内田樹(@levinassien)さんの人気ツイート(古い順)

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でも、出席した場合は「どうして国民の過半が反対している式にあえて出席したんですか?」という質問を避けることができません。国葬がまったく盛り上がらないスカスカイベントで終わった場合、そのような場に出て行った見識の甘さを見切られるリスクがある。
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まして行ってみたら誰でも知ってる「桜を見る会」のメンバーばかりだった…という恐ろしい展開も予測されます。「出席するリスク」と「欠席するリスク」を比較考量すると「出席するリスク」の方がどうやらかなり高い。たぶん多くの文化人はそう判断するでしょう。
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おはようございます。今日はこれから合気道お稽古2コマ。そのあと三宮で国葬反対デモでスピーチします。国葬を推進する人たち自身が「国葬反対に反対する」ことに夢中で死者の顕彰に言葉を費やす余裕さえないという事実がこのイベントの無意味さを証明しています。
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あのですね、百歩譲って国葬がプライベートなお葬式みたいなものだとしても、喪主側の人間が「来ないやつを罵倒する」ような言葉を発したら、ふつうはもののわかった人が「ばかやろう。仏の前で何騒いでやがるんだ。静かに送ってやらんかい」と𠮟りつけると思いますよ。ふつうは。
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三宮で国葬反対デモ出発前のスピーチ(昔は「アジテーションで空気を入れる」と言いましたが)。元町までデモ。今日は新聞の取材もあり、青山さんも応援に来てくれました!いつも悲しい少数派でしたから、世論の支持を背にデモするのって生まれて初めてかもしれません。😅
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デモというといつも異議あり少数派による「ごまめの歯ぎしり」的なものでしたので、世論の支持を背景にしてデモをしたのは初めてのことでした。 twitter.com/hyogororen/sta…
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あちこちで写真撮られてますね。 twitter.com/walumono0328/s…
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統一教会についても同じです。擁護派の人たちは「どんな宗教だって似たようなものだ。教祖への崇敬を認め、お布施や献金を集め、没論理的な教えを説く」と言います。でも、「お気持ち」を包むのと自己破産するまで献金することの間には「程度の差」がある。「いくらなんでもそれは非常識」だから。
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原理的には「似たようなもの」だが、受忍限度を越える「程度の差」がある、ということはあります。それをちゃんと感知して、「それ、非常識。それはダメ」ときっぱり退けられる人はこの手の詭弁にはひっかかりません。
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僕は統一教会は「反社会的」だとは思いません。暴力と物欲と恐怖と愛着の力を信じるのはごく「世俗的」な心情です。統一教会の問題点は「度はずれて世俗的」であること、非常識なまでに「過社会的」であることに存すると僕は思います。これも「程度の問題」なんです。
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内閣の支持率は29%、7ポイント下落。不支持率は64%で10ポイント上昇。不支持がダブルスコアというのはもう「政権末期」です。「国民が望むことを何もしなかった」せいで支持を失いました。安倍政権のときはそれでうまくいったのに・・・と首相は愕然としていることでしょう。 twitter.com/mainichi/statu…
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国民が反対することを平然と強行し、野党の要求にゼロ回答で応じる安倍首相のさまを見て有権者は「これだけの国民の反対を無視できるほどにこの人は強大な権力を持っているのだ。それほど強力な人には屈従するしか生きる手立てがない」というふうに「合理的に」推論したのでした。
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一時的に下がった支持率がそれからV字回復するということが繰り返されたのは「当否はわきにおいて、この体制に適応して生き延びるしかない」と国民が諦めたからです。それは権力者は嘘をついても法をふみにじっても処罰されないという理不尽な事実を繰り返しみせつけたことの効果でした。
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でも、安倍元首相がそんな横紙破りを平然とできたのは「私には達成すべき巨大なミッションがある」という確信があったからです。嘘をついても法を破っても実現すべき使命があるという彼の思い込みの前に国民はたじろぎ、「信者」は熱狂した。でも、二人の後継者にはそんなものはありませんでした。
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菅、岸田の二人はこの成功体験を間近に見て、「国民の支持を当てにしない。野党の要望に応じない」というスタイルを模倣すれば国民は恐れ入って権力者を仰ぎ見るようになると信じて、そうしました。そして失敗した。次の自民党総裁はおそらく「寛容と忍耐」を掲げて登場することになるでしょう。
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あと1週間でこのパーセンテージはさらに上がると思います。国民の過半が開催に反対し、弔意の表明を拒否しているセレモニーを「国葬」と呼ぶのは日本語に対する冒瀆です。 twitter.com/kyodo_official…
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先日サコ先生とお話をした時、日本の外務省もメディアもアフリカにおける日本のプレゼンスの急激な低下という現実を全く理解していないという話を伺いました。昨日は佐藤学先生から日本のメディアは中南米で今どれほどの地殻変動的な変化が起きているか全く報道していないという話を伺いました。
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世界では今何が起きているのかを知るために、現地に深く入り込んで活動してい人たちを探し出し、コンタクトを取り、その全員が情報を共有できるネットワークを形成することがたぶん最も有効です。それほど難しい仕事ではないはずです。でも、政府にも民間にもその仕事をする気がない。
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マリに詳しいサコ先生とソマリアに詳しい永井陽右君の二人の話を聴くだけで僕のアフリカについての先入観は揺るがされました。でも、これを個人的な偶発的な経験にとどめてはいけないと思います。この貴重な生の情報を日本人全員が共有できる仕組みをどうやったら構築できるか。
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「一人二人の話を聴いて、現地のことがわかったつもりになるな」という反論もあると思います。でも、伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』は僕たちの世代にはリテラシーの劇的向上をもたらしたし、町山智浩さんのアメリカからの発信は大手メディアとは全く異質のアーシーな情報を届けてくれています。
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東アジア諸国との人材確保の競争において日本はすでに大きく出遅れています。韓国や中国や台湾も人口減と高齢化でアジアアフリカからの「人集め」に工夫を凝らしています。日本政府は何もしていない。何もしていないという病識さえない。 twitter.com/JICRochelle/st…
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朝一仕事は週刊金曜日と赤旗。どちらにも国葬について書きました。なぜ岸田首相は自分の政治生命を縮めるような愚行を犯したのかについて。安倍元首相の「手法」を模倣したというのが僕の仮説です。元首相は憲法と法律と立法府を軽んじ、国民の反対を押し切って次々とやりたい放題のことをしました。
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それを見た国民は「これほど権力的にふるまうことができるのは、それを裏付けするだけの強大な権力があるからだ」と推論しました。そして「だったら、抵抗するだけ無駄だ」と諦めました。権力的にふるまうことそれ自体が彼の権力基盤だったのでした。よくできたループ構造です。
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岸田首相は手続きを無視する、民意を無視するというところまでは元首相の真似をしましたが、言動に「権力性」がいささか希薄でした。「この人は割とちゃんとした人で、人の話を聴いてくれるんじゃないか」という期待を持たせてしまったのです。そのせいで民主主義が機能し始めてしまった・・・
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TBS報道特集の取材だん。佐古忠彦さんと安倍政治とは何だったのかと国葬問題についてお話しました。しゃべったのは90分ですが放送に使われるのは4分くらいだそうです。でも、話して頭の中がずいぶん整理されました。テレビに出るのは金平茂紀さんのインタビューを受けた時以来です。