情報戦はどう影響する? 「情報空間と物理的な戦闘空間、そして地政学的、経済的な空間はすべてが結びついています。例えば、ネット上での心理戦によって、ウクライナ兵の士気が高まっただけでなく、世界各国の政府がロシアに対する制裁を実施した背景にもなっています」
オープンソースの利用は? 「侵攻の準備、戦闘の様子、戦争犯罪の記録までもが、あらゆる目的で『採掘』されていて、すべてが公開されている。ロシアがウクライナに侵攻した証拠や、戦争犯罪の証拠を見つけるのに、スパイ衛星は必要ない。携帯電話で撮影され、世界と共有されているのです」
戦争研究所(ISW)の戦況リポート ・キエフ東部でやや前進、北西部では停滞 ・ウクライナ北東部の長い兵站線が反撃を受け、立て直し図る ・マリウポリで東部郊外を占領。市内への砲撃続く ・ウクライナ軍は11日までに、ロシアの大隊戦術群(全120個?)のうち13個を破壊、18個を戦闘不能にしたと発表 twitter.com/TheStudyofWar/…
普通は「征服する力」である陸上通常戦力を、ロシアは「傷つける力」として用いている。とすると目的は占領ではなく、社会の破壊。この19世紀的な武力行使観では、侵攻の遅れはさして問題ではない。無理に市街戦をせず、砲爆撃でキエフ市民を殺傷し続け、戦意喪失を待つだろう fsight.jp/articles/-/487…
ロシア軍が、ポーランドとの国境に近い軍事訓練施設を攻撃。 西部リビウ州の地元当局者は「国際平和維持安全保障センターが30発以上のミサイル攻撃を受けた」と発表した。35人が死亡したほか、134人がけがをしたという。 今後も西部での被害が続く可能性がある。 asahi.com/articles/ASQ3F…
戦争研究所(ISW)の戦況リポート ・地上攻撃はほぼなし ・キエフ周辺とウクライナ南部に向け、増援と補給を立て直し ・傭兵に加え、親アサド派のシリア兵を動員か。すぐにキエフ攻防戦のバランスを変える可能性は低い ・ポーランド国境近くへのミサイル攻撃で35人死亡。欧米による支援の妨害が狙いか twitter.com/TheStudyofWar/…
ロシアが執拗に繰り返す、米国による「生物兵器」疑惑について。元米国防総省パーセモア氏のインタビュー。 米国がウクライナの研究施設を支援? 「事実です。もともと、ソ連崩壊時に独立した国々に残された大量破壊兵器を破壊し、二度と使われないようにする取り組みでした」 asahi.com/articles/ASQ3F…
ウクライナの研究施設では何を? 「むしろウクライナの研究施設の最大の目的は、ロシアの生物兵器の脅威に対する防御を強化することでした。新しい病原体の出現を早期発見し、遺伝子配列を解析するのです。遺伝子操作された病気が蔓延していれば、それは生物兵器である可能性があります」
「生物兵器」はロシアの偽情報? 「ジョージアやカザフスタンでも偽情報を何年も繰り返してきた。ロシアは意図的にやっているのです。対抗するため、研究施設では国外からの訪問者を招待して見学させ、完全に平和目的であると見せてきました。世界保健機関(WHO)の専門家も定期的に訪問しています」
今後の懸念は? 「ロシアが生物・化学兵器を実際に使用することを非常に心配しています。ロシアは過去に二つのケースで、実際に化学兵器使用に関与したとみられています。彼らが小規模な化学兵器の使用もいとわないことを示しています」
「生物兵器」をめぐるワシントン・ポスト紙のファクトチェック記事。 "ロシアの偽情報は、一片の事実から始まり、それが本格的な陰謀論へとねじ曲げられる。この手法によって、ロシアの支持者たちの間に広まり、定着しやすくなるのである" washingtonpost.com/politics/2022/…
米国防総省の戦況分析1 【概況】 ・全体として3日前からほぼ進軍みられず ・停滞の主な要因はウクライナの強い抵抗。補給部隊も意図的に攻撃 ・ロシアが自らの意思で停止し、再攻撃に向けて再編成しているケースも ・主要都市を包囲する戦術が続き、長距離攻撃を増やし、無差別で暴力的になっている
