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内容についても。不支給につき「大多数の国民が共有する性的道義観念に照らし相当でないとの理由」を合理的とした。しかし訴訟ではそれが共有されていることの立証はない。判決文の中にもそう考える根拠は書かれていない。
太宰の人間失格の中の言葉を思い出した。「世間というのは、君じゃないか」
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入管の番組の時、CLPの作り手の人たちとミーティングをして、驚いた。問題構造や現実をとてもよく勉強していた。決してメジャーではないトピックなのに、問題構造や現場の実際を熟知の上で、どう届けるかを考えていた。
「Choose Life Projectは公共メディアを目指す 」toyokeizai.net/articles/-/367…
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「差別って、大多数が決めたのであれば許されるものではないんだな、一人でも戦っていいんだなと思った。私もそこに違和感を持っていたんだなと思った」
言葉や制度による差別は人を疎外し、それは自身による疎外をももたらす。彼女は、そして私たちは声を上げることで、その疎外と闘う。
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「私は今まで風俗業界で働いていて、ずっと、もやもやした感情がありました。この仕事はしてていいんだろうか、とか、この仕事してるのに恋愛したり結婚したりしていいんだろうか、とか。そんなことをずっと思っていました」
差別をされた人は、差別に晒されているうちに、それを内面化してしまう。
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誰にでも門戸を開いた法律相談をやっていると、一定割合で、警察に監視されている、宗教団体が電波で攻撃する、皆悪口を言う、どうにかしたいといった相談がある。精神病による妄想や幻聴の典型例で、法律では解決できない。しかし本人たちは必死で、何とか引き受けてくれと繰り返しやってくる(1/6)
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感染拡大の中でフェスをやったことへの批判。逆に、でも彼らにも生活があるという意見。深夜営業をして酒を出す飲食店への非難と、感染拡大に苦闘する医療関係者の切実な発信。一見対立があるようだが、その対立軸は本当なのか。補償がされていれば生まれなかったかもしれない分断ではないか(1/4
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昨日午前10時に公開されたFu-kenさんの闘いへのサポートのためのクラファンは、24時間のうちに約200万円もの寄付を集めた。これは、私たちの闘いだ、と声を上げる人たちが多くいる。私はそこに希望を見る。call4.jp/info.php?type=…
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日弁連は労力と基準がマッチしないと指摘されてきた離婚事件につき、その労力を数値化しようと会員にアンケート協力を求めた。私が聞いた時点では東京でそれに応じてくれた弁護士はわずか数名だった。東京の法テラス契約弁護士数は平成30年度で1万9588人いるのにだ。
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大阪判決、合憲と判断したらしい。一体何がある程度解消されているのか。差別を「差異」と呼ぶことで覆い隠される欺瞞。 twitter.com/ciaolivia/stat…
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ここを変えるのは容易でなく、結局は現場の大変さを、理解させられるように数字を積み上げたり、そのもつ社会的価値を分析調査してプレゼンし、粘り強く交渉することを続けないとならない。
日弁連でそれをやり続けている人たちがいて、その地道な努力に頭が上がらない。
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ツイートを読まれた方から、入管職員は悪意の塊に見えるかもしれないが、同じ人間で、よく話せば分かる、忘れないで欲しいというご意見を頂いた。大切なことだし、誤解を招いている可能性もあるので、公開で書いておきたい。
私が指摘したのは、組織役割の設定ミスとそれに伴う組織バイアスの話だ。1/6
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別姓訴訟、反対意見は15人中4人とのこと。6年前より減ってる…。夫婦同性強制に対する課題意識よりも、「家族」という保守から激しいバックラッシュの予想される政治的イシューに対して切り込むことに対するおそれ(組織的防衛意識)が買ったということなのかな。司法が忖度したら終わりと思うんだが。
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立法事実とはそこに在るだけではなく、伝え届けられなければ機能しないのが現実だ。そのための努力もしていかなければと思う。
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Fu-kenさんは言う。「スティグマという言葉があるんだなと、最近知った」「今回の件を深堀りすると、スティグマという言葉に結びつくんだ、そういう言葉にできるんだなって思った」。彼女はそのスティグマを考える中で、訴訟という形で、声を上げることを決めた。