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【打ち上げこぼれ話】都内某所でインハンド打ち上げ、私は所用で2次会から参加。パーティゲーム付きの抱腹絶倒のどんちゃん騒ぎ、でも放送業界ならではの洗練されたお品があって、妙に感嘆。その後、原作者の朱戸アオ先生達を連れ出してバーをはしご!午前2時まで飲んで笑った素敵な打ち上げでした☆
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【第11話番外編2】最後の海外でのシーン、貝の寄生虫は住血吸虫の設定です。つまりあの巻貝はミヤイリガイ的な!紐倉の「出ておいで、小さな虫たち」は、つまりは住血吸虫のセルカリア。あそこで水遊びをしていた高家は、実は新たなピンチ?!(笑)
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【第11話こぼれ話番外編】ちなみに、感染症法第67条「1種病原体等をみだりに発散させて公共の危険を生じさせた者は、無期若しくは2年以上の懲役又は1,000万円以下の罰金に処する」により、新太は無期懲役の可能性が極めて高いです!真似しないように!
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【第11話こぼれ話3】紐倉がニューボちゃんを顕微鏡で観察しながら「乱暴だな」というシーン、本当は台本では「ワイルドだな」でした。しかしリハの段階で山下さんが「スギちゃんみたいですね(笑)」で、雰囲気も考慮してその場で変更!この柔軟さがインハンドを作り上げました。
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【第11話こぼれ話2】紐倉が新型エボラウイルス(ニューボちゃん)をマウスに注射するシーン、急遽私が代替することになったのですが、あの義手を装着しようとしたら、全然私の手が入らない!山下さんの手の華奢さをこんなことで実感。結局滑り止めシートを使って、山下さん自身がネズミを捕定!
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【第11話こぼれ話1】最終話でも粛々とこぼれます。高家を治したアメリカ鉤虫由来のNAPc2タンパク質の抗エボラウイルス感染症活性は実話です。USAMRIIDの研究者が医学雑誌の最高峰のひとつランセットに2003年に報告しています。サルでの実験ですが、衛生仮説が背景にあります!
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【第10話こぼれ話3】作中で紐倉が相羽漬を「サバクトビバッタよりも上手い」と表したこの昆虫、西アフリカ定番のお土産です。素揚げで売られていて、パリパリ感と土臭さが特徴。私も幾つか現地で買い込んで、監督やプロデューサーに食べてもらいました。皆さん、躊躇無く口に放り込んでいてびっくり!
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【第10話こぼれ話2】相羽村のロケハンには私も同行しました。関東近県の某市町村は、行政も住民の皆さんも大変協力的で、スムーズに撮影場所が決まっていきました。しかし某監督はどことなく複雑そうな趣きで、ボソッとひと言。「ここにいる人達、どんどん新型エボラで死んじゃうんだよなぁ」(^^;)
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【第10話こぼれ話1】アメリカ鉤虫に加え、ヒト蛔虫もヒト鞭虫も、糞便中に虫卵が排出されます。作中の相羽村は、昔ながらの「肥だめ」があり、それを元に肥料を作って野菜等に使うことで、有機農法を推進しています。高家がスコップで撒いていたアレは、人間のウンコ由来の肥料で、寄生虫入りです!
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【第9話こぼれ話1】監修のうちでも私はかなりコミットした回なので、感慨深く視聴。難治性セリアック病に対するアメリカ鉤虫を使った寄生虫療法は、米国で臨床試験が実施されています。作中ではそのソースを明らかにしていませんが、実際にはヒト感染者からの糞便が必要です。
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【第8話こぼれ話3】紐倉の大学時代の同級生、遠藤(要潤さん)が好演の回でしたが、そもそもどこの大学なのでしょうか?第3話では恩師の瀬見まき子教授、そしてフューチャージーン福山も同じ大学の出身です。初期設定では私からは紐倉は「京都大学卒→MIT院Ph.D.」というキャリアを提案しています!
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【第8話こぼれ話2】セラチア菌は「霊菌」とも呼ばれていて、野外の死体でよく増殖するため、忌み嫌われていた菌です。1950年に米軍がサンフランシスコで散布実験を行ったことでも有名。私の研究室の成果で、セラチア菌はハマダラカの体内でマラリア原虫の増殖を抑えます。ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23571408
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【第8話こぼれ話1】ポスターのセラチア菌を紐倉がどのように取扱うか決まったのが撮影前夜。当然、当日は台本変更でぶっつけ演技になったのですが、突然その場で山下さんがアドリブを利かせて、濱田さんを押し出してドーン!オフは大変に優しい山下さんですが、役の自然な取り込み方にあらためて感嘆。
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【第7話こぼれ話2】救世主兄弟の出産は、日本では学会等のガイドラインから実質的に認められていません。健康であろう受精卵のHLAの検査が、病気の場合の遺伝子検査に限定した今のルールに反するのです。描写に苦労しましたが、作中では「受精そのものに失敗した」ことで未遂に終わらせています。
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【第7話こぼれ話1】美香の腸炎は、難治性のクロストリジウム・ディフィシル腸炎という設定です。日本でもこの腸炎の治療目的で糞便移植が普及しています。緊急治療として、倫理委員会で迅速審査を行い、GOサインを。1親等以内の糞便を使うので、賢一のライフログのう○こはまさに打って付けでした!
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【第7話絶賛推薦】牧野役の菜々緒さんが、初めてのお母さん役に扮します。これまでの悪女イメージから、クールな官僚へと役柄を拡げ、そして今日は母親役。私もまだ観ていませんが、視聴者の皆さんもあっと驚く役者振りと確信しています!ハンカチ握って、乞うご期待!
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【第6話こぼれ話2】今回の遺伝子ドーピングの裏設定は、野桐の骨髄採取→造血幹細胞培養→CRISPR/Cas9によるエリスロポエチン遺伝子の導入→放射線照射等による自身の造血幹細胞の破壊→エリスロポエチン導入造血幹細胞の移植→赤血球数増加、というものでした。理論上は可能で、検出は大変困難です。
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【第6話こぼれ話1】実は撮影では野桐の高地トレに向かう前に、紐倉が高家に「ヘリを呼べ」というシーンがありました。そのリハの時に、高家演じる濱田さんが「お前が呼べばいいだろ!お得意のドクターヘリを!」とコードブルーをもじったアドリブを利かせて、スタジオは大爆笑に包まれました(笑)。
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【第5話こぼれ話3】米軍を演じたキャストの方(キャラウェイではなく、入谷を押し戻した軍人)は、実は私がよく行く西アフリカのブルキナファソ出身の人でした!それを撮影途中で知り、二人で意気投合してローカルな話題で話まくり。その後、東京に戻って再会し、一緒食事を。ドラマのご縁に感謝。