八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(新しい順)

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石神井公園で見かけましたユズリハ(譲葉、学名:Daphniphyllum macropodum)でございます。若葉の萌黄色と茎の赤さが目にしみます。ユズリハの語源には諸説ありますが、新葉が出るまで旧葉が落ちないので「親子草」とも呼ばれ、家が代々続くことを象徴していたとする説が有力です。
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三宝寺池のほとりで、松の木に絡みついて咲く藤。 松と藤、というのは図像学的に夫婦仲良しの象徴的モチーフです。松の緑と藤色の取り合わせがまた優美で、大和絵にもその姿がよく描かれています。「松と藤」はセットになり、しっかりと結びついた様子が「仲良し」のシンボルとなったのでしょう。
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国の天然記念物・三宝寺池沼沢植物群落に生えるカキツバタ(燕子花、杜若、学名:Iris laevigata)でございます。1週間前はわずか3輪の開花でしたが、昨日はもうたくさん咲いていました。
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キリ(桐、学名:Paulownia tomentosa)が早くも満開でございます。 桐の文様は帝の象徴でした。これは古代中国の伝承で、聖王の出現と同時に現れる、といわれる鳳凰が、桐の木に住み、竹の実を食べる、とされたことによります。
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4月から『平安文様素材』(マール社)の有職文様データがAdobe Stockでご利用可能になりました。世界中のクリエイターの皆さまにお使いいただければ大変有り難いことでございます。 本日Adobe社さまが、わざわざブログで紹介して下さいました。 blog.adobe.com/jp/publish/202…
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本日4月19日は「皇女和宮が内親王宣下を受けた日」です。文久元年(1861)のこと。この内親王宣下は、江戸の徳川家茂に降嫁するにあたり、身分を上げておいてやろうとする、兄・孝明天皇のお考えによるものでした。 画像は西陣織元の調進控。三重格子に撫子の丸、和宮さまの小袿の生地でございます。
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まもなく5月と言うことで、稽古場の室礼を端午の節供仕様に。 入り口には「真の薬玉」を懸け、室内には「檜兜」に「行の薬玉」。たいへん清冽な雰囲気となりました。なかなかに珍しい品々かと思います
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満開のゲンゲ(紫雲英、学名:Astragalus sinicus)、マメ科の植物です。 「レンゲ」という呼び名のほうが一般的ですが、標準和名は「ゲンゲ」で、これは中国の「翹搖」からとも言われます。さて、どうなのでしょう。レンゲは中国原産で、江戸時代前期に渡来したと言われます。
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シロバナタンポポ(白花蒲公英、学名: Taraxacum albidum)が咲いていました。 西日本では多く見られる日本在来種ですが、関東では珍しい部類でしょう。いまは東北地方にも勢力を拡大しているそうです。これもまた、地球温暖化のせいかもしれないですね。
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有職文様の「藤立涌」2種でございます。
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同じような写真ばかりで恐縮でございますが。 今を盛りの中野の白藤があまりにも美しいので……。
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日本のシャガは「三倍体」と言って種子が出来ないので、地下茎が分かれて増えたもの。つまり日本全国のシャガは同じ遺伝子を持つクローンです。 おなじことはヒガンバナにも言え、稲作と共に伝わったとされるヒガンバナは三倍体で、日本中すべてクローンなのです。
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シャガ(射干、著莪、胡蝶花、学名:Iris japonica)、アヤメ科の植物でございます。今、あちこちで見かけますね。 学名に「ジャポニカ」とありますが、いわゆる「史前帰化植物」で、大昔に中国から日本にやってきたと考えられています。
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本日は旧暦の3月3日。上巳の節供でございます。 桃の節供とも言われ、桃酒を飲むとされました。 そこで桃花の写真なのですが、じつはこの写真は3月31日に撮影したもの。2週間前です。いまはすっかり葉桃になっています。今年の植物撮影は2週間前倒しで考えないといけませんね。
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そもそも「躑躅」という文字からしておどろおどろしいですが、この「躑躅」は「てきちょく」とも読み、歩みが行きつ戻りつ、ふらつくことを意味します。ツツジを食べると酩酊状態になるため、こうした字が当てられたのですね。
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モチツツジは、古くは「羊躑躅」とも書きました。なぜ羊? 『和名類聚抄』(源順・平安中期) 「羊躑躅 陶隠居本草注云。羊躑躅<〓(木+鄭)直二字。和名以波豆豆之。一云毛知豆豆之>。羊誤食之、躑躅而死、故以名之。」 羊が誤って食べると死んでしまうからという、物騒なお話しでございます。
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いま、ツツジも満開です。これはモチツツジ(黐躑躅、学名Rhododendron macrosepalum)でございます。名前の通り、葉や萼の部分を触ると、ねば~っとした、粘着質を感じます。衣の重ね色目もあります。 『満佐須計装束抄』(源雅亮・平安末期) 「もちつゝじ。蘇芳三匂ひて、青こきうすき、白単。」
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東京の公園の開花状況は、もはや初夏のよう。ライラック(紫丁香花、学名: Syringa vulgaris)が早くも満開でございます。ことしの花見物は、昨年よりも10日以上は早めに計画しないといけないようでございますね。
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水面に映った姿もまた優美。風に揺れれば文字どおりの「藤波」でございます。
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中野の小公園の白藤。 これもまた風情のある色合いでございます。わたくしお気に入りの樹でして、『有職の色彩図鑑』(淡交社)のP86の写真は、このフジの樹の花だったのでございます。
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早くもフジ(藤、学名: Wisteria floribunda)が満開です。その圧倒的なボリュームは、まさに「藤波」と呼ばれる風情そのものでございます。 重ね色目は「藤」。 『雁衣鈔』 「藤。面薄紫、裏青。三月用之。四月同通用之。」
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『有職の色彩図鑑』(淡交社) 四季折々の植物を見たとき、それをわたくしたちの先祖が、どのように見て、どう表現してきたかを知る、良きリファレンスガイドになるのではないかと考えております。そしてクリエイターの方にこういう形で使って頂けますことは、望外の喜びでございます。 twitter.com/_suga613_81941…
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早くもタンポポが綿穂に。 しかし「タンポポ」というのも変わった名前ですね。 平安時代は「ふちな」「たな」と呼ばれていたようです。田の畦に生える菜、ということでしょうか。それがなぜ「たんぽぽ」になったかと言うのには諸説ありますが……
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ただし文様がどのようなジャンルで使用されたかの説明がありませんので、やはり拙著『平安文様素材』(マール社)や、『有職文様図鑑』(平凡社)と併せてご利用になるのが著作者としての希望でございます。
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拙著『平安文様素材』(マール社)のデータがAdobe stockに掲載されました。これにより日本の「有職文様」が、世界中のデザイナー・クリエイターの目に留まり、ご利用されるようになることは、たいへん有り難いことでございます。 stock.adobe.com/jp/contributor…