八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(いいね順)

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赤坂の虎屋さんのギャラリー「王朝のおもちゃ-林美木子の有職彩色-」を拝見しに参りました。いわゆる「有職玩具」。貝桶から彩色檜扇、源氏板絵など、雅やかな作品をたちを上質な空間で楽しめます。会期は8月20日(木)まで。入場無料。有職や源氏物語の世界がお好きな方に強くお勧めいたします!!
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古くは6月16日を「嘉祥(かじょう)」と呼んで、お菓子を贈答し合う日とされていました。由緒は諸説あって根拠は曖昧。しかし江戸時代の宮中では7種の菓子、幕府では16種の菓子を用意して宴を催す風習は確実にありました。 「とらや」様では今も、幕末に御所ヘお納めした七ヶ盛を販売されています。
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この形式の錦旛になりましたのは大正から。 江戸時代までは中国風でしたし、明治の時は和風にしようとして旛をやめて、巨大な榊を立てました。
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下から敷物(赤地牡丹文錦)、畳(繧繝縁(うんげんべり))、大和錦(青字菱文)縁龍鬢土敷(りゅうびんのつちしき)、大和軟錦(やまとぜいきん)と東京錦(とうぎょうき)の毬代(たんだい)。
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公園を散歩しておりましたら、クサイチゴ(草苺、学名: Rubus hirsutus)の実が熟しているのを発見。たいへん甘く美味しい野いちごです。平安時代の文献にも「イチゴ」は登場しますが、現在見るオランダイチゴが栽培されるようになったのは明治以降とされ、それ以前のイチゴはこれら野いちごでした。
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本日11月12日は「洋服の日」です。 明治五年(1872)、官員の礼服を和装から洋装に改める布告が出た日を記念したもの。このときに千年の礼装である束帯が廃止され、大礼服が定められました。 『宮廷のデザイン』(平凡社)より。
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途切れ途切れに入って参ります映像で、諸員が冠に緑色の飾りを付けているのに気がつかれたかと思います。これは「日蔭蔓(ひかげのかずら)」。 『古事記』天岩戸にも登場する日蔭蔓。自然と共に生きていた古代の日本人が、自然との同化を演出していた、その姿を再現しようとしたのでしょうか……。
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ご質問があったのですが、襟の緑色の「五衣(いつつぎぬ)」、一挙に重なっています。現在、長時間立って儀式を行うという、江戸時代までに無かった事情に鑑み、宮中の五衣は「襟と袖と裾だけ五枚重ね」という、「比翼仕立て」になっているのでございます。
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有職文様集です。単なる図鑑では無く、アドビのソフトで使えるデジタルデータ付でございます。ただ、これも絶版状態なのですが。。。 amazon.co.jp/%E5%B9%B3%E5%A…
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新しい大河ドラマ『どうする家康』始まりました。 内容よりも装束に目が行ってしまうわたくし。今川義元の陣羽織の折り返し、文様サイズからして人形用生地の流用ですが、その文様は唐花菱地に浜茄子の丸。これは皇后陛下が即位の礼でお召しになった「表着」の文様ではございませぬか~~。
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本日より東京国立博物館で開催の「高御座と御帳台」。高御座と御帳台はガラス越しではありますが、目の前で細かなところも拝見する事が出来、大変勉強になります。普段拝見できない「裏側」も!また文官と女官、庭上参役の装束着装人形と、威儀物や楽器類の展示。 滅多に無い機会、素晴らしいです!!
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オールカラー128ページ、1760円。どうぞよろしくお願いいたします。 amazon.co.jp/gp/product/476…
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敷物 赤地牡丹文錦 畳 繧繝縁(うんげんべり)2枚(長7.6尺・幅2.75尺・厚0.3尺・縁0.22尺) 畳上敷物 大和錦(青字菱文)縁龍鬢土敷(りゅうびんのつちしき)(長5.3尺・幅4.5尺・縁0.6尺)大和軟錦(やまとぜいきん)と東京錦(とうぎょうき)の毬代(たんだい)(東西4.95尺・南北3.63尺)
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臘梅は香りながらの綿帽子
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桜に気を取られがちですが、今、楓の花も満開です。 『枕草子』 「かへでの木のささやかなるに、萌えいでたる葉末の赤みて、同じ形に広ごりたる葉のさま。花もいと物はかなげに、虫などの枯れたるに似て、をかし。」 清少納言さんの観察眼の確かさと、今も昔と同じ感動の共有が、楽しいものです。
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上巳の節供らしい画像でも。 女性用の檜扇です。これは大正4年の即位の礼に参列した女性の持ち物。多数参列した女性は袿袴姿でしたので檜扇を持ちました。数多く作られたため、同じタイプの檜扇がたくさん遺っています。
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装束の仕立てには「山科流」と「高倉流」があり、天皇と皇太子だけが山科流、その他は「高倉流」の仕立てとされます。見てすぐ判る「山科流・高倉流」の仕立ての差異は、襟を留める「蜻蛉頭(とんぼがしら)」の白い綴じ糸。タテ十字の「+」が山科流、斜め十字の「×」が高倉流です。
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『日本書紀』にも『古事記』にも、ヤタガラスが三本足とは書かれておらず、源順が『和名類聚抄』で勝手に唱えた説。日本政府としては公認するわけにはいかず、「シナ事変従軍記章」のヤタガラスは二本足です。
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『満佐須計装束抄』の「薄(すゝき)重ね」 「蘇芳の濃き薄き三、青き濃き薄き白単。」の色目も、このススキを見れば納得できますね。
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延期になっていた「立皇嗣の礼」が11月8日の午前11時前後に行われることになりました。久方ぶりの装束着用儀式ですね。 NHKが実況放送をしてくださるようでしたら、またこちらも実況Twitterをしたいと思います~。
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あちこちで、ヤマモモ(山桃、楊梅、学名: Morella rubra)の実がなっています。ヤマモモは日本に自生する植物で栽培しやすい植物です。 『和名類聚抄』(源順・平安中期) 「楊梅 爾雅注云楊梅<和名夜末毛々>。状如苺子赤色味甜酸可食之。七巻食経云山桜桃。有二種黒桜子<和名上同>味甜美可食矣。」
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『別冊太陽 有職故実の世界』(平凡社)刊行案内への反響で「高校の『国語便覧』好きでした」という方が多く、嬉しい限りでございます。なぜならば、わたくし自身が、『国語便覧』大好きだったからです。 つまり本書は「国語便覧好きによる、国語便覧好きのための、充実版国語便覧」なのでございます。
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本年は監修のぬり絵2冊、そして新刊の著作3冊を無事に出版できました。これもひとえにご愛顧くださいました皆様方の御蔭様でございます。本当に有り難うございました。わたくしが「素敵だな」と思うことを、これほどたくさんの皆さまも「素敵だな」と思って下さったことが、何よりの喜びでございます。
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五月五日といえば菖蒲。この日は朝廷・公家社会で菖蒲が様々な形で用いられました。「菖蒲の根合わせ」という対抗ゲームも盛んに行われ、その葉と根の色を組み合わせた重ね色目もあります。表裏の組み合わせは表青・裏濃紅梅、五衣の重ねでは青の濃薄・白・紅梅濃薄、白の生絹の単」などなど。
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有職の色彩に関わる本を出版して頂けるお話しを賜りました。重ね色目の「虫青」は、このタマムシの色を表現したもの。いま探しておりますのは「フタバアオイ」の葉と花の色。 こういう探求は、本当に楽しいものです。