先ほどカミツキガメを保護した。
売られ、飽きられ、また売られ、挙句の果てに殺されるワニガメ達。 どんなに抵抗して叫んでも、それは普通の人間には聞こえない・・・ 聞く気が無いから聞こえないんだ。 彼等の叫びが代弁できるまで、私は助け続けるよ。
「厄介者!」「ヤバイ奴等!」「悪魔の大群!」幾万の人間がそれに共感しても。 それでも私は助けます。
他では絶対見られない。 日本でうちだけ。 カミツキガメ100体の餌くれダンス。
録画してあった「厄介者を捕まえて喰う番組」をどうにか見終わった。 口角上げて笑いながらクーターまで殺して喰うのはさすがだ。 その厄介者ばかりを「むやみに殺すな!」と怒りながら必死で保護していると口角は下がるだけw
そんな私でも・・・ 保護した動物が幸せになったと感じたら、少しは笑うw
昔、ワニガメを現地に帰す事は検討したが、米国側から日本固有の細菌の件で「自然界へ戻すのは不可能」との返事をいただいた。 無菌状態にしても今の生態系に影響を及ぼすので無理と。 中国への転売か、動物園への売却となるとのこと。 だから私はここで終生保護飼養を決めた。
終生保護飼養を決めた時からここは不遇なワニガメ達の第二の故郷。 容易に持ち上げられるサイズなら保護時の移動も楽。 それ以上になると個体に与える影響もあり意外と手間が掛かる。 手間が掛かるから飼育を断念するのだろうが、ここは救う施設。 最も大切なのは相手を思いやること。
体重100㎏超えの巨大ワニガメの撮影は難しい。 ワニガメを手前にして撮るからバカほど巨大に写る。 どちらにしろ大きいのには間違いないが・・・ これじゃ怪獣だw
日本での自然繁殖は無いと言われたワニガメ。 確かめるため人工池を作り野外で捕獲されたワニガメを入れた。 2012年に初繁殖し毎年自然孵化している。 今じゃ内心「お前らが殺処分した数だけ増やしてやる!」モードになっている。 これじゃ生態研究じゃなくて、弔い合戦だなw
13年前から私の左肘にはワニガメ達と同じマイクロチップが入ってる。 ワニガメ達だけに痛くて辛い思いをさせるのは嫌、オレも打つ!と。 でも当時はお医者さんが人に打つのは違法。 だから自分で打ち込み、瞬間接着剤でふさいだ。 No.968000004679938。 これがほんとのマイナンバーw
甲長65㎝クラスのワニガメが軽く咬んだだけでこうなる。 だからTVでも悪者扱い。 でもこの希少な咀嚼力は彼等が太古から生き抜いてきた証。 生き抜く術。 それを教え、守るのが我々の人間の役目。 でも現実は・・・ 大学の先生が殺して不良の落ちこぼれが保護してる。
厄介者を不良が保護してる? 笑えるね。 でも、笑われるのは馴れている。 20年以上前「今後ワニガメの飼育を断念する人が増えるだろうから、本格的に保護活動をはじめようと思う」と言ったら、皆に失笑され、バカにされた。
大型ワニガメの飼養となると最低でもこのサイズの容器が必要になる。 普通の浴槽の約5倍の大きさで、容量は1000L。 これが大きく見えるのなら、ワニガメ飼育の継続は難しい。 一般での飼育は困難と思うかも知れないが、それは保護する側も同じ。 飼育も、保護飼養も己の血肉を削らないと続かない。
1999年。 失笑されながらも2000年の法改正からワニガメの放逐が激増すると予測し、県内の警察署には名刺を持って挨拶に行き、主要都市の保健所、動愛センター、県警、警視庁にまで「ワニガメを捕獲したらこちらで保護するので殺さないでほしい」と1人で嘆願して回った。
数年で行政側に熱意が伝わり、カミツキガメ達の保護も行政側からの依頼を受けるようになり、全国から不遇なワニガメ達が集まりはじめた。 これが現実。 だが予想はしていたので、保護飼養活動は順調に進む。 しかし、今度は失笑していた奴等からの妬みと嫌がらせがはじまる。
特に面倒だったのは闇販売の噂。 「このワニガメはワニガメ生態研究所から裏ルートで出たものです」と言って売るショップ。 自分のモノサシでしか計れない奴等は、私を枠の中に入れたがる。 「保護飼養」が理解不能と判断し、そこでついた呼び名が「ワニガメコレクター」 これにはこちらが失笑。
YouTuberについて問われたりする。 でもダメだな、どうしても集団でカミツキガメを引っ張って、首ハネて殺したイメージしか残っていない。 ネタとして殺すんだ・・・ 何故、誰1人として助けようとは思わなかったのか?とか思ってさ。 あれが「正義」ならオレは「悪」でいいやって思った。
車1台貸し切ってカミツキガメを届けてくれた警察署長さんがいた。 「絶対にこのワニガメは助ける」と、届けてくれたおまわりさんがいた。 嘆願しても「こいつは絶対殺す!」と、すぐに殺処分した警官もいた。 なぜに警察官には「おまわりさん」と「ポリ公」の二つの呼び名があるのかを理解した。
先ほどカミツキガメを保護した。 女のコなのでおとなしい。 おとなしくても、ここに来なければ殺される。 それがカミツキガメの悲しい定め。 悲しいのはいやだね。 だから保護してる。
ちょうど1ヶ月前にブログの不具合からつぶやきはじめたTwitter。 多くの皆様に応援していただき、ありがとうございます。 20年以上前から延々保護飼養を繰り返しているだけの単なるバカのつぶやきです。 今を伝えるTwitterですが、当所を知らない方達用に過去の保護ワニガメ達の画像も貼ってます。
ねこもワニガメと同じく20年以上前から保護して全て同居している。 下記は私の考え。 ねこに癒しを求めるな! ねこを癒せ!!
ある日からねこを数えるときの1匹2匹の「匹」にカチン!とくるようになる。 「餌」といわず「ごはん」といいはじめる。 心の声が聞こえはじめる。 このコ達が届けられたときも「きょうからおせわになりますえびといもうとのるるです!よろしくおねがいします!ぜろさいです!」 そういっていた。
届けられたときは200gほどの小さな命。 両目と鼻が塞がり、口呼吸で虫の息。 身体の中も外も蟲だらけ。 ただひたすらに看護する。 そして「生きたい!」という意志が蘇るよう最善を尽くす。 そして復活を喜ぶ。 共に。
汚れて弱ってやってきたさみしい目をしたおんなのこ。 こんなにびじんになりました。 やさしいおねーちゃんに育ってくれてとーちゃんもうれしいぞ。