人類学の前世紀の問いに「王はともかく、時代ごとの最高の教育を受けてきたはずの、貴族や支配階級から偉大な画家や音楽家がほぼ出なかったのはなぜか?」がある。現代人ならすぐ分かる。いつの世も支配階級の数は少なく、極端な才能が出るガチャを引く回数が少なすぎて出にくい。
SNSで評判の悪い社会学だけど、あれは始祖コントの実証と統計からの科学としての社会学を忘れ、すぐに自分のお気持ち表明しちゃう社会学者がいるだけなのでかわいそうである。むしろお気持ち社会学者に反論する人たちに、実証と統計という社会学的態度が継承されている皮肉がある。
「創作物の子供の未熟さを許せなくなっているのは、少子化で実際の子供と出会うか、子育てをしたことがない人が増えたから」という言説、他の現象にもつながる。非恋愛と非婚化により他者やその性欲と出会う機会が減ったことで、他者の解像度が低下しているとも思う。
近代の科学や医療や制度で生かされていても、近代思想の自由その他を憎む人は一定数いる。そういった憎悪は、近代でもすべての人は救えないので説得程度で変わることはない。それ以外で境界線上で迷う人に、反近代は選ばないほうがいい、とできるだけであろう。
物語系創作物の怖いところは、一回発表したら比較相手は同期や同ジャンルではない点ですよ。この世に出た瞬間から、各種神話や英雄譚、民話に歴史的事実、大文豪や名監督のマスターピースに大ヒット作品にと、人類史無差別級バトルロイヤルに強制エントリーなんですよ。
完全にギャグ生物だと思われていたアルパカが人類の救世主になるかもしれない、というのは、序盤のギャグキャラが終盤から熱く感動させてくる雷句誠さんの漫画展開。 twitter.com/univkyoto/stat…
「暴走戦隊ドンブラザーズ」戦隊ものを子供時代以来見たことがないのだけど、変だそうで見る。メンバーは、嘘をつくと死ぬリーダー、盗作疑惑の女子高生漫画家、中卒無職俳句マン、指名手配犯、愛妻サイコパスサラリーマン(怪人に三回なる)である。狂気とツッコミと不条理と暴投と伏線回収の怪作。
これ、普通の人でも公表してしまうと、周囲に悪意ある人がいたら、SNSを調べて特定したアレルギー物質を仕掛けてくる可能性がある。露見しても「知らなかった」と言い逃れするだろう。公表はもちろん、信頼できる人以外には言わない方が良さそう。
日本人はもっとマッチョイズムになれという言説が何回か現れるが、マッチョが礼賛され増えることと引き換えに、殺人や各種暴力やいじめや性犯罪が増えるトレードオフということを考えていないのが不思議。マッチョイズム文化と犯罪率はほぼ比例しているのだけど、わりと無視される前提。
転生や転移主人公が独自に考えに考えた結果、ファンタジー世界に国家社会主義に民族社会主義、原始共産主義や計画経済を広め、飢餓と虐殺と大戦争を巻き起こして「こんなはずじゃなかったんだ」となる作品を考えたが、車輪の再生産ならぬ地獄の再生産は現実でも起こっているので辞めよう。
プロゲーマーやVTuberなど急に知名度や力を得る立場、訓練を受けるか元々自制心がない人はおかしくなって、だいたい三年くらいでおかしさが極まって終わる。三年が、普通以下の人の自制心の限界なんだと思っている。
年々、出版や放送や娯楽業界に「女性差別表現だから、作品を止めろ」というクレームというか表現規制を求める事例が増えている。悪化すると「作者が女性差別者だから作品を出すな、辞めさせろ」と作品内容も関係なくなってきているそうな。
創作物を改編したがるポリコレの一部に、自分の性別や民族や思想信条などの属性がある主役や主要人物である物語が欲しいという願望があるとは前に聞いた。その国における国文学の発生が思想的独立や国民性を示す、というのも自国の物語が欲しいということなのだろう。
