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時間が空いたので、信濃毎日に「凱風館に中国人読者の団体が来た話」、週刊金曜日と中日新聞に「山崎雅弘さんの裁判の本がもうすぐ出る」話を書きました。この裁判については大手メディアは「黙殺」という態度を貫きました。日本の言論活動史上画期的な判決が出た裁判だったというのに。
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泉代表はやっていることの意味がよくわかりません。政治的信条に従って動いているならやることがふらついているし、冷徹なオポルチュニストなのだとしたら政治的機微を見る目がなさすぎる。肚をくくって一本道で行くか、徹底的に勝ち馬に乗るのか、どちらかにしたらいいのに。 twitter.com/cat_pad299/sta…
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地裁は水道橋博士敗訴でしたか。控訴されるそうですから、また「山崎雅弘さんの裁判を支援する会」からも支援できればと思います。がんばってください。 twitter.com/RyuichiYoneyam…
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「むしろ、誰も会見に出なければ良いのでは。1972年の佐藤栄作元首相の退任会見が有名な例。佐藤元首相の『偏向的な新聞は大嫌い。帰ってください」』いう発言に、記者団が抗議して全員が退場。テレビカメラだけが残った。報道の自由、知る権利は1社だけの問題じゃない。」 twitter.com/hiranok/status…
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ウチダは5月8日になってもマスク外しませんけど、それは「年間40日風邪をひいている風邪ひき名人」と言われた私が2020年1月から今日まで一度も風邪を引いていないからです(コロナには罹りましたが)。マスクと手指消毒は風邪に効きます。
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僕たち属国民は誰一人主権国家の国民であった経験がないので、「主権国家の国民がどれほど祖国の唯一無二性を渇望していたか」に想像が及びません。今の自分たちの空疎な「祖国への期待」をそのまま1946年の日本人の真摯な「祖国への期待」に適用することはできない。という話をしました。
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「大日本帝国」の威信が地に墜ちた後、もはや軍事力も経済力も文化的発信力でも誇るべきものが何もなくなった日本人にとって「世界初の戦力放棄国家」として「倫理的に世界に冠絶する」という物語は魅力的なものでした。「世界に冠絶」という条件に大日本帝国臣民は飢えていたからです。
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天皇制を残しても日本はもはや米国の軍事的脅威にならないことを保証するのが「九条」の戦力放棄条項です。この二つはバーターだった。意外だったのは九条を当時多くの日本人が歓迎したことです。日本は世界で初めての「完全平和国家」として倫理的に世界に卓越した国になるからです。
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昨日の岡山での憲法集会はずいぶん若い人が来てくれました。ふだんは平均年齢70歳くらいですから「護憲派の運動ってそのうち自然消滅しちゃうのかな・・・」と思っていましたので、ほっとしました。
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「どこの国の話だ」とびっくりしますね。だって日本には「意識高い系資本家」なんていませんから。日本の資本家たちは政治権力と癒着して、公共財を私財化することにしか興味がない。日本では「意識低い系資本主義」がさらに手際よく民主主義を滅ぼしているところです。
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もう一つは本来国家がやるべき「公共の福祉」業務を彼らが代行していることです。超富裕者が国家予算を超える基金で「公共の福祉」政策を実施している。何か「政治的に正しいこと」をしてほしかったら彼らに頼めばよい。もう選挙をして自分たちの代表を選んで政策を実施してもらう必要がなくなる・・・
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「意識高い系資本主義」(woke capitalism)というのは気候変動、教育、貧困、医学、経済開発、反差別、反人種主義などをめざす「政治的に正しい」資本主義のことです。アメリカでは企業の姿勢が「政治的に正しい」ように見える方が株価が上がり、時価総額が増えることがわかってきました。
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でも、その孤立に耐えて活動を続けていた。僕は彼らがそれぞれの現場で孤立に耐えて活動をしていたことに深い敬意を抱きます。連帯を求めて孤立を恐れず。半世紀前のスローガンですけれど、貫くためには「勇気」が要ります。この「勇気」が今の日本に最も欠けているものだと思います。
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SEALDsKANSAIと僕はよく活動していたのですが、一番驚いたのはほんとうに数が少ないということでした。十数人であれだけの規模のデモを組織していた。ほとんどは「大学で活動しているのは私ひとり」という状況だと聞きました。ビラを配っても誰ももらってくれない。誘っても誰も来てくれない。
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SEALDsについての批判的な報道についてのコメントがTLに流れていました。記事読んでないのですが、この間永井陽右君と話したときに「この10年間で一番勇気づけられたのはSEALDsの登場だったよね」という話をしたばかりでした。
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今の米国は世界最大規模の常備軍を有していますが、これは「違憲状態」なのです。でも、米国には「憲法と現実が乖離しているから改憲しろ」という人はいません。憲法と現実の乖離を思い知らされるごとに建国の父たちが望見した「あるべき米国の姿」について思量することを求められるからです。
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独立直後の合衆国では13州のうち6州が「常備軍を持たない」州憲法を持っていました。独立戦争で英国王の私兵と化した常備軍と戦った植民地市民の痛苦な経験から引き出した結論でした。それを受けて合衆国憲法は「常備軍を持たない」条項を入れたのです。
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合衆国憲法第8条12 項は連邦議会は「陸軍を編成し、これを維持する権限。但し、この目的のための歳出の承認は2 年を超える期間にわたってはならない。」と定めています。軍隊は「武装した市民」を議会が召集編成し、戦闘が終結したら兵士たちはただちに市民生活に復帰すべきと規定しているのです。
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何度も書いていることですけれど、これが日本の常識に登録されるまで繰り返します。改憲派はよく「九条は現実と乖離しているから現実に合わせて条文を変えるべきだ」と言います。こんな現実離れした憲法を持つ国は世界にない、と。彼らはアメリカ合衆国憲法を読んだことがないのでしょうか。
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続いて信濃毎日に「憲法記念日によせて」760字。憲法と現実は「乖離していて当然」という話を書きました。「憲法は空語である。空語で何が悪い」という話です。なんとか宣言というのはすべて空語です。人権宣言も独立宣言もシュールレアリスム宣言も未来派宣言も、すべて空語です。
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テレビの人は目を醒まして、誰もテレビを見なくなったら社会がどうなるか、その歴史的責任を感じて欲しいです。もう無理でしょうか。
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僕はもう7~8年テレビのニュースを観なくなっているので、コンテンツの劣化の程度が分かりませんが、ずいぶんひどいことになっているようですね。とはいえ、みんながSNSとYoutubeだけで現実を知るようになると、それはさらに地獄です。そうなって欲しくないからのテレビ批判だと思います。
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堤未果さんとの対談文春オンラインで公開されました。農と食についてお話してます。bunshun.jp/articles/-/622…
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朝一(でもない)仕事は信濃毎日の連載エッセイ。今日は「公人の本務」について書きました。公人は自分の反対者を含めて全国民を代表するのが仕事です。自分の支持者しか代表する気がない人間はただの「権力を持った私人」であるという話を書きました。
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町山さん、こういうトレンドはなんと呼んだらいいんでしょうか?とても「反知性主義」では言い尽くせない。ある種の「脳の使い方」を放棄しているような気がします。 twitter.com/TomoMachi/stat…