shinshinohara(@ShinShinohara)さんの人気ツイート(古い順)

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三重の地元で彩酒会というのに誘ってもらった。中国茶の先生が大変なグルメで、お酒にも異様に詳しかった。一番の驚きは、古酒。「菊水」のカップ酒を二十年前に買っておき、寝かせていたという。「そろそろ美味しくなってきた頃だと思うから、みんなで飲んでみよう」。
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菊水は実は、私の中では苦手な部類の玄人好みなお酒なのだけど、一口飲んだら、まるで紹興酒!「きっとあれが合うよ」と持ってきたのは、尾鷲のカラスミ。一緒に古酒を口に含むと、ものすごい相性!うまい! 試してみたら、紹興酒と尾鷲カラスミの相性はさほどでもない。古酒と台湾カラスミも。
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カップ酒を二十年寝かしたら美味くなる、というのを二十代のときに思いついたその先生の感覚もどうかしてるし、口にした途端、尾鷲カラスミが合うと見抜くその舌に驚かされた。その中国茶の先生の味覚は卓抜していて、ルタオのケーキに合う抜群の中国茶を出したり。ちょっとおかしいレベル。
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その先生は他にもおかしなことを教えてくれた。備前のぐい呑みを2つ。よく似てる。「片方はビールが不味くなるんだよ」。いやいやそんなことはあるまいよ、と試しに飲んでみたら、そのぐい呑みで飲むと確かに不味い。もう片方の似てるデザインのは普通にビールなのに。
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他のぐい呑みだけど、どうしたわけか日本酒の味が変わるというのも教えてくれた。そのぐい呑みに酒をつぐと、どんどん味が変わっていく。「なんだこれ?」器で味が変わることがあると知った私は、そのつもりで自宅で探すと、あった、あった。それにサイダーをつぐとあっという間に炭酸が抜けてしまう。
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まとめました。 日本酒との出会い、日本酒での出会い|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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「批判」とか「疑う」は、合理的な精神の持ち主なら必ず行うべきものだと思われている。新聞やテレビなどマスコミの言うことを鵜呑みにするな、疑ってかかれ、とも言われる。鵜呑みにする人間を合理的精神に欠けた人間としてバカにする風潮もある。しかし、これらには困った副作用がある。
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自分に批判的精神があると思う人ほど、何でも疑ってかかる人ほど信じ込んで疑わないという状態に陥りやすいこと。 これは恐らく、傲慢さが生まれるからだろう。批判や疑うことは、辛く苦しい。これは信じていたいというものまで疑いの目を向けるのだから。そしてそんな辛い試練をくぐり抜けた自分は。
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「ほめる」は教育界で、「疑う」は思想界で市民権を得た言葉。ほめて育てることは文句なしにいいこと。合理的精神を得るために疑ってかかるのは大切なこと。そう信じられている。しかし私は、教育界で「ほめる」という言葉は滅ぼしたほうがよいと考えている。そして思想界での「疑う」も。
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日本はこのところ、「儲かる農業」ばかりを目指してきた。儲かるといえば野菜などの園芸作物。野菜の売上は、もはやコメの売上を超えている。コメは作っても儲からず、トマトの方が高く売れる。なんせ、同じカロリーならトマトはコメの100倍高く売れるのだから。
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農水省はコメばかりにこだわるのをやめ、儲かる農業を推進しろ!という声がこのところ、大きかった。国民からも政治家からも批判の大合唱で、さしもの農水省も世論に負け、コメを優先する政策を改めようとしている。そしてコメも、アメリカに対抗して安く作れるよう、生産性を高めようとしている。
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では、世界一の農業国と言えるアメリカは、あれだけ世界中に食料輸出するくらいなのだから儲かる農業なのかというと、そうではない。小麦やトウモロコシなど穀物は、政府から所得保障という名の補助金が出てるから農家もなんとか生活できてる状態。つまり作れば作るほど政府からの持ち出しが増える。
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つまり、アメリカはトウモロコシや小麦生産で儲けるつもりがない。コンピューターやインターネットなどの他の産業で儲けたお金の一部を農業につぎ込み、農家に補助金出して、穀物を安く販売させている。なんでそんな気前のよいことをしているのだろう?
