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馬が合わない先生がいて、「この歳で逆上がりも出来ないのか？」と恥をかかせたり、「勉強だけ出来ても立派になれない」と怒ってきたりと犬猿の仲だったんですが、私が書いた作文をジッと読んで「お前のことは嫌いだ」と言ったあと「だが、お前の文章は好きだ」と花丸つけてくれたことは忘れられない。
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土砂降りの中、出勤。「こんな天気じゃ働きたくない」と思ってたけど、晴れていれば行楽日和だから働きたくないし、曇っていれば気持ちもどんよりだから働きたくないし、雪が降っていれば危ない上に面倒だから働きたくない。天気がどんなに移ろうと、1ミリも働きたくない気持ちは変わらないの不思議。
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「もし生まれ変わったら、何になりたい？」と尋ねられ、働きたくない、食うに困らない、健全な肉体、運動神経が抜群、悪くない容姿、自由気まま、好きな人からチヤホヤされる……など希望を手当たり次第にあげたら、「裕福で円満な家庭に飼われる大型犬」と結論に至ったので、一刻も早く人間辞めたい。
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煙草はカッコいいイメージがあるけれども、実際は哺乳類の本能である「乳を吸う」行為を煙草に置き換えただけの幼児退行の現れ、という話を耳にして以来、喫煙室の光景が変態紳士の集いに見えてしまうし、「マルメラだっつってんだろ！ 馬鹿が！」とお怒りになるお客様が乳首依存患者にしか見えない。
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書道有段者の友人が上司に「君の文字は見るに耐えない。書き直せ」と陰湿な仕打ちを受けたため、新聞の切り抜きで作った退職届を「私の文字では失礼にあたるかと思いまして」と提出し、 慰留やら上司の不自然な異動やらを経て過ごしやすい職場に変わったそうなので大人の図画工作として参考にしたい。
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この歳にもなってネクタイを結べないんですけど、「これくらいも出来ないの？」と綺麗なお姉さんが蔑みながら結んでくれるし、「もう仕方ねぇな、ちょっと貸してみ」とおっさんが不器用ながらも骨太の手で結んでくれる機会に恵まれているので、出来ないことは必ずしもマイナスに直結するとは限らない。
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「ニーチェ先生」最新話、今回はレジ袋有料化のお話です。
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「レジ袋は有料ですが、ご利用になりますか？」って確認するの数秒で済むじゃんと御意見頂きましたが、コンビニのお客様が1日1000人であることは御存知でしょうか？ 人手不足の昨今、数千秒の余裕なんて無いです。
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「ニーチェ先生」第1話、ニーチェ先生御本人に「面白かったですか？」と尋ねたら「松駒君のキャラ」「ああ、現実とも原作とも違くて、テンション高く新人に絡んでたよね」「僕がバイト初日、体感で思った松駒さんの印象を秀逸に再現されてて感心しました」と返され、新事実を前にして二の句継げない。
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休憩室での怪談話。「人間と幽霊、どっちが怖いか？」という話になり、ニーチェ先生に尋ねたら「人間ですかね」とのこと。その理由を「傍迷惑な霊は祓ってもお咎めがないですけど、人を成仏させてしまうと罪に問われるので」と語っていて、背筋が凍りついたのは怖気のせいなのか、殺気のせいなのか。
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休憩室で「こんなマイバッグだったら広く使われるかな」と雑談。清潔さを保てるよう使い捨てできる、生鮮食品とその他で分けて詰められる、買い物以外でも役立つ、出来るだけ安く手に入る……と並べたら、レジ袋以外の最適解が見当たらないので、一刻も早く無料化に戻して欲しい。
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「計算が得意です」と小売業の面接で話したら、時間内で出来るところまで解いて下さいと、問題用紙を手渡される。スラスラ埋めたら「全部解けたんですか！？」「一個も間違いが無い」と面接官が騒然となったのですが、届いたのは何故だか不採用通知だったので、あの企業に終止符を打つ算段つけてます。
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ドレッシング別売りのサラダ片手に「無料でつけろ、ドレッシングくらいよ！」と激怒するお客様が来店。それに対してニーチェ先生が「よろしければこちらからお選び下さい」と柚子胡椒、砂糖、辛子、ケチャップやソースなど生野菜を台無しにする調味料を並べ出して、香辛料のきいた接客を振る舞われた。
