八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(古い順)

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本日の皇居東御苑。 ただいまツワブキ(艶蕗、学名:Farfugium japonicum )が満開でございます。古い文献に見られる「欸冬」はツワブキのことと読めるものもあり、春に咲くヤマブキ(山吹、学名:Kerria japonica)のことと取れるものもあり、なかなかに謎です。
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皇居東御苑のタチバナ(橘、学名:Citrus tachibana)でございます。古来より日本人が愛した柑橘。東京でタチバナの巨木を見るには、こちらが一番かと思います。
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本日は冬至。 そして旧暦では11月19日で「11月、中(なか・2回目)の辰の日」です。前日の「中の卯の日」に行われる「新嘗祭」の翌日で、「豊明節会」が行われた日となります。新嘗祭が収穫祭というよりも、冬至祭=上古の新年祭であったのではないかと思わせてくれる日程です。
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クリスマスと言えば鳥のモモ焼。 モモ焼は平安時代からございます。鶏は食べてはいけないことになっていましたので、ほとんどは雉でした。モモ肉を「別足」と称し、骨に紙を巻きます。この巻いた紙を「亀足」と呼びます。 『正月三節會御膳供進之次第』(国立国会図書館デジタルコレクション)より。
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平安後期、藤原頼長のモモ焼きの食べ方が『古事談』(源顕兼・鎌倉前期)に記されています。
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「徳大寺の大饗に、宇治左府向はしめ給ふ時、如法に食はしめ給ふ、と云々。事畢りて後、『別足の食ひ様見習はん』とて、人々群れ寄りて見ければ、継目よりは上をすこしつけて切りたりけるを、かがまりたる方を一口食はしめ給ひたりけり。」
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マナーにうるさい当代一のインテリの食べ方を見ようと、食べ残りをみんなで見学。関節の上の内側を一口だけ食べていた、と。なんとも上品な食べ方ですねぇ。 ちなみに当時は下げた食べ残りは、家来が美味しく頂戴いたしましたので、SDGs的にも大丈夫です(笑)。
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『大草殿より相伝之聞書』(室町後期) 「焼き鳥料理のこと。塩鳥の時は、まづ出で候て酒をかけ。又めこに掛けよく炙るべし。また無塩の時は、いつものごとく鳥をおろして。擂り醤に浸し炙也。又、切り様はひつたれの方は、長さ一寸程に切て。又たてに薄く切候。又、別足は車切りに切てよく候。」
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今と同じように、「焼き鳥、塩とタレとどちらにしますかぁ~?」なんていうのがあったのが面白いです。ここで「ひつたれ」とあるのはムネ肉のこと。「別足」というのがモモ肉です。
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今宵、少し遊んでみました(^-^)
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平安時代、元日に重要な行事がありました。 陰陽寮が作成した「七曜暦」を中務省が天皇に提出する儀式です。 「七曜暦」は一般の暦とは全く異なるもので、天体がその日にどこの場所に位置するかを示したものです。一年間の天体の運行を把握していることは、当時の天皇にとって大切なことだったのです。
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このたび『有職故実から学ぶ 年中行事百科』(淡交社)を刊行させて頂くことになりました。 年中行事の本は星の数ほどありますが、本書ではそうした既刊の本ではあまり目にしない、平安時代以来のマニアックな行事も、清涼殿『年中行事障子』に記載されたものを中心に紹介致しました。
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『有職故実から学ぶ 年中行事百科』 淡交社 2022年1月 A5判 240ページ オールカラー ¥2,640 amazon.co.jp/%E6%9C%89%E8%8…
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日本の年中行事には「行事食」がつきもの。四季折々の美味しいものを例年通りに無事に食べられることは何よりの幸せであり、神、つまり自然への感謝だったのです。いまは忘れられているような行事食や食材、食器などについても図鑑形式で、可能な限り紹介致しました。
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『有職故実から学ぶ 年中行事百科』 A5判 240ページ オールカラー ツカ(厚み)は2㎝弱でございます。
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『有職故実から学ぶ 年中行事百科』(淡交社) 目次でございます。 民間から宮中に入った行事、宮中から出て変容しつつ民間で普及した行事、現在ではほとんど知られていない行事などなど、紙数の許す限り盛り込みました。
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大正の即位御大礼で大饗の饗膳を調えられた有職料亭、京都・西陣魚新さまの全面的なご協力を賜りました。 魚新さまでは、平安以来の「有職の心」を活かした現代の有職料理も提供されています。春夏秋冬を彩る「いま食することの出来る有職料理」。ぜひご紹介したいと、巻頭を飾らせていただきました。
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本日1月15日は「小豆粥を食べる日」です。 ちょうど良いタイミングですので、新刊『有職故実から学ぶ 年中行事百科』(淡交社)の当該ページを、内容見本として紹介させて頂きますね。 このように、本書は各行事の沿革と根拠を解説することを重視した内容になっております。
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『有職故実から学ぶ 年中行事百科』(淡交社)、いよいよ発売となりました。 皆さま、どうぞよろしくお願い申し上げます。 twitter.com/tankosha_bs/st…
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高校時代に『国語便覧』が大好きだったわたくしにとりまして、「国語便覧に似ている」というお言葉は、最大の賛辞でございます。ありがとうございます!! twitter.com/KinoEastTotsuk…
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『鎌倉殿の13人』(第4回)を鑑賞。 頼朝が老武士を一人一人呼び出して、その全員に「誰にも言っていないが、お前一人だけを頼みに思って打ち明けよう」と懇切に語りかけ、武士たちが大いに感激して忠誠を誓うシーン。ギャグ仕立てでしたが、これは『吾妻鏡』にある通りです。
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『吾妻鏡』 「治承四年八月小六日丙戌。(中略)当時経廻士之内、殊以重御旨軽身命之勇士等各一人、次第召抜閑所。令議合戦間事給。雖未口外、偏依恃汝、被仰合之由、毎人被竭慇懃御詞之間、皆喜一身抜群之御芳志。面々欲励勇敢。是於人雖被禁独歩之思。」
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わたくし、ドラマ全体的にも考証的にも、『鎌倉殿の13人』、非常に気に入っております。いつものように烏帽子が大きすぎること以外は(笑)。
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本日は旧暦の1月1日でございます。 近所の日当たりの良い公園に散歩に参りましたら、紅梅が満開。メジロが楽しげに飛び交っておりました。 有職の色づかいで「紅梅」はお正月の色。様々な衣類に「紅梅」を用いました。まさに新春を寿ぐに相応しい色彩ですね。
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『満佐須計装束抄』より「紅梅の匂い」。