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アメリカから食料輸入してる国からしたら、アメリカ政府はわざわざ自国の予算で小麦やトウモロコシが安くなるように補助金を出してるようなもの。出血大サービス。なんて気前のよい。こんな気前のよいことをなぜアメリカは行うのか?2つ理由があるように思う。
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一つは自国の食料安全保障を高めるため。アメリカで消費しきれないほど大量の食料を普段から作っておけば、いざというときに不足する心配はない。補助金つけて安く輸出するという出血大サービスをしてでも、普段から大量に生産することで食料安全保障を高めている面がある。
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もう一つは、外国の胃袋を握ること。アメリカの輸出する穀物は安い。アメリカの平均的農家は、四人家族を養うことができないくらいにしか売上がない。妻に働きに出てもらい、農家の自分は政府から所得保障をもらってなんとか生活。なんせ、トウモロコシの価格は生産に必要な経費さえまかなえない。
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それだけ安く販売する穀物は、アフリカの貧農でさえ太刀打ちできない。アフリカの農家は、腹の膨れる穀物を作っていては、安すぎて生活できない。やむなく穀物を育てるのを諦め、コーヒーやカカオなどのプランテーションで賃仕事で働かざるを得なくなる。しかしそうした商品作物の価格が下落すると。
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給料が下がり、ヤスカツタはずのアメリカの穀物も買えなくなる。しかしアフリカの穀物農家はアメリカの安すぎる穀物のせいでいなくなっている。こうして飢餓が発生しやすい国情を生んでいる。アメリカの安すぎる穀物は、アフリカで飢餓が起きやすくなる原因とも言える。
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そう考えると、農水省はこれまでうまく立ち回っていたと言える。アメリカの安すぎる小麦には200%の関税をかけ、パンが安くなりすぎないようにすることで、コメの生産を守ってきた。アフリカのように穀物生産から手を引かざるを得ず、飢餓の発生しやすい状況になるのをなんとか回避してきた。
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しかし「儲かる農業」の大合唱で、世論を味方につけられない農水省も、コメを守る姿勢を続けられなくなった。コメ優先の政策を諦め、儲かる農業推進にカジを切っている。しかしこれ、カロリーの稼げる穀物生産から手を引かざるを得なかったアフリカの二の舞いになる恐れがある。
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ただ、日本はアフリカと事情が異なる面がある。アフリカは農業国が多い。穀物生産を諦めても、工業など非農業で働き口がない。だからプランテーションの賃仕事につくしかない。コーヒーなどの商品作物が暴落すると給料が下がり、穀物が買えなくなる恐れがある。これに対し日本は。
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自動車産業が稼いでくれるおかげでそれなりに雇用があり、その人たちが外食してくれることでサービス業も盛ん。勤め先が多い。また、自動車産業などは海外に輸出して儲けることで食料の輸入も可能にしている。コメなど穀物生産をやめても、海外から食料を輸入する経済力がある。しかし。
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当の自動車産業が、もしかしたら一気にコケるかもしれない。電気自動車へのシフトはものすごい勢いで進み出し、日本が世界に誇る自動車産業も、ついに儲かる産業でなくなる恐れがある。他方、アフリカの国も何時迄も農業国ではいない。工業国、そしてIT立国を目指している。
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日本から目立った産業が失われ、貧しかったはずのアフリカも産業的に勃興してくれば、日本の技術が陳腐化し、稼げなくなるかもしれない。そんなとき、カロリー稼げる穀物生産をやめてしまっていて、本当に日本の食料安全保障は大丈夫だろうか?稼げなくなれば食料を輸入するお金もなくなるのだから。
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コメでなくても、カロリーの稼げる穀物はある。パンやうどんの原料である小麦もそう。ただ、日本の気候では小麦の大量生産は難しい。涼しく乾燥した気候を好むのに、日本は温暖湿潤。しかも小麦の場合、カビが発生するとアフラトキシンという猛毒が含まれるようになる。梅雨のある日本は厳しい。