米国防総省の戦況分析3 【キエフ情勢】 ・北西方面:中心部から15キロほどの地点にとどまる ・北方面:チェルニヒウは包囲されているが、非常に強く抵抗。キエフへの前進はなし ・北東方面:中心部まで20~30キロ地点にとどまる
米国防総省の戦況分析2 【西部リビウ近郊の訓練場への攻撃】 ・すべて空中発射巡航ミサイルで20発以上 ・ロシア上空からの長距離爆撃 ・攻撃を受けた訓練場からは、米国人は数週間前に撤退済み ・軍事支援の中継地が攻撃された、という見方は誤り。米国からウクライナへの軍事支援には影響しない
米国防総省の戦況分析4 【ほかの地域】 ・ハリコフ:激戦が続くが、前進なし ・ハリコフから離れ、南下してイジュームに向かう部隊がある。東部のウクライナ軍をキエフ方面から断絶させる動きか ・マリウポリ:包囲、爆撃続く ・ミコライウ:北東の郊外10~15キロ地点にとどまる ・オデッサ:動きなし
米国防総省の戦況分析5 【ロシア軍の状況】 ・侵攻開始以来、発射したミサイル900発以上 ・戦闘力は90%弱が残っている ・制空権は確保できないまま ・ロシア国内から戦力補充をする動きはなし。秋以降に国境付近に備蓄してきた兵器から補充している
ロシア軍の前進が停滞、長距離攻撃増 米国防総省「抵抗が大きい」:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQ3H… #ウクライナ情勢
筆者はロシア文化の研究に半生を捧げ、反体制派知識人としても知られている女性で、手記を熊本学園大学の太田丈太郎教授(20世紀ロシア文学・ロシア文化)に託した。身の安全のために、匿名での公表を望んでいる。 asahi.com/articles/ASQ3G…
ロシアに住み、ウクライナ侵攻に反対する、ある知識人の女性から寄せられた手記。全文です。 「目が覚めたら、悪夢は消える気がしていたけれど。でも消えなかった。…なぜ? なんのために? 1人の気の狂った老独裁者がプライドを満足させるためにおこしたムラ気のせいで」 asahi.com/articles/ASQ3G…
戦争研究所(ISW)の戦況リポート ・キエフや北東部で大規模な攻撃なし ・キエフ東部やウクライナ南部で援軍を集結し、補給ルートを改善 ・失った戦闘力を交代要員やシリア兵、傭兵で補おうとするが、今後1週間で大規模攻撃を再開できる可能性は低い ・ウクライナ西部で新たな戦線を開く力はなさそう twitter.com/TheStudyofWar/…
クレムリンはウクライナを手に入れることができないと理解しているので、経済や産業に出来る限りのダメージを与えようとしているのではないか、という指摘。 twitter.com/konrad_muzyka/…
ロシアの軍事力をなぜ過大評価していたのか、についての軍事専門家マイケル・コフマン氏の長文スレッド(要約)。 「軍事力を評価するには、その文脈が重要になる。お金を数えるのとはわけが違う…」 twitter.com/KofmanMichael/…
続)「たとえば台湾との戦争における中国の軍事力の評価は、インドとの戦争を想定した時とは異なってくる。条件と前提が非常に大事になる。なのでロシア軍のパフォーマンスのうち何が一般化できるて、何が状況に特有なものなのかを議論する必要がある」
続)「なぜロシアの軍事力を過大評価してしまったのか。まず比較する例がなかった。ウクライナのような規模や能力の相手に対し、ロシアの軍事力を試したことがなかった。シリア内戦や14年のウクライナ危機は限定的な戦いで、ロシアが作戦のペースを握ることができた。大規模な演習も、台本通りだった」
続)「ロシアの軍事戦略の選択も、この戦争のためにつくられたものではなかった。人員や即応力、補給の面をみると、戦略的な地上攻撃を維持したり、ウクライナのような広い土地を保持するようにはできていない」