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原作ではユキはハルが小さい頃に飼っていた猫で、ある日突然行方不明になり、猫の国で久しぶりの再会となりました。原作では猫の国は死んだ猫の住む世界で、ユキは行方不明になった時に死んでいたのです。映画ではユキはハルが小さい頃に助けた猫で、猫の国の設定も変わっています。#猫の恩返し
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投げ落とされた2匹の猫は無事でした。猫の安否を子供たちが心配するのではという配慮から、あえて無事を知らせるカットを入れたそうです。
#猫の恩返し
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猫の事務所には、「耳をすませば」にも登場していたバロンの恋人であるルイーゼの肖像画が飾られています。バロンと対で作られたルイーゼは修理のためにバロンの元を離れてしまい、バロンは今も彼女を探し続けているのです。#猫の恩返し
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ムタのモデルはスタジオジブリで飼っていた名物猫・牛子です。映画版「耳をすませば」のムーン、「借りぐらしのアリエッティ」のニーヤも牛子がモデルになっています。「ムタ」という名前の由来はプロレスラー・武藤敬司の化身「グレート・ムタ」です。#猫の恩返し
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ハルが通う高校の下駄箱には「森田」「安藤」「三笠」「庵野」「貞本」という名前が確認できます。森田宏幸監督と安藤雅司さん、三笠修さん、庵野秀明さん、貞本義行さんを意識した遊び心だと思われます。なお、森田監督と色彩設計の三笠さん以外は本作の制作には参加していません。#猫の恩返し
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ルーン王子が出てきたケーキ屋のモデルは、新高円寺駅近くにある「MYNT」さんの旧店舗(画像3)です。現店舗(画像4)には森田宏幸監督のイラストとサインがあり、おさかなクッキーも販売しています。
#猫の恩返し
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先生役は大泉洋さん、町田くん役は安田顕さんです。本作にはTEAM NACSのメンバーが2人出演しています。また、後に登場する猫のシェフの声はCREATIVE OFFICE CUEの社長(現会長)である鈴井貴之さんが担当しています。
#猫の恩返し
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本編のラストカットではコダマが1匹登場します。これは二木真希子さんの希望で入れられたもので、宮崎駿監督いわく、このコダマが後にトトロに進化したらしいです。#もののけ姫
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宮崎駿監督によると、その後アシタカはタタラ場で、サンは森で暮らしつつ、時々会っているとのことです。アシタカはタタラ場と森の板挟みになりつつ生きていくと・・・。#もののけ姫
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サンの「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」というセリフは、アシタカのプロポーズに答えているのです。#もののけ姫
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アシタカとジコ坊、サンと唐傘が格闘するシーンの原画を担当したのは金田伊功さんです。#もののけ姫
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本作にもミノノハシが登場します(画像1赤枠)。地味ですが宮崎作品最多登場キャラで、初出は「シュナの旅」(画像2)で、「天空の城ラピュタ」(画像3)、漫画版「風の谷のナウシカ」第7巻(画像4)にも登場します。
#もののけ姫
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石火矢の弾によって穴が開いたアシタカの服は、よく見ると補修してあります。モロに育てられたサンがどうやって刺繍を覚えたのか謎ですが、モロはサンを人間とともに生きていく選択もできるようにしていたのかもしれません。#もののけ姫
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モロの声を担当したのは美輪明宏さんです。
#もののけ姫
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アシタカは「私は何日も眠っていたようだな」といいますが、タタラ場で撃たれた夜が満月、この夜が三日月くらいの細い月だったことから、半月以上眠っていたことが分かります。#もののけ姫
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サンの寝床になっている岩場からの深山幽谷の景色は、屋久島の太鼓岩から見える景色によく似ています。
#もののけ姫
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乙事主の声を演じたのは森繁久彌さんです。
森繁さんは宮崎駿監督がアニメーション業界を志すきっかけとなった「白蛇伝」で男性の登場人物全てを演じており、宮崎監督にとっては感慨深かったそうです。#もののけ姫
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モロと乙事主が昔は恋仲だったという裏設定があります。アフレコの時に美輪さんの昔の恋人に語り掛けるような演技を引き出すために宮崎駿監督がその場で思いついたような設定ではありますが。#もののけ姫
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モロはシーンによって体の大きさが異なっています。画像1と2は小さいモロ、3と4は大きいモロです。キャラクターのサイズの整合性より、シーンごとの絵の収まりを重視し、あえて異なるサイズで描かれています。#もののけ姫
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サンがアシタカに食べさせようとしていた干し肉は、ビーフジャーキーの3倍もの硬さがあります。瀕死のアシタカが噛めるわけがないですね(笑)。#もののけ姫
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乙事主は500歳。現在の九州地方にあたる鎮西から関門海峡を渡ってきました。たたら製鉄が盛んで都の影響が及び、イノシシ達が九州から多数移動してこられることを考えると、本作の舞台は現在の山陰地方であると推測されます。#もののけ姫
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シシ神の足元で植物が急成長しては枯れていくシーンの原画を担当したのは、植物の表現に定評のある二木真希子さん。また、このシーンは植物だけで多数の色指定がされていて、保田道世さんの仕事ぶりも凄いです。お二人とも鬼籍に入られたのが残念でなりません。#もののけ姫
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本作には印象的な巨岩がいくつか登場しますが、ロケハンが行われた屋久島の標高が高いところには、花崗岩質の巨石がゴロゴロしています。
#もののけ姫
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サンの声を担当したのは石田ゆり子さんです。
サンの役作りにはかなり苦労したようで、封切時の舞台挨拶の時に『降ろされるかもしれない』と思ったそうです。
#もののけ姫