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当時から僕は、うる星やつらのラムちゃんは「女性漫画家が少年サンデーで生んだこと」というのが、すごく大きいと思ってた。
オトコが「いつも半裸ビキニで主人公の男の子のそばを離れない娘」を描いたなら
『これだから男の妄想はいやらしい』って声が女性から上がると思う。
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「はだしのゲン」のアニメーションは、当時働いていたアニメスタジオでも動画の手伝いをした。
最初キャラ表だけ見た時に「なんだか明るく丸くなっちゃったなあ 大丈夫かなあ」と思ったが、作画が始まったらそれどころでは無かった。
中割りしてる動画が辛くて吐いた。 twitter.com/ChiakiAsami/st…
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これは全ての創作物において「実際に辛い目にあった人の事を考えろ」ならば、僕ら創作者は何も作れなくなる。
そこをビビって怒られないように、傷つけないようにでは、創作は出来ない。
仮にいっとき辛かったとしても
それを越える希望を見せてあげる。
それが僕らの仕事なのです。 twitter.com/AsaiLabot2/sta…
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今の日本で、二次創作を完全否定してしまうと
漫画やアニメなどの文化そのものを否定する事に成りかねない。
アマチュアの時は、描くきっかけは ほぼ模倣から入るし、そこから学んで自分の絵が育つ。
これは間違いない。
僕だってここで他人様のキャラクターを落描きする。
それはとても楽しい。
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1981年
既に僕はアニメーターとなり2年目。
そんな時に噂が飛び交った。
「なんでも大阪でアマチュアが変なフィルムを作って大受けしたらしい」
そんなの「ふーん」でしか無い。
後日、友人がそのビデオを観せてくれた。
いやこれは楽しいね。
楽しいけどさ。
こんなのやっていいの?
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自分がアニメーターになり立ての頃(1978年)日本のTVアニメの全体的な作画レベルは今よりもずっと低く
「ああ、こんなもんでしょ」で、ナメて入って行く人間は山ほどいた。
僕もその一人だった。
たまたま
本当にたまたま見学に行ったスタジオが【そうじゃなかった】だけで。
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ちょっと前に「歴史を変えたアニメは」みたいなのがあったが
日本においては間違いなく、1974年の宇宙戦艦ヤマトだ。
これは従来アニメ(テレビまんが)は、【明るく正しく良い子のために】作るのが正しいとされていた。
だから作品内には必ず子供がいた。
つまりそれが観てる子供の分身だ。
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これはアニメに限らず全ての商品に言える。
【この商品は自分をターゲットにしていない】
だから良さが分からないし
興味も湧かない。
商品としては【狙った層に刺さればOK! それが正解】でしょう。
僕の苦手なマイルドヤンキー商品郡も、そこの需要に刺さってるのならビジネスとしては正しい。
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うん、色んな「アレが嫌い あんなの理解出来ない」系のツイートを読む度に
故 飯島ゆうすけ先生の言葉
【それは、その作品が 僕らを あなたをターゲットにしてないのです】を思い出す。
ホントいい言葉残してくださった。
これでだいぶ落着く。
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漫画家が「未完で旅立つ」ってのは
最後の最後まで、現役で描いてたって事。
本人に描く気があり、
それを待ってるお客さんの需要があった証だ。
それはとても幸せなんじゃないか。
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1981年9月頃
「うる星やつら」がTVアニメ化される事となり、スタジオぴえろの仕事をニルスから受けたいた我がスタジオも参加となった。
「宮尾くん、こういうの好きだろう」と先輩に言われ、原画を描く事に。
いや、先輩
好きだけど
好きだけどな
これはちょっと…
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ちょっと前に「未来少年コナン」が毎週再放送されて、ご覧になった方も多いと思う。
あれの作画レベルはとても高く、アニメーターの勉強という意味ではお手本だらけだが、今のアニメよりも線そのものは、とても少ない。
だから僕は少し怖かった。
これが今の子に通用するかなと。
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ネトフリでもどこでもいいから【OAVチャンネル】っての作ってくれないかな。
1983年より20年間の、オリジナル・ビデオアニメーション専門チャンネルだ。
18禁も含めて、もう玉石混交の作品群。
そんなの誰が観るんだ(^_^;)
俺は観る!
のヒトは🤚を
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ああそうか
1975年の宇宙戦艦ヤマトって【本当の戦艦大和が1945年に沈んでから、たった30年しか経っていない時代に作られたアニメ】なんだ。
終戦時10歳だった少年が、40歳の時にヤマトを作ったと考えれば、それは他人事じゃない本物の戦艦だ。
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レイアースのアニメのキャラクターデザインを担当した石田敦子さんとは、何度かお話させて頂いたのですが、ぬりえの仕事の時にキャラクター表を一式もらって
その端々に石田さんが「胸を強調したカゲは付けないで」とあり、なるほどなあと。
放っておくと男は、すぐデカく描いちゃうからね。