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駐車場で鉢植えを割って泣いている女の子に戸惑ってたら、ニーチェ先生が紙コップ片手に颯爽と現れて「泣く前に出来ることがあると思いますが」と言いつつ、散乱した土と一輪の花を掬って紙コップに植え替えて「これなら割れることもないでしょう」と女の子に手渡していたので、心が過充電されました。
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「Twitterアカウント持ってる？」と聞かれれば「良い機会なので作ろうと思います！ フォローするのでアカウント教えてくれますか？」と無垢な笑顔で答えて、先手を打ってブロックしておくのが今流の処世術なんでしょうか。
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「ブラック企業はもう嫌」とフリーランスに転向した友人とお茶したら、彼のブレスレットが震えて光った。「着信があると知らせてくれるから、寝てるときでも飛び起きて24時間対応出来るんだ」と語っていて、始業時間と終業時間が無い分、本人の気質によってはフリーランスだって危険な働き方だなと。
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言われた煙草の銘柄を受けて、200種以上並ぶ陳列棚から瞬時に出してお渡ししたら、おじさんから「場所、全部覚えてるの？ 凄いね！」と感服されたけど「吸われる銘柄を変えたの、通算4回目ですね。先日お作りした電子マネーは利用されないのですか？」と申し出たら、気味悪がられたのが解せない。
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南国気分を味わおうと、「生しぼりパイナップルジュース」を頼んだら、苦渋を味わう羽目になってます。無人島に漂着した気分です。
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英語教室に通う理由を生徒たちが発表することに。英語圏は広いから役に立つ、できないよりできた方が楽しい、仕事に必要だったと様々な理由が並ぶ中、「安楽死するためには英語で手続きする必要があるから」と異色の回答を繰り出した彼の上達速度、群を抜いているので、いつか死亡動機を聞き出したい。
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「彼が使ってる柔軟剤を特定できないの、おかしい……メーカーは割り出せたけど、どの製品とも香りが一致しない……」と幼馴染みから言われ、渋々、標的にそれとなく聞いてみたところ、一般にはまだ出回っていない試供品を使っていたことが判明したので、頭に加えて嗅覚までおかしいの御勘弁頂きたい。
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記録的豪雪の日、学習塾に通っていた私は「道路は危ないし、風邪もひきそう。今日は休もう」と欠席したら、翌日、「何で来なかったの？」「君以外、皆、来てたよ？」と問い詰められて、塾がおかしいと思ったけど、普段どおりの通学や出勤が余儀なくされてる今日、狂ってるのは日本全土だったのだなと。
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『ニーチェ先生』、ドラマ化決定です。コンビニでの日常を綴った呟きが業務日誌にまとめられ、反響を受けて漫画になり、それを原作としたドラマが始まる。一周回って斜め上に硬着陸した心地です。キャストの方々やスタッフ陣、放送局や放送時期などの詳細は8/27(木)発売の第4巻で発表されます！
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黒い服ばかり着用していた大学時代、「喪に服してるの？」「冠婚葬祭かよ」と言われ、お洒落な自然色を取り入れて見返そうと一念発起。ベージュの服で上下統一して学内を練り歩いたら、「遠くからだと全裸に見えるんだけど」「露出狂（合法）」と噂されたことを思い出したので、今日はもう早退します。
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1億円の重さは約10kgだと知った守銭奴の先輩が、当店で販売中のお米を抱きしめながら「これが1億円の感触……俺は今、1億円を手中に収めているんだ……！」などと戯言を吐いて、夜勤の作業が全然進まないので、大昔に倣って、先輩の給料はお米（重さとしてなら1億円相当）で支給されて欲しい。
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聖夜なのにカップ麺などの残骸が駐車場にまき散らされており、監視カメラの死角なので彼らからしたら「してやったり」なんでしょうけど、ゴミから購入物・履歴は洗い出せて、店内での行動や顔を監視カメラで割れて、今は本名とクレジットカード番号を掴めているので、色々と気を付けた方が良いですよ。
こんなはずじゃなかった