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これが公職選挙法違反に問われないのなら、これからはダミーを一つ嚙ませたら「違法行為はやりたい放題」だということです。現実はもうそうなっているようですけれど。 twitter.com/tokyonewsroom/…
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憲法尊重擁護義務を怠ってきた自民党の改憲草案には「全国民は憲法尊重擁護義務がある」という驚くべき条項があります。「オレの気に入らない憲法だからオレは守らないけど、オレの作った憲法は全員守れ」というのはもはや法治ではなく「強い者に従う」近代市民社会以前への退行だと思うんですけど・・ twitter.com/yutakas5/statu…
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日大事件でこれから私学全体について「学内理事の権限を縮小させ、学外からの評議員に権限を委譲する」方向での法改正が進みそうです。たぶんこの「学外からの評議員」として政官財界から「実務家」と自称する人たちが大学に入り込んでくるのだと思います。
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日大事件を奇貨として学校法人のガバナンス強化の名分で最高議決機関を理事会から評議員会に移し、少数の評議員が重要事項を決定し、理事監事の選任解任も評議員会が行うなどの改革案が進められています。
日本学術会議問題で政権による大学支配が一頓挫を来たしたので、搦め手からきましたね。
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不思議なことですけれども、現代日本人はなんだかずいぶん「諦めがよくなっている」みたいです。どんな災厄についても、権力者の犯罪についても、制度の腐敗についてもぼんやり手をつかねている。もしかしたら「そのうち天罰が当たる」と思っているかも知れません。
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言っておきますけれど、誰も人間に代わって「天罰」なんか下してくれませんよ。この世界に公正と慈愛をもたらすのは人間です。今ここにいる人間だけです。誰かよその人を待っていても来ません。
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現代日本社会の問題の多くは正直と親切の欠如がもたらしたと僕は思います。自分の過ちを認めることができるのは「まあ謝ってるんだから、もういいよ。次からは気を付けてね」というリアクションが期待できる場合だけです。だから親切な社会でしか人は正直でいられない。
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朝一の仕事は『赤旗』の電話取材。讀賣新聞大阪本社と大阪府の「包括連携協定」について。新聞というビジネスモデルがもう購読料だけでは維持できなくなったということは前から言ってましたけれど、讀賣は不動産収入以外の「金づる」を見つけたということでしょう。「貧すれば鈍す」事例だと思います。
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「一言で言う」ことが批評的知性の発現であるかのように思っている人、メディアに多すぎませんか?先日もインタビュー原稿をリタッチして戻した後で「最後にウチダさんが言いたいことを一言で言ってもらえませんか?」と追加注文がありました。「いやです」とお答えしました。
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一言で言える話じゃないからこそ時間をかけて話しているわけで。
「じゃあ、要するにわれわれはこれからどうすればいいんですか?」という質問にも僕はお答えしません。たぶん先方はそういう問いに批評性があると思っているのでしょう。勝ち誇ったように訊いてきますから。
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「結論を一言で言える人間が賢い」という信憑はいつ頃から日本社会に蔓延したのでしょう。言っときますけど、それ違いますよ。複雑な話を簡単にすることには何の意味もありません。複雑な話は複雑なまま扱うしかありません。現実そのものが複雑な時に話を簡単にしても現実から乖離するだけです。
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ご報告致します。昨夜8時に37・1度だった体温は上がり続け、午前1時に40度を突破。保冷剤で頭冷やしながら寝て、現在は37・6度まで下がりました。これから病院に行きます。😭
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古語辞典一つあれば千年前の古典でも読めるという国語教育をしている国ってもう東アジアには日本と台湾くらいしか残ってないんです。中国も韓国もベトナムも、古典はおろか百年前に書かれたものさえ一般人は読めなくなっている。この例外的な文化的アドバンテージをゼロ査定するとは何と愚かな。 twitter.com/ke_1sato/statu…
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古典が読めるということは、過去の日本語「アーカイブ」にいつでもアクセスできるということです。死者たちと言語を共有しているということです。そのことがどれくらい豊かな文化的可能性を蔵しているかがわからないという人には言語について語って欲しくないです。
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村上春樹さんがどこかで「一国民の知性の総量は時代が変わっても変わらない」と書いてましたね。僕も同意見です。でも「善意の総量」や「想像力の総量」には経年変化があるような気がします。30年前と比べると「善意の総量」は微減、「想像力の総量」は激減してます。
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「誤解を与えるものだった」というのは、複数の解釈可能性のある言葉を発した場合にいうことです。NHKは記者会見で「島田角栄さんに聞いている」と説明したわけで、どこにも「誤解の余地」はありません。こういう場合は「嘘をつきました」と言うべきだし、そう報道すべきです。 twitter.com/takedasatetsu/…
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野党が離合集散を繰り返すのは「政党は綱領的統一性を持つべきで、綱領的に一致できないなら解党して、イデオロギー的に純化すべきだ」ということをメディアも正論家も当然のことのように主張するからです。なぜかこの批判は野党にしか向けられません。
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政権交代をめざすなら野党は綱領的純一を求めるべきではありません。立場はいろいろだけど、現実的・短期的な政策で一致点があるなら限定的に協働すればいい。「限定的」の設定にはそれなりの知恵が要りますけれど、その「知恵が出ない」という人は政治家に向いてません。
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ある時代の良否を判定する基準は小津安二郎によれば「バカな野郎が威張っている」かどうかであるようです。「バカな野郎」の人口比率は時代を超えてほぼ一定ですが、その人たちが「政策決定に関与できるほどの地位にいる」かどうかは歴史的環境で一変します。
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現代日本は相当ひどい社会になっていますけれど、これは主として「イエスマンを選択的に重用してきた組織管理」の帰結だと思います。「コンプライアンス」と「ガバナンス」というのはこの「イエスマンを重用する組織管理」の言い換えです。これ、いい加減にやめませんか。
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compliance というのは「要求命令などへの応諾、服従、追従、従順」という意味ですよ(英和辞典引いてね)。governance は「支配、統治、管理」。この二つを組み合わせる「長いものには巻かれろ」という処世訓になる。この二語をきかせどころで使う人間を絶対に信用してはいけません。絶対に。
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国政の成否についての評価は「国際社会におけるピアレビュー」がもっとも正確です。でも、日本政府は「外からの評価」を封印して報道させず、国内における「人気投票」によって政策の成否は判定されるという世界に類を見ないルールの採用に踏み切りました。
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石原慎太郎という政治家について以前ブログにいくつか書いていますけれど、これが一番古いやつですね。僕の評価はこの時と変わっていません。blog.tatsuru.com/2012/10/29_094…
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集団に対する時にその中の一人だけ(抵抗できそうもない個人)を選び出して、その一人の「おまえ」に攻撃を集中させて、決して集団そのもの「おまえら」は相手にしない。そうやって個別的に撃破してゆくのが喧嘩の骨法です。今回は菅直人を「抵抗できそうもない弱い個人」だと侮って喧嘩を売った。
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スティーブ・ジョブズはスタンフォード大学の卒業式の祝辞でこう言いました。「一番大切なのはあなたの心と直感に従う勇気だ。なぜなら、あなたの心と直感はあなたがほんとうは何になりたいのかを知っているから。」
大切なのは「心と直感」ではなくて「それに従う勇気」なんです。