Q:千尋がおむすびを食べる前、花の間をすり抜けていくシーンの、花の洪水のような雰囲気が凄く好きです。 あそこだけ表現の手法を変えていますか?
A:あのシーンは、絵の具で描いた花をコンピューター上で奥行があるようにアニメーションさせています。
Q:ハクが渡したおにぎりはしろむすびな気がしたのですけど中身は入っていたのですか?
A:絵コンテには「おにぎり(のりなし)3つ」と書かれています。 具が入っていたかは想像にお任せします(ワサビが入っていたわけではありません)。
Q:ハクはだいたい何年くらい生きてるのでしょうか?!見た目は少年ですが…!
A:外見は12歳くらいとなっていますが、実年齢は不明です。湯婆婆が寝ている昼間は優しいのですが、夜は冷たい。 宮﨑さん曰く、千尋は管理職に恋したようなもの。 「昨夜のあれはなんだったの?」
Q:カオナシの動きは少し猫っぽい動きなのかな…?と個人的に思ってるのですが、参考にした動物等はありますか?
A:参考にした「動物」はありませんが、当時のスタッフは「誰もが持っている執着心、人の病んだ部分を集約しているような気がした」と語っています。
湯屋のお札の格付けが知りたいです!何種類あって、春日様はどのランクの札だったのか気になります。
A:格付けはありませんが、各々の札でお湯の効能が違います。
Q:カオナシは神様ですか?湯屋に入れてもらえなかった理由はありますか?
A:カオナシは神様ではありませんが、「みんなの中にカオナシはいる」と、当時宮﨑さんは発言しています。
Q:ジブリスタッフさんたちに千尋には特別な想いを持っている方が多かったりしますか? 20周年の時、スタッフ同士で何かお祝いなどはありましたか?
A:スタジオはいわゆる「周年記念」をやりません。 過去を振り返らず、目の前のことをやっていこうというのが、宮﨑さん、鈴木さんの考えです。
オクサレ様の中から自転車が出てくるエピソードは、実際に宮﨑さんが川掃除をしていたときに起きた出来事だそうです。
Q:劇中に登場する料理は大抵一度は作られるそうですが、千尋が頬張っていたあの大きなあんまん(肉まん?)も手作りされたのですか?
A:登場する食事をすべて作ることはありません。宮﨑さんは「映画に出てくる食べ物はたいてい昔つくって食べたもの」と語っています。 ちなみにラピュタやハウルに登場する目玉焼きは、学生の頃、長旅から一文なしで帰宅して、お腹ペコペコで作った記憶をもとに描いたそうです。
当時、アフレコはスタジオジブリの試写室で収録していました。演者とスタッフが同じ空間での作業だったので、お腹が鳴らないように、宮﨑さんはコンニャククッキーを食べて、お腹の音をおさえていました。
Q:どうしてカオナシという名前なんですか?
A:当時の作画打ち合わせで、湯婆婆、カオナシ、千尋のすべてが「個人の一面」であると宮﨑さんが語っています。 人はみんないいところも悪いところもある。一面的に描くことが出来ない人間の象徴として、カオナシというキャラクターを生み出したのではないでしょうか(真面目に答えてみました)。
Q:海外での公開時、和の神様・神隠しなど日本ならではの概念が、どの様な反響・感想だったのか気になりました。また、制作時に海外の反応も考えられて作られたのでしょうか?