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白石雅彦さんの『「怪奇大作戦」の挑戦』のP.41に、成田さんとの衝突が円谷英二氏の日記に残っているのが収録されていて、まあ事実だったのだろうと。
なので、「成田さんが嫌がる事を、俺以外に頼める人もいないし、恐らく金ちゃんあたりに頼まれて書いたんじゃないか」というのも、(続)
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数日経って、多くの犠牲者が出た事を知った後は、もうその話はしませんでしたが、一瞬だけ、特撮マンとして面が出たのだと思います。特撮マンとしての性(さが)と言いますか…。
このツイートが不愉快だと思われた方がいればすぐに削除致します。
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6月19日土曜日の深夜にウルトラマンの第1話「ウルトラ作戦第一号」と、第30話「まぼろしの雪山」が放映されます。
第1話の撮影中と、第30話のロケでの父の写真がありました。
特に第30話は父の特撮美術担当回。ウルトラマンの美術を支えたのは、成田亨先生だけじゃないぜ!
nhk.jp/p/ts/PN3P16XW6…
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まあまあ信憑性のある話かなと。
父は、メインメカ以外の一回くらいしか使われないものばかりを、とにかく枚数を書いたので、どれが自分で書いたかは殆ど覚えていないとの事でした。
(続)
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それがかなり贅沢なオーディオコメンタリーだったと気づくのは、結構後になってからですよ…。
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55年前。
円谷プロの社員だった23歳の父は、『ウルトラマン』の制作のための人手が足りないため、大規模のアルバイト募集をかけた。
その募集を受け、当時20歳の母は美センを訪れた。
やがて二人は結婚し、私が生まれた。
ありがとう『ウルトラマン』!そしておめでとう!
#ウルトラマンの日
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コケたと言われると、父にとっては物凄く思い入れがあった作品なので哀しい気持ちになるが、この作品が大当たりしていたら、自分がこの世に生まれて来なかった可能性が大なので、物凄く複雑な、気持ちになります…。
MJドッグは父の自信作になります。今年55周年なんで盛り上がったりしないすかね。 twitter.com/flandre0525/st…
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字数を費やさないと誤解を産むかも知れないので、いずれブログとかで詳しく書こうと思いますが、簡単に書くと、
「本当の中に嘘を描くか」
「嘘の中に本当を描くか」
というデザインアプローチの相違との事。
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小さい頃、父に「ウルトラマンに会いたい」と言ったら、古谷敏さんに連絡を取ろうとし始めたので、母が「そういう意味じゃないでしょ」と父を止めてたことがありましたな。
大きくなってから、黒部進さんじゃなくて古谷さんなんだ、さすが特撮班と思いましたな。 twitter.com/ZIAINOYUUSYA/s…
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本当にそりが合わず、衝突ばかりしていた。
円谷プロを辞めた後、当時の話を聞くと、まず成田さんへの愚痴がでてくるのだ。
決まってその時に出てくる言葉が
「あの人のは飛ばねぇ!」だった。
成田さんが亡くなりニュースになった時に、何でそんなに衝突ばかりしていたかを詳しく聞いたことがある。
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最近気づいたが、大学時代から円谷プロに入って、辞めた後は生涯フリーだった父にとって、成田亨という人は、最初で最後、人生でたった一人の“上司”だったんだよなぁと。
天国で再会して和解しているか、またケンカを再開しているか…。
そんな事を考えながら、週末の『特撮のDNA展』に行ってきます。
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その時に、特撮シーンを観ては悔しがっていたとの事。
「金は好きなだけかけた。技術だって海外に負けてないと思っていた。畜生、もっと時間があったらなぁ…。時間だけが本当に足りなかったんだ…」
(了)
写真は円谷プロ退社後に携わったNHKの『空中都市008』の撮影時のスナップです。
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どこかでたまたま目にした記憶なので正確じゃないかもしれないですが、成田さんが「ウルトラホーク1号は実際に飛びますよ」と飛行機の設計者に言われて喜んだという話がありましたが、「ああ、気にされてたんだぁ…」と申し訳ない気持ちになりましたね。
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父が亡くなる数年前に「成田さんねぇ、まあ怪獣は確かに良くあんなの思いつくよなって感じでスゴいよな。メカはなぁ…まあ絵は上手かったよ確かに、彫刻家にしてはさ…」
と成田さんを褒めるようなことを言ったので、母と「人って本当に年をとると丸くなるんだなぁ」と感心しましたね。
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父的には、子供が見る番組というが前提なので、前者のスタンスでデザインをするべきという考え方だったが、
成田さんは後者のスタンスだったと。
「彫刻家だからさ、まずは見栄えに走るんだよ」
まあこれはどっちが正解というのもないし、実際成田メカ、カッコ良いしねぇ…。
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成田さんと父の関係は、両者を知っている母に言わせると、「寡黙とまで言わないけど、口数も少なく真面目で職人肌の成田さんと、金持ちのボンボンで、おしゃべりで、お調子者で遊び人のお父さんが合うわけないじゃない」と一刀両断でした。
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あげるのも良いのではないか…と思う反面、やはりアレは、当時の人達が戦って付いた傷跡で、それを消してしまうと、戦った記録や記憶も消えてしまうのではないか…という気もします。
恐らくこれには正解はないでしょう。
『4kウルトラセブン』は“ピアノ線”は消されていないと教えてもらいました。
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