八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(古い順)

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有職の色彩に関わる本を出版して頂けるお話しを賜りました。重ね色目の「虫青」は、このタマムシの色を表現したもの。いま探しておりますのは「フタバアオイ」の葉と花の色。 こういう探求は、本当に楽しいものです。
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本日10月26日は岩倉具視公の誕生日です。明治になってからの写真。「勝見襷」文様の小直衣、ちょっと見にくいですが、差袴の文様は笹龍胆をモチーフにした丸文「龍胆唐花の丸」。袴に一般的な「藤の丸」ではなく、龍胆文なのは、岩倉家が源氏であるからです。
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ついでに(笑)三條実美公。 小直衣の文様は江戸時代に公家社会で流行った「菱繋襷唐花」。差袴の文様は一般的な八藤の丸。三條家は藤原氏です。
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結局、日本人はこうしたコスプレどんちゃん騒ぎが大好きなのです♪ 『蝶々踊図屏風』(小澤華嶽・1840年)より。1839年、京都での「蝶々踊」を描いています。『寝ぬ夜のすさび』(片山賢)「諸人狐つきの様に相成、皆々昼夜踊り歩き、追々甚だしく、家々へ踊り込み…」コスプレは天皇からタコまで!!
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大嘗宮は完成し、いよいよ来週「大嘗祭」が斎行されます。その後、大嘗宮は一般参観可能となります。 期間:令和元年11月21日(木)から12月8日(日)までの18日間 入場時間:午前9時から午後3時まで(退出は午後4時まで)
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本日、宮中で「神宮に勅使発遣の儀」が行われます。 5月に行われた勅使発遣の儀と同様、天皇陛下は「御引直衣」を着用されます。御引直衣を着用される機会は、即位大嘗祭に関わるときのみで、次の御代替わりまで見られません。画像は5月8日の勅使発遣の儀です。
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「勅使発遣の儀」では、勅使が「衣冠単」に細劔を帯びます。これも珍しい姿。革緒では無く、平緒の帯だけを用いています。
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服装 天皇:御引直衣 勅使:衣冠単(帯剣) 宮内庁長官、侍従長、侍従、式部官長、掌典長及び掌典:衣冠 辛櫃奉舁者:衣冠単 モーニングコート又はこれに相当するもの
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儀式で天皇陛下のお側に登場する太刀はもちろん神器ではなく、平安以来の天皇の守り刀「昼御座御剣(ひのおましのごけん)」。現在のものは鎌倉時代の作で「備前国長光」の在銘。このほかにも昼御座御剣があり、そちらは「豊後国行平」(東宮承継の御剣とは別物)。
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いよいよ大嘗祭です!! 「衛門」入場!神事ならではの特別のな装束!  闕腋袍の上に小忌衣(おみごろも)! 冠に付けた日蔭蔓(ひかげのかずら)! 平胡籙(ひらやなぐい)の箭(や)の水晶の筈(はず)!
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途切れ途切れに入って参ります映像で、諸員が冠に緑色の飾りを付けているのに気がつかれたかと思います。これは「日蔭蔓(ひかげのかずら)」。 『古事記』天岩戸にも登場する日蔭蔓。自然と共に生きていた古代の日本人が、自然との同化を演出していた、その姿を再現しようとしたのでしょうか……。
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大嘗宮の一般参観に行って参りました。神聖な雰囲気に包まれています。11月30日からは、紅葉の「乾通り抜け」と同時になりますので大混雑が予想されます。行ける方はぜひ明日に。アドバイスといたしましては、手ぶらで行きますと手荷物検査をスルー出来ます。退出時は混む大手門よりも、平川門から。
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企画新刊された『近世の即位礼』を頂戴しました。昨年秋に京都で開催された「京都の御大礼」展で展示された即位礼大ジオラマ(東山天皇御即位図屏風の立体化)の詳細な紹介。そして副題に「東山天皇即位式模型でみる京職人の技術」とあるように、ジオラマを作った職人の皆さまを紹介する内容です。
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京都の工芸は分業制で成り立っています。 木工・金工・染色・製紐、その他さまざまな職人さんが、それぞれがある程度自由に作りながら、最終的に寄せ集めて組み立てると見事に調和する。京都の職人さんの凄さがよく判ります。表に出たがらない皆さまに、ここまで脚光を当てた本は見た事がありません。
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江戸時代までの唐風の即位礼の実相がよく判る、貴重な内容もさることながら、ものづくりをする人への強いリスペクトを感じる、熱意のこもった本です。資料としても重要な本ですが、もの作りの現場を知る事の出来る、素敵な本です。
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『近世の即位礼--東山天皇即位式模型でみる京職人の技術--』(青幻社)。宣伝になってしまいますが、ぜひ紹介したいと思いました。 iz2.thebase.in/items/24604910
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本日は皇嗣殿下(秋篠宮さま)のお誕生日。皇嗣という立場で黄丹(おうに)の袍、太刀は東宮相伝の「豊後国行平御太刀」です。9月26日「行平御剣伝進の儀」で承継されました。
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東京国立博物館、企画展示「天皇と宮中儀礼」、今日からは後期展示でございます。賢聖障子屏風(住吉広行筆)や文政度の悠紀主基屏風(土佐光孚筆)、承安五節絵に年中行事絵巻(模本)など、お宝続々です! tnm.jp/modules/r_exhi…
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大嘗宮で見られる、この小枝。 サカキと思っておいでの方も多いようですが、これは椎の木(スダジイ)でございます。日本人が縄文時代から、主食のように食べてきたドングリの木、でございます。
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スダジイの実。 アクが無く甘味がありますので、生でも食べられます。
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@ibuckey 平安時代の文献に、椎の枝を挿した記録はあるのですが、理由が書いていないのです。想像ですが、大嘗祭がコメとアワという、食の充実を神に祈るものであるとするならば、稲作伝来以前に、大和民族を支えてくれた椎に対する敬意、といったものも感じるのであります。
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本日より東京国立博物館で開催の「高御座と御帳台」。高御座と御帳台はガラス越しではありますが、目の前で細かなところも拝見する事が出来、大変勉強になります。普段拝見できない「裏側」も!また文官と女官、庭上参役の装束着装人形と、威儀物や楽器類の展示。 滅多に無い機会、素晴らしいです!!
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まもなく本年も暮れます。今年はツイッターの皆さまのお蔭をもちまして、『有職装束大全』が望外の重版となり、ただいま4刷の見本が届きました。自分が「いいな」と思うことを、多くの皆さまが「いいね」とお考え下さったことが、何よりの喜びでございます。心よりお礼申し上げます。どうぞ良い年を。
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電子出版の計画もございます。明年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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ただいま、有楽町の東京国際フォーラムで素敵な展示を開催中です。オリンピックイヤーということで「平安のスタジアム」として蹴鞠の展示、そして「令和」発祥の太宰府観梅宴の光景。そしてなにより、令和の御大礼における両陛下の御装束のレプリカ。入場無料で15日までです。