松駒(@matsu_koma)さんの人気ツイート(いいね順)

101
お釣りの由来は「釣り合う」。確かに、理不尽を押し付けるお客様には(こちらがお似合いですよ)と濁った色の小銭をお渡しするし、笑顔で労って下さったお客様には(心の美しい貴方様に是非お持ち頂きたい)と輝くほど綺麗な小銭を差し出すので、お釣りはお客様に対する評価メダル代わりにしています。
102
不人気なアルバイトの代表格として知られるコンビニですが、一通り業務を身につけてしまえば、全国5万5000店舗から選び放題。待遇を見比べてより良い店舗に飛び移れるし、新天地に行っても経験者優遇で採用されやすく、日々開店しているのでオープニングスタッフにもなりやすい点もオススメです。
103
新店舗が開店するので、臨時スタッフとして働くこと3日間。「お疲れ様でした! これ、少ないかもしれないけど……」と店長に小包を差し出されて、思わぬボーナスに胸躍らせつつ開封したら、ポテトサラダが1kgも入っていて、現金支給だなんて贅沢は言わないから、黒豚や鳥刺しであって欲しかった。
104
ファミレスで昼食。向かいの席にいた女児たちが「おいしいね」「ねー」とプリンを食べてるのを微笑ましく見てたら「将来、何になりたい?」という会話が。お菓子屋さんかな、看護師かもなと予想してたら「指定暴力団になりたい!」と堅気でない答えが飛び出たので、今日から姐さんと呼ばせて頂きたい。
105
一所懸命が故にレジが雑になる店員。「ドロアーを勢い良くバンって閉めるのは駄目だよ」「速さだけあればいいじゃないですか」と言い合う最中、ニーチェ先生が掌を合わせて叩いた。面食らう我々に「大きな音が好ましくないこと、お分かり頂けました?」と語ったので、彼、肉体言語にも心得あるっぽい。
106
東日本大震災が当店に直撃した際、商品が飛び散り壊滅的な被害に。従業員ですらパニックに陥ったり、ただ呆然と立ち尽くしたりする最中、アルバイトの女子高生がホウキとチリトリ片手に淡々と掃除し始めたおかげで、皆、我に返って復旧がすぐ終わったので、震度7でも揺るがない彼女の姿勢、敬いたい。
107
休憩室にシフト表が掲示されたので確認したら、怒涛の30連勤が組まれた挙句、早朝勤務に電撃移籍を命じられる。夜勤→夕勤→昼勤→朝勤と、勤続9年目にして全時間帯を制覇。「コンビニの擬人化」という称号まで授かったので、私自身が24時間営業を強いられる現状、どうか四月馬鹿であって欲しい。
108
関東地区では本日深夜3時から始まるドラマ「ニーチェ先生」。当店では夜勤の休憩時間にもあたるので、漫画のモデルになった方が集まって上映会を開く事態に発展して、「原作者の解説付きで観たいです」「来て下さい、強制です」と連絡が届いているので、阻止するには電波塔を乗っ取るしか手立てない。
109
売れない恵方巻を抱えて(何が恵方だ、福どころか災厄しか招かない)と腐ってたところ、現場関係の豪傑なおっさんが来たので「七福にちなんで七品目入ってる恵方巻、いかがですか?」と駄目元で勧めたら「縁起物なら仕方ねぇな!」と快活に笑いながら購入されたので、少なくとも眼福と耳福は招かれた。
110
高校の百人一首大会。温厚な友人が札を取ると「一年の癖に生意気」「お手つきしろ」と野次が飛ばされ、気圧された彼の手が止まって逆転され憤慨してたら、「これだけ札が減れば……覚えた」と呟いた後、残り全てを破竹の勢いで取り公開処刑しつつ優勝したので、彼を無闇に怒らせてはならないと誓った。
111
のっぴきならない事情により、何年ぶりかの就活を再開することに。「まずは成功体験をするのが大事だから」とコンビニのバイト面接を受けたら、「今回はご縁がなかったということで……」と祈られたので、社会復帰を目指したリハビリで複雑骨折した気分です。少なくとも、心はバキバキに折れています。
112
おでんセール初日。「おでんの香りを店内に漂わせると売上伸びますんで! ドンドン仕込みましょう!」というスーパーバイザーの助言により、鍋でグツグツと煮込んでいたら、「何この臭い」と異臭騒ぎになり、嘔吐くお客様や退店するお客様まで出てきたので、こんなの誰も幸せにならないこと伝えたい。
113