現代ではIQ85以上ないと社会生活に支障が出る、と指摘されているが、創作の作中世界に要求される各種の知的能力の基準が上がってきている。今、主人公や仲間の大きめの読み間違いやうっかりミス、ど忘れなや無知などで危機に陥るとヘイトが集まる。悪役などでも同じ。
ロシアの動員開始を見ていると、三日で勝てると思った目算が崩れ、長期化すると、犠牲が大きくなろうと一定の成果を出さないと独裁者は国内で立場を失うか、暗殺されるので退けない、という歴史上でよくある泥沼化の定番ルートすぎて。
普通の人は陰謀論をどこか創作として見て「設定が物理的に不可能。話の整合性がなく、ご都合主義。登場人物の心理が支離滅裂」等々を感じているのではと。子供時代に免疫がなく、大人になって初めて触れた本や論が、よりにもよって陰謀論だっという人が、病人の妄想物語に感銘を受けてんじゃないの。
大人「キラキラした中高生の作品を見たい」 中高生「嫌な親と先生と先輩、無能な同級生にキチガイの後輩、と差がない自分、勘違い恋愛にセックス、不細工、将来の不安、メンヘラ、無力無能でやることなすこと見当外れ、ネットで被れた思想ごっこ、被害妄想の社会批判⋯⋯」 大人「リアリティきっつ」
ワシントン大などの推計では、世界人口は西暦一年で三億人、1500年で五億人、1800年で十億人、二十世紀で二十億人で近現代以降に死者数が増える。また、近現代以前のキリスト教圏である欧州で大戦争や大虐殺といっても、人口が少ない過疎地域での小事件。大部分の人口は中東から中国、アジアにいた。
規制その他で口出しをしたい、の問題はすでに数十年も前に社会学者のウルリッヒ・ベックが一連のリスク論で論じている。利害関係がない第三者が入ると良さそうに見えて、市民団体が意志決定権を持つと、人命の喪失や損害が出たとき、責任を取れない。
対する鬼殺隊は幹部が戦闘部門を束ねるが、昇進制度、後進育成がちゃんとある。他も医療、リハビリ、敵研究、武器製造所、諜報に隠蔽に輸送部門、資金や宿泊の協力者までいて、組織としてまとも。無惨は最初の数年で成果が0時点で組織運営に気づけとなるが、本人が一番サイコゆえに詰んでいる。
「放送されるトレマーズは、可能なかぎり見なければならない」というカルト宗教に入っているので、午後ローで見る。何回見てもモンスターパニック娯楽として完成されていて感心する。
「されど罪人は竜と踊る 23 猟犬に哀れみの首輪を」が1月18日に発売されます。ご神体1/6関羽の関聖帝君verと撮影。ご予約ご購入いただければありがたく存じます。各種通販サイトで既刊新刊レビュー、までしなくても☆などで宣伝いただければ重ねてありがたく存じます。 amazon.co.jp/dp/4094531092?…
太平天国の乱が、宗教的殺戮数でぶっちぎりかつ半分近くを出していて分類に困る。洪秀全の拝上帝会がキリスト教を勝手に解釈したカルトだからキリスト教、とすると、宗教的殺戮でのキリスト教被害が半分を超えることになる。そこはさすがに専門家の分類にお任せ。
武道が礼儀にうるさいのは、対戦相手や人への敬意を醸成しないと、殺人技術を持った乱暴者が世に放たれるからだそうな。ゲーマー業界はまだ師弟や先輩後輩関係での人格指導がなく、技術を持った乱暴者になりやすい。そういう環境や場でもきちんと振る舞える人は、元からそういう人である。 twitter.com/livedoornews/s…
何回か言っているけど、ビルより巨大な怪獣より、目が合って取って食われる体高3~10mくらいの怪物のほうが怖く思える。