アメリカの大学生を対象として、マスクの効果をリアルワールドで定量的に評価した研究(デルタ株前): 陽性者と1.8m以内15分以上接触したとき、両者がマスクをしていれば感染率7.7%。どちらかでも着用していないと、感染率は32.4%。 cdc.gov/mmwr/volumes/7…
今日のセミナーでお話したスライド(ちょっと改変)の一部を貼っておきます。←たのまれてない (ハイライト) 「まさか、唐揚げを超えるような国民的人気が自分にあるはずないですよね」 twitter.com/ykfrs1217/stat…
昨日から「明日、ブースター接種に関するデータが出るらしい」という噂は回ってきていたのですが、まさかのリアルワールドデータ @ NEJM だったとは… 結果:3回接種者は2回接種者に比べて、感染リスクが11倍、重症リスクが20倍少ない。 ただし、【効果がある≠必要がある】。この点は世界中で議論中
さらに、ワクチンの長期効果に関するデータも同時掲載されています(nejm.org/doi/full/10.10…)。 最近話題の"効果減弱"は、【デルタ出現の影響×経時的な免疫低下】の掛け算で起きていて、実際にどの程度が経時的なものなのかわかっていませんでした ↓
治験早期の参加者を、デルタ拡大前までのタイミングでみたところ、効果は接種直後で96%→4~6か月で84% 個人的には、恐れていたほどには下がってないなという印象です。
南米11か国のデータでも、人流と感染拡大に相関があることが報告されていました(thelancet.com/journals/landi…)。人流の低下10%あたり、翌週の感染者数が8.6%減っていたとのこと @ LancetDigitalHealth (8月末の掲載。見逃してました、てへぺろ) 1/6
つまり、「人流と実効再生産数の関連があまりない」ときは、専門家や政府を責めるチャンスとするのではなくて、感染対策がうまくなってきた市民(みんな)が互いに誉めあうといいんじゃないかなって思います。まる (くわえて、ワクチンや気温などの影響も考慮しなくちゃだけど) 6/6
以前に、最近話題のワクチン効果低下は【デルタの影響×経時的減弱の掛け算】というtweetをしましたが、アップデート (nejm.org/doi/10.1056/NE…) ワクチンの感染/発症予防効果は ・デルタ前、接種直後:96% → 4~6か月後:84% ・ワクチン打って3か月×デルタ:77% ・ワクチン打って半年×デルタ:59% 1/2 twitter.com/ykfrs1217/stat…
・ワクチンの重症化予防や死亡予防に関しては、デルタに対しても時間がある程度経過しても、がっつり高い有効性(90%以上)が維持されています ・示した一連のワクチン効果に関して、ブースターは考慮されていません(ブースターのデータはこちら:twitter.com/ykfrs1217/stat…) 2/2
イギリス(assets.publishing.service.gov.uk/government/upl…):大人の97.7%は、自然感染 and/or ワクチンで新型コロナに対する免疫あり なんと…。それは…。 ※ 累計死亡者数 13万人。現在はかなり制限を緩められている。ただ、今でも1日あたり約150人の死亡者。
ファイザー3回目(booster)の副反応報告:fda.gov/media/152176/d… 痛み:1回目 (83.7%)、2回目 (78.3%)、3回目 (83.0%) 倦怠感:1回目 (49.4%)、2回目 (61.5%)、3回目 (63.8%) 発熱:1回目 (4.1%)、2回目 (16.4%)、3回目 (8.7%) 少なくとも、3回目がよりツラいってことはあまりなさそう
ワクチン接種したって効果は弱まっていくんだから、自然感染したほうがいい免疫がつく!なんて意見があるけれど… 【新型コロナに感染して作られる免疫は、普通のコロナ感染後に得られる免疫の倍以上の速さで減っていく。早ければ3か月で再感染レベル】 Lancet Microbe (thelancet.com/journals/lanmi…)
家族がワクチンや感染で免疫を獲得済みだと、ワクチン接種していない(できない)本人のリスクが、家族全員未接種の場合と比べてどれだけ減るか。 たとえば、4人家族で1人が免疫ありだとリスクは61%減。2人で86%減。3人(本人以外全員)で91%減! JAMA Intern Med (jamanetwork.com/journals/jamai…)
きてほしくないけれどくるかもしれない第6波に向けて、医療需要(重症者数や必要な確保病床数など)を予測・推定するためのツールを公開しました。 github.com/yukifuruse1217… 1/4
小児へのワクチン接種がはじまったアメリカで、さっそく子供たちの疑問に答える番組。 痛い?注射じゃなきゃダメ?といった質問が多い中、 「ママが、ワクチンは世界を救うヒーローだって言ってた。ほんと?」に対して、「ワクチンを打つ君たちがスーパーヒーローになるんだよ」と答えた研究者かっこよ
【ワクチン接種後の感染拡大に関するシミュレーション研究】、無事に(?)査読を経て公開されました(jogh.org/simulation-of-…)。 主な結果は以前にもtweetした通りですが、ちょっと詳しく説明させてください! 1/8
現在わかっているデルタ株の感染力やワクチンの効果を考慮すると… ①接種がいまくらい進んでも(対象者の80%ほど)、2019年以前の生活に戻すとかなり(10万人以上)の死者がでるかも 2/8
②ただし、接種がもっともっと進めば、生活していく上でベースとして求められる制限は少なくなる (「医療が逼迫しないために」という目線です。何を目指すのかによって、ここは変わってきますが…) 3/8
また、うすうす「そうだろうな」と多くの人が分かっていたであろう下記のことを、この論文では数値解析で示しています ③感染者のほとんどは若年層、死亡者のほとんどは高齢者。それは、たとえ高齢者のワクチン接種率がほかの年代より圧倒的に高くても。 4/8
④ワクチン接種が進めば進むほど、感染者に占めるワクチン接種済みの人(=ブレイクスルー感染)の割合は増える た だ し… 5/8
⑤今後、死亡者のうち半分近くはワクチンを打っている人になるかも。それでも、「ワクチン接種者のうちどれだけがコロナで亡くなるか」と「未接種者のうち、どれだけがコロナで亡くなるか」の死亡率を比較すると、前者のリスクのほうが圧倒的に少ない。 6/8
⑥ワクチン接種が進んでいる状況では、そもそも全体の感染者数や死亡者数が少なくなる。大事なのは、絶対数(ぜったいすう)! 7/8
アフリカのアラキジャさん、激おこ。 youtube.com/watch?v=KFUApX… アフリカで新しいウイルスが見つかったら、世界はアフリカを閉じ込めるだけなんだ。ワクチンを正当に配分せずに、流行を放置したのは先進国なのに。ほかの先進国にも、変異株はすでにいるのに。発生源がどこかもわかっていないのに…
<負け惜しみ> SではなくNタンパクの203/204番目の変異が、新型コロナの感染力に大事っていう論文が昨日出ました。実は古瀬さん、独自の解析手法で「そこの変異が怪しいよ」って去年の夏にはゆってたんよ。でも、世界的には無名の研究者なので特に注目されず。せめて引用してほしかったなー。がんばろ…