大学の講義で自己紹介も兼ねて「好きな哲学者を挙げる」というお題が出され各々が語る中、「レヴィ=ストロース」と毅然に言い放った級友、「構造主義が好きなの?」という教授の問いに対し「名前の響きが美味しそうなので」と答えて最高に哲学的だったし、事実、首席で卒業して今は農業を営んでいる。
114
「アプリを使わないお客様の会計で、自分の会員バーコードを読み取って、不正にポイントを稼いでいた従業員がいたんだって。ウチではそういうことがないようにね」とお達しが出たとき、(その手があったかぁ~!)と守銭奴の先輩の顔に書いてあったのが、とても気掛かりです。
115
接客六大用語の輪唱から始まったコンビニ研修会、「いらっしゃいませ」「はい、かしこまりました」は声量も足りず、ぎこちなかったのに「申し訳ございません」だけは最敬礼さえも完璧に淀みなく揃ったので、「ありがとうございました」ではなく、謝罪を日々言い慣れている接客業の惨状が推して知れた。
116
書道有段者の友人が上司に「君の文字は見るに耐えない。書き直せ」と陰湿な仕打ちを受けたため、新聞の切り抜きで作った退職届を「私の文字では失礼にあたるかと思いまして」と提出し、 慰留やら上司の不自然な異動やらを経て過ごしやすい職場に変わったそうなので大人の図画工作として参考にしたい。
117
交通事故に巻き込まれて、愛車は廃車になったものの命に別状は無かったし、相手方に全額補償されるから良かったと思ってたけど、ドライブレコーダーが車内の音声まで拾うタイプだったので、事故当時、信号待ちで電波曲を裏声で熱唱してる一部始終を、保険会社に提出しなくてはならなくなったので訴訟。
118
奨学金返還説明会で配られた資料を読んだ母が「へぇ……本人の死亡で返還義務が免除されるんだ……」と無い内定の私を見ながら口にしていたので、毒薬を仕込んだ手料理が食卓に並ぶ可能性を視野に入れている。
119
真昼のフードコート。子どもに割り込みされた人が「列を分かりやすく案内するべき」とレジで正論を訴えて、固唾を呑んで見てたら「仰る通りです。教えて頂きありがとうございます」「こちら、お礼の品ですのでお受け取り下さい」と、きちんとした御要望には謝罪でなく感謝を返す、熟練の接客術を見た。
120
「横暴な客にお辞儀が出来ません……!」と語る夕勤の子に「素晴らしいお客様にはまた御来店下さいという懇願を込めて、ゴミみたいな方には来店はおろか半径5km圏内に近付かないでくださいという強い意思表示を込めて最敬礼しましょう」というニーチェ先生のアドバイス、朝礼で読み上げたい。
121
誰も来店してないのに入店音が鳴り止まず、店の照明も点滅して「えっ怖い」「様子見に行けよ」「嫌ですよ、なんで私が」と休憩室で騒いでいたら、ニーチェ先生が蛍光灯を手際良く換えて「光の点滅でセンサーが誤反応していただけですが?」と木枯らしのような一言を吹かせたので、心の灯火が消えそう。
122
「このインカムで好きな音楽が聴けたらいいのにね」と冗談で言ったら、こっそり設計図を書いて、退勤後は全インカムに少しずつ細工を施して、遂には音楽が聴ける機能を拡張したアルバイトの子。上司は激怒でクビを言い渡されてしまったけど、今、電気街の裏路地で販売員をやってるらしいので、痺れる。
123
「まだ続いてたんだ」と評判の『ニーチェ先生』⑪巻、本日発売です! ここまで巻数が出たことに私が一番驚いてます!!「連載開始したのいつ? 最近だよね?」と振り返ったら、2013年8月だったので、白目を剥いてます。作品の時間軸は現実に追いつきましたが、脳が現実に追いついてません。
124
「ストレス発散しようぜ!」と誘われて、海外のコンビニを強盗するゲームをやったんですが、(レジ袋にお金を詰めるよう要求……現金を入れる鞄代わりになるのか)(海外のレジも6万程度の釣り銭を用意してる、当店と同じだ)と気になる上、銃を前に震える異国のコンビニ店員に感情移入が止まらない。
125
バイトを募集してという再三の要求が受け入れられ、待望の新人を雇ったと朗報が届いたのですが、「今日は来られないって」「前職との都合で今日も無理だって」と伝聞で欠勤報告を貰い続け、姿も声も履歴書すらもこの目で見てないので、私の矛を収めるためだけに用意された、非実在従業員の可能性ある。