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しかし公判前整理手続では主張と証拠の整理が行われ、これに反することを後に出すことは制限される。また最近、「裁判員の負担を軽減する」という建前で、この手続きで実質的な判断に近いことをする裁判官も増えている。つまり、実質、裁判手続きの一部になっているのに、裁判所はこれを非公開で行う。
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ゴーン氏逃亡により日本の刑事司法の前近代性がクローズアップされたように見えているが、実際はその前から海外メディアは制度に驚きを示していた。今だから言っても良いと思うが、世界有数の通信社から、訴訟を起こしたいという相談を受けていた。公判前整理手続きが非公開なのはおかしいと。
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秘密裁判が恣意的な判断を招き、人権侵害がなされた反省から憲法は裁判の公開を保障している。皆が何が起きてるかを知れることが適正さを担保すると。ところが、複雑な事件について刑事裁判の前に行われる「公判前整理手続」は非公開だ。だがこれに法的根拠はない。裁判所がそう運用しているだけ。
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それ聞いて、彼らに言われなくても訴訟起こしておくべきだったと恥ずかしくなった。逃亡の是非についての意見もあるだろう。防御的に自国制度の肯定にやっきになる心理も分かる。でも、これをきっかけに示唆された世界スタンダードとのギャップを受け止め、改善した方がずっとクールだよね。ジャパン。
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これだけ社会的注目を集める事件で、実質は「裁判」なのに密室で行われているのはおかしいだろう、しかも明確な法的根拠もないとは、と海外メディアは受け止めた。その通信社は、他の欧米メディアにも声をかけ、連合で訴訟提起することを検討していた。報道し知らせることが民主主義には不可欠だ、と。
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そう、学校は日本の中でほぼ唯一の申請主義をとっていない、抜群の捕捉率を誇る社会保障制度でもあるんだよ。 twitter.com/NatsukiYasuda/…
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国会に出た法テラス特措法。私の働く公設事務所は法テラス案件が8割以上。件数にして千数百件だ。日本有数の、もしかしたら一番の件数を扱うジュディケア事務所だろう。弁護士も事務局も全く余裕なく働いている。手前味噌ながら皆優秀だと思う。それでも弁護士会からの補助なしでの運営は難しい。
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だから法テラスの援助基準が弁護士が健全経営を維持するには低額過ぎるというのは身を持って実感・実証している。
他方で非常勤ながら法テラス本部で働き色々な情報に接していると、行政や立法には、法テラスは弁護士にお金を流す利益供与システムという根強い認識があることもまた強く感じている。
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ここを変えるのは容易でなく、結局は現場の大変さを、理解させられるように数字を積み上げたり、そのもつ社会的価値を分析調査してプレゼンし、粘り強く交渉することを続けないとならない。
日弁連でそれをやり続けている人たちがいて、その地道な努力に頭が上がらない。
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日弁連は労力と基準がマッチしないと指摘されてきた離婚事件につき、その労力を数値化しようと会員にアンケート協力を求めた。私が聞いた時点では東京でそれに応じてくれた弁護士はわずか数名だった。東京の法テラス契約弁護士数は平成30年度で1万9588人いるのにだ。
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立法事実とはそこに在るだけではなく、伝え届けられなければ機能しないのが現実だ。そのための努力もしていかなければと思う。
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原告兼弁護団員をしている在外国民審査違憲訴訟、先ほど控訴審判決出ました。違憲性を正面から認めて違法確認の画期的判決出ました!
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ミャンマー生まれの友人がいる。弁護士になってすぐ彼の難民認定不許可取消訴訟を担当した。学生の頃からミャンマー民主化を願いスーチーさんの政党で活動していた。集会のビラを配ったことで逮捕状を出されて国を後にした。彼が仕事に行く前、早朝に、陳述書作成のための聞き取りをした。
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まだ世界ではこんなことが起きてるのかと驚いた。こうして日本に逃れたミャンマー人たちが、高田馬場や大塚で肩を寄せ合い暮らしていることも、日本の小さなマンションの1室から民主化のための番組を作り発信してることも、彼らが低賃金で日本の飲食業を下支えしていることも初めて知った。
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彼は私に会う前、入管の収容施設に2年もの間入れられていた。後に裁判で証明されたように、国から政治的迫害を受けて逃げてきた難民なのにだ。今度は日本の入管がろくに話を聞かず、信用せず、不認定にした。
絶望渦巻く収容センターで、酷い環境に抗議して多くの収容者の参加するストが起こった。
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悲しいことに、信じられないことに、許せないことに、こんな人が山のようにいるんだ。ただ外国人というだけで。収容施設ではこれが日常なんだ。いつ出られるかも分からず、絶望の中で、非人間的な暴力にさらされている人たち。
もう止めなきゃダメだよ。変えなきゃダメだよ、人として。
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入管は力を持って制圧しようと、彼ら彼女らに対して過剰な暴力を振るった。私の友人の足もその時壊された。病院にも連れて行ってもらっていない。それ以来、彼はもう20年近く、足を引きずって生きている。浜松町に仕事に行く時も、恋人と新宿をデートする時も、大塚の鳥貴に行く時も、足を引きずって。
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CALL4、東日本入国管理センターの職員から暴行を受けるなど不当な扱いを受けたとして国家賠償訴訟中のクルド人男性デニズ氏をサポート prtimes.jp/main/html/rd/p… @PRTIMES_JPより
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難民条約とは?なぜ入国管理局で暴行が起きているの?
クルド人難民申請者のデニズさんが、入管職員に「制圧行為」と称して、手錠をかけられたまま暴行を受けた事件に関して、CALL4が取材しました。
詳しくはコチラ→youtu.be/AURVHSH7Xs4
#CALL4 #入管 #長期収容 #難民問題
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入管の番組の時、CLPの作り手の人たちとミーティングをして、驚いた。問題構造や現実をとてもよく勉強していた。決してメジャーではないトピックなのに、問題構造や現場の実際を熟知の上で、どう届けるかを考えていた。
「Choose Life Projectは公共メディアを目指す 」toyokeizai.net/articles/-/367…
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水曜のカンパネラのコムアイ「学生の頃から原爆のことに関心があった。自分の話を聞いてくれる人が増えたら多くの人に届けたいと思っていたのに、影響力増したら、かえって自由に発言しにくくなってしまっていた。でも2年前くらいからそういうのどうでも良くなった。好きなように生きようと。」最高。
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私の法律事務所は池袋の「夜の街」の隣にある。法律相談にはセックスワーカーも来るし、道で会う客引きをする若者たちは以前に学習支援で勉強を教えていた子だっている。だからコロナの記者会見で「夜の街」という言葉が盛んに使われた時は、そのやり方に心がチリチリした。
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この文脈で使われた夜の街という言葉は、感染が広がっているのは「あちら」側で「わたしたち」の側が大丈夫だし、それから、コントロールの効かないあちら側の問題について政府(自治体)は責任がないというメッセージのために用いられた。分断による統治。これまでも繰り返し使われてきたやり方。
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分断することで、彼らの問題、にすり替える。では夜の街からは税金は取らないのか。もちろんそんなことはない。利用する人も、働く人も、この社会構造の中で夜の街は一つの受け皿になっていて、統治する側も地域もそれを利用している。それにもかかわらず、だ。
言葉による差別だけではない。