとんどが情報不足。公明党が賛成に回った時期を勘違いしている人や、前回の投票の時と都構想の内容が変わっていることを知らない人も多い。sankei.com/west/news/2010…
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あえて言えば「学部生を『学問』に導く責任を放棄し単位を乱発する(学問の習熟度に目をつむって安易に単位を与える)」という実態は多くの大学教員にみられる共通の悪弊。学部生に教えても高度な「学問」は分からないと、「学問」が言い訳に使われてきた。国力を高めるには学者側の自己変革が大事だ。
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仮に川勝知事が今回の学術会議の任命拒否を問題視し、菅総理が「学問」の大切さを理解していないと思ったのであれば、端的にそのように批判すれば十分なのであって、あえて学歴を持ち出す必要はない。単位を取って学部を出ただけという話は、自分は学者であることを鼻にかけているようにしか見えない。
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川勝知事が、菅総理の大学時代の「学問」に向き合う態度を知って発言したなら別だが、それを知り得ない中でこのように発言すると、背後に、①学部は学問とは無縁、②菅総理は(自分とは違い)学部しか出ていない、③菅総理は学問をしていないという推論が透けてみえる。私は①の大前提を批判したまで。
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こういう教授ほど、自分は「学問」をしていると言いたがる。しかし、本当に学問をしている教授の周りには、たとえ学部の講義でも、その魅力を感じとった学生が集まって来る。こうした優れた教授は、単位を乱発しないと学生を集められない楽勝教授とは違い、「学問」をする学生にだけ単位を与えている。
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元大学教授の川勝知事は、菅総理を「学問された人ではない。単位を取るために大学を出」たと評した。学部生は「学問」をしていないと思い込んでいるようだが、そう見えるのは、教授時代に学部生を「学問」に導く責任を放棄し単位を乱発していたから。語るに落ちるとはこの事。
news.yahoo.co.jp/articles/d8a51…
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意見の分かれる問題について、賛成派・反対派のいずれにも「優れた研究又は業績がある科学者」は大勢いる。通常の審議会であれば、科学界全体の賛否の分かれ方を考慮しバランスよく委員を選ぶことができるし、そうしないと批判を招くが、現委員による推薦方式だとそのバランスを確保できない点が厄介。
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学術会議は、「優れた研究又は業績がある科学者」という基準に基づいて選考委員会でチェックされるので、会員が勝手に次の会員を選べる訳ではないと主張しているが、問題は、いくら「優れた研究又は業績がある科学者」でも現会員の推薦がない限り審査の対象にすらならない点。党派性の元凶はここだ。
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前回は、学術会議側が定員より多めの推薦名簿を用意し、推薦に関する事前説明をしていた。これは総理に任命権があることを前提とした通常の対応だと思うが、今回は定員通りの名簿を説明なしに政府に送った模様。やはり推薦と任命を一体的にみないと、問題点が見えて来ない。 asahi.com/articles/ASNB6…
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選挙方式→投票率の低さが特定のグループの支配を許す→学会推薦方式へ→学会長が集まる長老会議に→会員が次の会員を推薦するco-optation方式へ→党派的な推薦への疑念といった流れを考えれば、co-optation方式を前提に推薦基準の明確化をはかるのが合理的だろう。さもなくば民間団体にすべきだ。
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学術会議自身が自ら推薦基準の明確化の努力をしないから、任命側に裁量の余地を大きく与える結果になってます。推薦基準が合理的かつ明確であれば、政府の任命権は基準適合性のチェックにとどめるべきことになる。この2つを次元の違う問題などと言って切り離す人は、結局は無条件任命にしたい人です。 twitter.com/tamakiyuichiro…
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学生「A教授は審議会委員に選ばれて凄いですね」
B教授「Aは御用学者。私のような政府に批判的な研究者にとっては選ばれないことが勲章。公の仕事を引き受けると学問がしづらくなる」
学生「学術会議委員に任命されなかった学者は勲章を得たんですよね」
B教授「いや学問の自由の侵害だ」
学生「?」
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大学は学問をするところですが、日本学術会議は大学のような研究・教育機関でも、学会のような学術団体でもありませんからね。政府に対し、科学者の立場から、科学行政の在り方等に関して政策を提言する総理直轄の行政機関。 twitter.com/tamai1961/stat…
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税金が投入されている組織に課される義務は、国民に対してaccountableである(「説明責任」を果たす)こと。その為の手段は多様。まずは①「運営ルールの明確化、人事の透明化、内部統制、外部監査、開示など」。これらが自立的に確保できていない場合に備えて、②「国家権力による監督」があります。
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いえ、こちらこそご議論いただき、ありがとうございます。国民の税金を年間10億円以上も使って運営している組織なわけですから、現会員が仲の良い学者を推薦し、彼らが将来一緒に特別な年金をもらうことになるといった制度について、改めてその在り方を国民全体で議論することは重要かと思います。 twitter.com/ym_my7777/stat…
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「推薦」に基づき「任命」するという場合の「任命」の解釈について、天皇の「任命」が形式的であることを持ち出す人がいるが、それは天皇が象徴だからであって「任命」の文言解釈ではない。例えば、司法試験委員は司法試験委員会の推薦に基づいて法務大臣が任命する仕組みだが、任命拒否は可能。
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分かりやすい纏め。この論理だと、政府から会員の任命を拒絶されると「学問の自由」が制限されたことになりますが、それって私の考える「学問の自由」から最も遠い発想ですね。こんなのに任命されたら「学問の自由」の妨害。世の為、人の為に仕方なく引き受けるというのが健全なあり方かと思います。 twitter.com/tamai1961/stat…
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日本学術会議は、年間10億4,896万円(2020年度)の税金で運営されている行政組織だから、国民に説明責任を負うのは当然。現会員が次の会員を推薦する仕組みは、仲間だけの集団になる危険性を孕む。任命を拒否した理由を政府に求めることには賛成だが、学術会議側も推薦プロセスを国民に説明すべきだ。
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32年間大学教員の職にあり、複数の学会で理事もしている。また過去には日本学術会議の連携会員を務めた。だからこそ、学者の側が常に正しい行動をとっているとは思わない。特に組織運営は全くの素人だし、浮世離れした学者には不得手でさえあるので、学者の無謬性を前提とした議論には違和感を覚える。
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現状の学術会議がそうだとは全く思わないが、一般論としてこの種の団体は、一歩間違えば、専ら政治運動に勤しむ大学教員が集団で紛れ込み、自分達の権威付けに利用する危険性を孕む。彼らにとっては、科学の独立性の名の下に外部からの干渉を受けずに政治運動ができる便利な道具。これは防ぐべき課題。 twitter.com/NomuraShuya/st…
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2005年前後で違いが。それ以前は登録学会の推薦だったので、現在の研究能力とは無関係に学会のボスが選出された。改善の為に諸外国に倣いco-optation(会員が次の会員を推薦する方式)に変えたが、選考基準が曖昧なため、特定グループによる党派的選出の恐れがある。選考基準の明確化が必要かと。 twitter.com/hosono_54/stat…