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※以下は当時を振り返っての父の見解です。当時の円谷プロ内の共通の見解ではありません。
父「『ウルトラマン』造ってるって言うと、まあ色々な人が色々なことを言ってくるわけよ。でもな、勿論好き嫌いはあると思うけど、ウルトラマンがおかしいとか、怪獣がおかしいとかそういう事は
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担当作品は、円谷プロで
『ウルトラQ』で美術助手。
『ウルトラマン』
『快獣ブースカ』
『ウルトラセブン』
『マイティジャック』
『戦え!マイティジャック』
『怪奇大作戦』で美術。
退社後は、NHKの『空中都市008』の特撮。
虫プロの『クレオパトラ』で装置を担当していました。
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今日、『円谷英二展』を観て、改めて本当に凄い人だよなぁと感じ、
改めて
「そんな偉人に何やってんだよ、母ちゃん…」
と思った次第です(笑)
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さすがに両手で首を掴み上げるまではしなかったらしいが、机はバンバン叩いて、怒鳴りまくったとの事。
で、母はこの話40年間誰にも言ってなかった。円谷監督の弟子である父も知らなくて、一緒に聞いて大笑いしていた。
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というのが、円谷英二氏と母しか知らないエピソードでした。
「何も言い返されなかったから、会話はしていないわね」との事。
母が話を作る理由もないので、恐らく本当にあったことなんだろう。
英二氏の日記にでも残っていなければ、事実か確かめられないので、いつも通り、どうか話半分として。
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父「オヤジ、その時どんな顔してた?」
母「びっくりして、ポカーンって顔してたわよ」
父「あの人、経営の事なんか全然解ってないからな。いやぁ見たかったなぁ、その時のオヤジの顔」
まあその後、母も契約を切られ、父は翌年の1月末に円谷プロを退社していますね。
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ただ、この際に問題になったのが、その時の対処で男子と女子に差を付けたみたい。
で、それを知った女子が古株だった母に相談。それを知った母は激怒。
撮影所の美センから歩いて10分の円谷プロに移動して、社長室に押し入り、席にいた円谷英二氏に怒りをぶつけたらしい。
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観れないけど、「ふたりのウルトラマン」今やっているのか。
当時の円谷プロの経営ひどいというツイートが流れて来て、
「うぉぉぉ、うちの親父が金を使いすぎて済みませんっ!!!」
という心の中でジャンピング土下座するという、いつもの俺の病気が始まったよ…。
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「後半はもう嫌でな。中野さんの顔見るたびに逃げてたよ。二度とやりたくないね」
とも。
二人で飯塚定雄さんの手伝いをしていたんですな。
でも、その細かい作業が、当時の子供たちを喜ばせ、忘れ得ぬ光景にしたんですね。
お疲れ様です、ありがとうございました。
合掌です。
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時は、1968年の9月~11月の間くらい。母は22歳。
作品制作の累積赤字、「マイティジャック」の低視聴率など、円谷プロの経営が危なくなってきた頃。
こうなるとまず初めに行うのが最盛期50人~80人くらいいたらしいアルバイトの整理。ばんばんアルバイトの契約を切ったとの事。
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円谷監督は、いきなり火山の模型を水槽に逆に浸し、
模型の上から、絵具を大量に垂らし始めた。そうすると見事に火山からの煙が表現されたとの事。
その時、円谷監督から父が言われた言葉…。
円谷「“出来ない”ことは無いぞ。いいか、お前は“出来なかった”んじゃない。“考えつかなかった”だけだ」
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2019年のツブコンの際の『怪獣倶楽部』のイベントに参加しましたが、この時のチラシに、若き日の金田益実さん、安井尚志さん、竹内博さんが、砧の当時の円谷プロの社長室で映っている写真が載っているのを観て、日本中でただ一人「ここであの事件があったのか…」と感慨にふけりましたね(笑)。
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なので、ウルトラマンのシリーズを繋げてくれた人。
そして今でも繋げてくれている全ての皆さんに感謝します。
『ウルトラマンZ』も『シン・ウルトラマン』も成功することを祈願します。
父の日の記録として。
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明日8月29日の4K『ウルトラセブン』は第23話「明日を捜せ」です。
父の特撮美術担当回で、セブン最後の作品になります。
この後、セブンを離れ『マイティジャック』に専念することになります。
第24話からは池谷仙克さんが単独で担当する事に。
皆さん観て下さいね。
www4.nhk.or.jp/P6565/x/2021-0…
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「怪しい隣人」は特撮美術を父が担当した回。
もし押井守監督がヒントにされていたりしたら、こんなに光栄な事はないですね。
子供としては、「これが四次元空間だ!」と父が真顔でデザインしたのを想像して、あのシーンはちょっと笑ってしまいましたけど(笑) t.co/E87qZoUDaN
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@eraitencho 人事をやった経験からすると、履歴書がまともな時点でかなりマシです。
世の中には、写真を四角に切れない。真っ直ぐ貼れない。枠線というものの意味が解ってなく、字が枠に収まっていない。チラシを封筒の形に折って貼って、それで投函してくるという猛者がいるのですよね。
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今まであまりこういう事は言わなかったのです。
父「なんか不思議な感じだな」
私「そういう人達がいたから、今でも昔やった作品が見返されるんだから、物造りしてた人間としたら幸せな事じゃないか。羨ましいよ」
父「そうか…」
これが最後の会話で、翌日ぽっくり死にました。
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私「親父がやった初代もセブンも今でも人気高いけど、いまだに本とかが出るのは、その後ウルトラマンがシリーズとして続いているからだよ。親父が辞めた後も、帰マンもAもタロウもあったし、今も新しいシリーズやってるからだろ。ちゃんと繋いだ人がいたからだよ」
父「繋いだ人がいたんだよなぁ…」
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@ayumiruge ただ、この言葉の後に、
「でも、金はとにかく使ったよ。あんだけ好き勝手に、金つぎ込んだ事、その後の人生では無かったからな」
当時、大卒一年目の23歳。若さゆえの暴走で、イケイケだったみたいです。