内田樹(@levinassien)さんの人気ツイート(新しい順)

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朝一仕事は山形新聞の連載エッセイ。「安倍政治」の総括について。安倍政治は「ネポティズム」と「岸・安倍家三代の家風としてのルサンチマン」のアマルガムなので余人には継ぐことはできない。安倍政治は彼の落命によって終わったという話を書きました。さ、祓いの時間です。
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「回答は控える」というコメントをされたら「と述べて、指摘された疑惑については否定しなかった」と必ず続けることをルール化してもいいと思うんですけどね。 twitter.com/gloomynews/sta…
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朝日の経営陣は「経営センス」がおかしいんじゃないかな。この10年でかつての800万部が400万部近くまで部数減になったのは記事が批評性を失って、へなへなの現状追認路線になったからです。それが「賢いリアリズム」だと思っている人たちが経営者なら朝日には明日はないです。 twitter.com/SamejimaH/stat…
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このあと統一教会・五輪贈収賄が続きますが、安倍時代のように「何も問題ない」「手続きに瑕疵はない」と木で鼻をくくった対応をしていればいつのまにかスルーということはもうありません。誠実な対応をしなければ民意は離れる。そのことを自民党は思い知ったはずです。さあ、どう反省するか。
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首相がメディアを活用して情理を尽くして安倍元首相の偉大さを説き続ければ、国民の相当数は「国葬賛成」に回ったはずです。民主主義はそのように個別の事案についてそのつど民意の支持を求めるという手間のかかる作業を要求します。直近の選挙で「民意を得た」と懐手をしていると痛い目に遭う。
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国葬を政治案件と見た場合には、デジタルな「正誤」のレベルではなく、そこに投じられた政治資源とそのリターンの「損得勘定」を見るべきだという話をしました。巨大な政治資源を投じたわりリターンはきわめて少なかったので、政治的仕掛けとしては失敗というのが僕の評価です。
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TBS報道特集の取材だん。佐古忠彦さんと安倍政治とは何だったのかと国葬問題についてお話しました。しゃべったのは90分ですが放送に使われるのは4分くらいだそうです。でも、話して頭の中がずいぶん整理されました。テレビに出るのは金平茂紀さんのインタビューを受けた時以来です。
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岸田首相は手続きを無視する、民意を無視するというところまでは元首相の真似をしましたが、言動に「権力性」がいささか希薄でした。「この人は割とちゃんとした人で、人の話を聴いてくれるんじゃないか」という期待を持たせてしまったのです。そのせいで民主主義が機能し始めてしまった・・・
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それを見た国民は「これほど権力的にふるまうことができるのは、それを裏付けするだけの強大な権力があるからだ」と推論しました。そして「だったら、抵抗するだけ無駄だ」と諦めました。権力的にふるまうことそれ自体が彼の権力基盤だったのでした。よくできたループ構造です。
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朝一仕事は週刊金曜日と赤旗。どちらにも国葬について書きました。なぜ岸田首相は自分の政治生命を縮めるような愚行を犯したのかについて。安倍元首相の「手法」を模倣したというのが僕の仮説です。元首相は憲法と法律と立法府を軽んじ、国民の反対を押し切って次々とやりたい放題のことをしました。
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東アジア諸国との人材確保の競争において日本はすでに大きく出遅れています。韓国や中国や台湾も人口減と高齢化でアジアアフリカからの「人集め」に工夫を凝らしています。日本政府は何もしていない。何もしていないという病識さえない。 twitter.com/JICRochelle/st…
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「一人二人の話を聴いて、現地のことがわかったつもりになるな」という反論もあると思います。でも、伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』は僕たちの世代にはリテラシーの劇的向上をもたらしたし、町山智浩さんのアメリカからの発信は大手メディアとは全く異質のアーシーな情報を届けてくれています。
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マリに詳しいサコ先生とソマリアに詳しい永井陽右君の二人の話を聴くだけで僕のアフリカについての先入観は揺るがされました。でも、これを個人的な偶発的な経験にとどめてはいけないと思います。この貴重な生の情報を日本人全員が共有できる仕組みをどうやったら構築できるか。
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世界では今何が起きているのかを知るために、現地に深く入り込んで活動してい人たちを探し出し、コンタクトを取り、その全員が情報を共有できるネットワークを形成することがたぶん最も有効です。それほど難しい仕事ではないはずです。でも、政府にも民間にもその仕事をする気がない。
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先日サコ先生とお話をした時、日本の外務省もメディアもアフリカにおける日本のプレゼンスの急激な低下という現実を全く理解していないという話を伺いました。昨日は佐藤学先生から日本のメディアは中南米で今どれほどの地殻変動的な変化が起きているか全く報道していないという話を伺いました。
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あと1週間でこのパーセンテージはさらに上がると思います。国民の過半が開催に反対し、弔意の表明を拒否しているセレモニーを「国葬」と呼ぶのは日本語に対する冒瀆です。 twitter.com/kyodo_official…
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菅、岸田の二人はこの成功体験を間近に見て、「国民の支持を当てにしない。野党の要望に応じない」というスタイルを模倣すれば国民は恐れ入って権力者を仰ぎ見るようになると信じて、そうしました。そして失敗した。次の自民党総裁はおそらく「寛容と忍耐」を掲げて登場することになるでしょう。
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でも、安倍元首相がそんな横紙破りを平然とできたのは「私には達成すべき巨大なミッションがある」という確信があったからです。嘘をついても法を破っても実現すべき使命があるという彼の思い込みの前に国民はたじろぎ、「信者」は熱狂した。でも、二人の後継者にはそんなものはありませんでした。
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一時的に下がった支持率がそれからV字回復するということが繰り返されたのは「当否はわきにおいて、この体制に適応して生き延びるしかない」と国民が諦めたからです。それは権力者は嘘をついても法をふみにじっても処罰されないという理不尽な事実を繰り返しみせつけたことの効果でした。
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国民が反対することを平然と強行し、野党の要求にゼロ回答で応じる安倍首相のさまを見て有権者は「これだけの国民の反対を無視できるほどにこの人は強大な権力を持っているのだ。それほど強力な人には屈従するしか生きる手立てがない」というふうに「合理的に」推論したのでした。
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内閣の支持率は29%、7ポイント下落。不支持率は64%で10ポイント上昇。不支持がダブルスコアというのはもう「政権末期」です。「国民が望むことを何もしなかった」せいで支持を失いました。安倍政権のときはそれでうまくいったのに・・・と首相は愕然としていることでしょう。 twitter.com/mainichi/statu…
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僕は統一教会は「反社会的」だとは思いません。暴力と物欲と恐怖と愛着の力を信じるのはごく「世俗的」な心情です。統一教会の問題点は「度はずれて世俗的」であること、非常識なまでに「過社会的」であることに存すると僕は思います。これも「程度の問題」なんです。
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原理的には「似たようなもの」だが、受忍限度を越える「程度の差」がある、ということはあります。それをちゃんと感知して、「それ、非常識。それはダメ」ときっぱり退けられる人はこの手の詭弁にはひっかかりません。
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統一教会についても同じです。擁護派の人たちは「どんな宗教だって似たようなものだ。教祖への崇敬を認め、お布施や献金を集め、没論理的な教えを説く」と言います。でも、「お気持ち」を包むのと自己破産するまで献金することの間には「程度の差」がある。「いくらなんでもそれは非常識」だから。
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あちこちで写真撮られてますね。 twitter.com/walumono0328/s…