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東京新聞から、岸田首相襲撃事件についての電話インタビュー。「どうしてこういう犯人が出てくるんでしょう」というので、「社会的承認の要求ラインが上がりすぎだからじゃないですか」という話をしました。「誰か一人から親切にしてもらうだけで十分」というところまでハードルを下げませんか。
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人類の歴史は「犯罪者といえどもその背景や文脈を知ると軽々には罰することができない」という抑制の積み重ねです。拷問の禁止も死刑廃止もこの「文脈」のうちの出来事だと僕は思います。
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行為だけを見て動機は一切見ないのならば、そもそも「裁判」というものが要らないということになります。「量刑」という概念の入る余地がないからです。
「人はなぜ罪を犯すのか」を集団の経験知として共有することは、犯罪者を適切に罰することと同じくらい共同体の安全にとって必要なことです。
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テロの背景や歴史的文脈をたどる作業が精密になるほど「このような行為に至るのも分かる」という「理解」に達します。すると軽々に断罪しにくくなるというのは本当です。でも、人類の歴史は「それが大切」と教えています。 twitter.com/simpeiii/statu…
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この背景にあるのはやっぱり「お上が一度決めたことなら、あとは全国民が協力するのが当たり前」という大日本帝国以来の事大主義イデオロギーなんだと思います。アーティストが抗議しても「なんだお前、畏れ多くも国策に反対するのか」と一喝すれば済むと思っているからこういうことができる。 twitter.com/michinara3/sta…
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朝一仕事はAERAの原稿。The Future Times で読んだ奥田知志牧師とGotchの対談のことを書きました。ほんとうに大切なのは原理ではなく、「程度の問題」だという奥田牧師の確信に僕は深く同意するものです。神も外部も超越も他者も、どれもわれわれの世界では「程度の問題」として出現する。すごい。
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杉並区議戦、兵庫県時代から応援してきた安田真理さんが立候補しています。兵庫県では二回国政選挙で惜敗しましたが、今度こそ彼女には議席を得て欲しいです。中央政界は「世襲議員」ばかりです。日本の政治を地方議会から変えましょう。 twitter.com/suginami_d_vot…
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「洪水よわが後に来たれ」というのは資本主義者の定型句ですが、大阪のカジノほどこの言葉に似つかわしいものはありません。
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カジノが歴史的失敗になることを推進派も含めてみんな知っている。でも、それが事実として目の前に突き付けられる時には、府・市の役人もカジノを推進した政治家もそこにはいない。懐に入れられるだけのものは入れて逃げ出した後なんです。
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そんなのあり得ないじゃないですか。気持ちが悪いのは、そういう数値を出してきている府・市の役人自身が「そんなのあり得ない」ということを知っていて、「上がそういう数字出せというから出しただけです」という言い訳を今から用意していることです。 twitter.com/handainakano/s…
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すでに大阪の公立学校の教員たちは近県に脱出し始めています。自治体が貧しくなれば教員の待遇は劣化し、タスクは増え、バーンアウトした教員は離職しますからさらにタスクは増える。逃げ出すのも無理ありません。「大阪からのエクソダス」は2025年から加速すると思います。
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カジノをこのまま進めると、大阪はいずれ莫大な借金を背負うことになります。行政サービスも医療も教育も日本で一番貧しい自治体になり、多くの市民が「まともな暮らし」を求めて大阪を棄てて兵庫や京都や和歌山に移住し、大阪が急激に過疎化するという未来が僕には見えます。 twitter.com/kakopontan/sta…
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というのはその一条です。アメリカの大学の医学部では今も卒業に際してそう誓言させるそうです(とフィリップ・マーロウが言ってました)。
同じように「法の執行者は、相手が権力を持つ者であっても持たない者であっても法の適用を変えてはならない」と全公務員は就業に際して誓言して欲しい。
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一国の民度は「法の下での平等」が実現しているかどうかで決まると僕は思います。「報道の自由ランキング」よりこちらの方が市民的自由にとっては死活的だと思います。
医療の世界には「ヒポクラテスの誓い」というものがあります。「医師は、患者が自由民でも奴隷でもその診療を変えてはならない」
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でも、「警察が捜査する事件」と「すべきだがしない事件」があり、その違いは「誰か偉い人の虎の尾を踏む」リスクがあるかないかで決まるというのは後進国の警察ですよ。
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入管は廃止して、全く新しい制度に作り直すべきだと思います。民間機関で18人死んだらとっくに刑事事件で何人も逮捕者が出ているはずです。警察が動かないのは入管が法務省の管轄する「身内」だから、というくらいのことは誰でも推論できます。 twitter.com/kudo_clp/statu…
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下品である方が「人間的」で、没論理的である方が「親しみが持てて」、暴力的である方が「行動力がある」ように思えるという倒錯が日本社会を覆い尽くすようになったのは20年ほど前からでしょうか。 twitter.com/rkayama/status…
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こういう誠実さのない企業は「社会的責任を果たさなかった」ことについて相応しいペナルティを与えられるべきだと思います。これを看過すれば、同じ所業について「権力のある者」は罰されず、「権力のない者」は罰されるということが公認される。今黙っているメディアはその社会的不正の共犯者です。 twitter.com/mas__yamazaki/…
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「個別の事項についてお答えを差し控える」って言いますけれど、すべての現実は「個別的」でしょ?「一般的な事項」なんてものはこの世存在しないんですから。はっきり「質問に答えない」と言えばいいじゃないですか。 twitter.com/emil418/status…
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このところ「常識的な」司法判断が続いている印象があります(僕がかかわっていた山崎雅弘vs竹田恒泰裁判も含めて)。安倍政権下で司法に加えられていた「政治的圧力」がいくぶんか緩和したのでしょうか。これから「常識的」な司法が日本の統治システムの再生を牽引してくれることを願っています。 twitter.com/TomoMachi/stat…
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それが「国民経済」という考え方です。下村が池田内閣で政策決定に与っていた時に日本経済は奇跡的な成長を遂げました。政府が国民を大事にすれば国力は向上し、国民を蔑ろにすれば国力は衰微する。歴史的条件は違っても、ことの筋目は変わりません。
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どれが良い悪いということはありません。どれも良い。若い人は自分で好きな生き方を選べばいい。ただこの中では「日本列島から出られない、機動性の低い人たち」の雇用をどう確保し、どうやって食わせるかをまず考えるのが日本の政治家の仕事であるという下村治の考えに僕は同意します。
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海外に出て行ける人はどんどん出て行けばよいと思います。その中には海外で功成り名遂げた後に「さて、ちょっと手が空いたから祖国のために一肌脱ぐか」という人がきっといると思います。それは昔「東京で一旗上げる」と誓って故郷を離れた人が「故郷に錦を飾る」のと同じ心持ちだと思います。
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「個別の事例についてはコメントを差し控える」という定型句を遁辞に使うのはもうやめてほしい。一般論はみんな知っています。際立って異常な「個別の事例」が具縦的に現にここにある。「一般論」の立場からはそれをどう評価するか、それを聞いているのに。 twitter.com/MMT20191/statu…
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このところ「エスタブリッシュメントによる人権侵害を告発する」人はまず外国特派員協会からということが定型化しているようです。日本の大手メディアはすでに「エスタブリッシュメント」の一部なので、この種のニュースを報道する能力を失ってしまったようです。 twitter.com/kyodonohate/st…