タンカー船のプロペラを回すエンジンは2年ごとにピストンを抜いてメンテナンスします。6気筒あって直径は45センチ。このピストンが82センチ上下する事で4000馬力の回転を作ります。プロペラが最大1分間に200回転して船が前に進みます。
よくある誤解。タンカー船で名古屋からは沖縄が一番遠い。実は富山や新潟よりは近いんです。本州の右回りと左回りが同じになるところが一番遠いのです。
怒ってます。10年以上前に一瞬いただけなのに、今年まで当社に勤めてたとウソの履歴書を出しまくってる人がいるようです。喉から手が出るぐらい船員さんが欲しくても、船員手帳の乗船履歴を確認される事をおすすめします。
夜のタンカー船の光はいっぱいつけた方が安全なのになんで暗くするの?というご質問。船の航海灯は左が🔴、右が🟢と決まってます。光の見え方で相手の船がどっちに進んでるか判断しています。もし🟢⚪️🔴なら正面衝突のキケン。それ以外の光はジャマでしかないので消してもらった方が安全なのです。
タンカー船ほだか丸の海ベビくんはオブジェではありません。夜間に頭を打たないようにする保護具です。 サーチライトのハンドルがあって真っ暗なブリッジでは頭をぶつける人がいたのです。買ったのは沖縄の美ら海水族館だそうです。可愛いけど保護具です。
夜のタンカー船のブリッジ(操舵室)に光を入れてはダメです。操縦してる人の視界を奪うから。カーテンは横側からそっと入ります。新人さんがカーテン全開に開けて入ると叱られるのはこのためです。航海計器を含めて光の漏れには神経を使ってます。雰囲気が分かるよう動画を撮りました。
タンカー船はパナマ船籍だと思ってる人が多い。でも、日本国内の輸送を行う船舶は全て日本船籍じゃないとダメです。船員も原則として日本人。これはカボタージュという規制。アメリカやEU圏なども同じ。何かあってもその国の力で物資を輸送できなきゃダメという考え方。外航船にこの縛りは無いので…続
固定資産税を払わなくて良くて、外国籍の船員さんだけで良くて、船の利益に税金を払わなくてよくて、登録手続きも簡素なパナマやリベリアなどの海外籍の船が多いのです。日本の港に寄港する時は船の大きさに応じたトン税を払うことになります。
今月のプレゼント企画は、タンカー船ほだか丸のライフラフト(膨張式救命いかだ)に入って何万マイルもお供した医薬品パック。薬は送れないので別の何かを入れてお送りします。容器は水密パッキンになっているので用途は色々ありそう。リプいただいたフォロワーさまから抽選で1名様に。23:59締切です。
タンカー船のメインエンジンのターボチャージャー。こんな重い羽根が1分間に2万回転して、エンジンに新鮮な空気を送ります。燃焼した排気ガスが反対側のタービンを回すのが原動力。ちょっとでもバランスが狂うと軸が焼けて羽根が溶けるのでメンテナンスが大事です。
当社に平成26年から平成34年まで在籍したと履歴書に虚偽記載した人物が就活を再開しました。有名なサッカー選手と同じ苗字の50代です。証拠保全のため使われた履歴書の写しを入手しました。今後も継続される場合は法的手段も辞しません。各社様で採用される際は船員手帳での在籍確認をお勧めします。
何度でも言います。これはスクリューではありません。プロペラです。ツルツルにしないのは水の抵抗を減らしすぎないためです。土俵のような工場で、銅合金を巨大な型に流し込んで、削って磨いて作ります。そのメーカーのナカシマプロペラさんの技術レベルは人工関節まで作ってしまうほどです。
タンカー船の先っぽの甲板をフォクスルデッキと呼びます。黄色く塗られているところは、船を桟橋につけるとき、力の掛かったロープが切れたら飛んでくる危険エリア。スナップバックゾーンと呼びます。ここで作業するときは特に注意が必要なのです。
タンカー船で使用しているロープが切れるとどれぐらい危ないの?当社船で使用済みのホーサーロープで破断試験を行った時の映像です。
新しいタンカー船を建造する時はブロック同士を繋ぎ合わせます。大きいので1発で繋ぐとズレたら大変。そこで仮溶接してからじっくり溶接して繋ぐのです。
タンカー船にどれだけ荷物を積んで良いかは「どこまで船を沈めて良いか」で決まります。ドラフトマークが目盛りになっていて、1文字の縦の高さと縦のスキマは必ず10cmと定められています。貨物の石油を積んでいって満載喫水線を越えたらアウトです。
とても出港できそうにありません…金沢港のタンカー船に新人さんを連れて行った社員さんからの動画。
タンカー船の進水式のレールです。船体の下ではこのようにタコ焼きのような板が船台の坂道を滑り降りているのです。
事件現場ではありません。タンカー船の機密テストです。圧縮空気で圧力をかけて、シャボン玉の原液を吹きかけて漏れてるところが無いかを確認しています。なので絶対に立ち入り禁止なのです。
タンカー船のエンジンとプロペラを繋ぐ軸は少しでもズレると熱を持って大変なことになります。軸の中心を合わせるために大事なのが芯出し作業中です。ダイヤルゲージで許容値内であることを計測しながら、隙間を計測していきます。太陽の熱の影響も受けるため深夜〜早朝に行われます。
なんの玉か分かりますか?正解はたこ焼き…ではなくて進水式のレールの玉です。タンカー船を船台から進水させると玉と板は海に投げ出されてしまいます。このため、進水式が終わったら速やかにダイバーさんが回収されているのです。不思議と無くなることは無いそうです。
新造船に初導入される連動タイプの水蜜ドアです。1箇所閉めれば全部が閉まる優れもの。人通りが多い箇所に設置しました。
意外と知られてないです。船名とかのプレートはブロックの段階でつけてから組み立てられます。重い鉄板の位置合わせを現場で行うのは大変だから。少しズレただけで字が読みにくくなってしまいます。なので造船所さんに「早く船名を決めてください」とお願いされるのです。
タンカー船のエンジンのクランク軸です。この凸凹にピストンの上下をつなぐコンロッド(コネクティングロッド)がつながり、ピストンの上下運動を回転に変えてプロペラが回ります。手前右側のギアは歯車を介してカムにつながっています。作業員さんと比べるとサイズ感がお分かりになるかと思います。
タンカー船のプロペラを回す軸にはアースがあります。その名は軸アース。金属が回転することで電気が発生。船体との電位差を放置すると軸などが溶けてしまうのです。この現象を電食と言います。軸アースは鉛筆みたいにチビるので時々調整が必要です。ここから海水が入ってこない理由はリプに書きます。