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「第2のマリウポリ」となる恐れもあるセベロドネツクについての解説記事。戦果が欲しいロシア軍は徹底的な砲撃による焦土作戦に出ているという。
防空壕に残る住民は1万人。陥落が近いとも報じられ、当面の戦況の焦点となる。
washingtonpost.com/world/2022/05/…
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ウクライナでの戦争を経てロシア軍は弱体化する、との楽観的な観測に警鐘を鳴らす、コフマン氏の解説。
ロシア軍は莫大な予算を投じて数年で回復しうるし、軍の強さは一つの戦争だけでは測れない。そして勝者と違い、敗者は戦争から多くのことを学ぶものだ。
warontherocks.com/2022/05/the-ba…
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続)SNSにより個別の戦況が可視化される一方、戦争の大きな流れを見失ってはいけないとも。
西側の支援を受けてウクライナが有利になりつつあるが、ロシアから支配地域を奪還できると考えるのは楽観的すぎる。数カ月単位では、ロシア軍のマンパワーと、封鎖されたウクライナ経済の持久力が焦点となる。
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米国防総省の戦況分析1
【ドンバス情勢】
・ロシア軍はセベロドネツクを基本的に包囲。完全封鎖はされず、ウクライナ軍は戦闘を継続。外部からの兵器補給は困難に
・セベロドネツク北東部を制圧したロシア軍は、リシチャンシク方面へ
・南方のポパスナからも西進。セベロドネツク一帯を囲い込む狙いか
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米国防総省の戦況分析2
【ロシア軍の戦略変更】
・当初は、北東部ハルキウと南東部マリウポリを結んだラインを侵攻し、東部ドンバス全体を一気に包囲する狙いだった
・難航した結果、ドンバス地方の一部地域に絞った小規模な作戦に転換
・数で優位に立つロシア軍が、限定的ながら徐々に前進している
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米国防総省の戦況分析3
【全体情勢】
・ロシア軍の成果は、ドンバス地方全体でみると小規模にとどまる
・マリウポリから北上する部隊もヴェリカ・ノボシルカ周辺で停滞
・南部ではヘルソンやミコライウでの戦闘が続くが、大きな動きなし
・ハルキウ郊外ではロシア軍が押し返される展開が続く
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米国防総省の戦況分析4
【ロシア軍の消耗】
・使用不能になった戦車は約1000両
・ほかに大砲350門以上、爆撃機30機以上、ヘリコプター50機以上を失った
・ただ、ロシア軍にはまだ大半の戦力が残っている。またウクライナ軍にも損害は出ている
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米国防総省の戦況分析5
【米国による軍事支援】
・M777榴弾砲は85門が戦場に投入済み。M777の訓練を修了したウクライナ兵は419人に到達
・155mm砲弾は19万発を提供済み
・デンマークから提供する対艦ミサイル「ハープーン」の訓練も開始。ウクライナ国外でまず20人が訓練中
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ウクライナの求めに応じ、米政府は射程距離の長い高機動ロケット砲システム(HIMARS)や多連装ロケットシステム(MLRS)を提供する判断に傾いているというCNNの報道。
ロシアを刺激することを警戒して判断を保留してきたが、軍事支援をさらに拡大する一歩となるか。
edition.cnn.com/2022/05/26/pol…
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ドンバス地方の最新地図。セベロドネツク周辺での戦闘が目立つ。この一帯が陥落すると、ルハンスク州は全域がロシア側の支配下に。
一方、ドネツク州支配はまだ遠い。 twitter.com/TheStudyofWar/…
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ロシア軍、東部ドンバス地方で前進 主要都市も包囲か 米高官が見解:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQ5W… #ウクライナ情勢
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続)最終的には外交解決を望むが、いまロシアが支配拡大への攻撃を続けており、外交に向き合う姿勢はみえない。交渉でウクライナが有利な立場となるため、現時点では軍事支援を続ける。ただ、エスカレーションを避けるため、ウクライナがロシア国内を攻撃することまでは望まないーーというスタンス。
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続)バイデン氏は、新たにウクライナに「高性能ロケットシステム」を提供することも明言。
米政府高官によれば、提供するのは高機動ロケット砲システム(HIMARS)。6月1日に発表する。弾丸の射程は80キロ。ウクライナはロシア領内への攻撃にHIMARSを使わないと米国に約束したという。
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バイデン大統領が、ウクライナをめぐる米国の方針をNYTに寄稿。
・米国のゴールは、ウクライナが侵攻を抑止・防衛する手段を持つこと
・プーチン氏の追放は目指さない。ロシアに苦痛を与えるためだけに戦争を長引かせることはしない
・ウクライナに対して領土の譲歩を迫らない
nytimes.com/2022/05/31/opi…
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米政府は7億ドル(900億円)の軍事支援を発表。
注目の高機動ロケット砲システム(HIMARS)は4基。提供するロケット弾の弾数は明かさず。射程は70キロで、従来の榴弾砲(射程30キロ)の2倍を超える。すでに提供に向けて欧州に移動済み。訓練には3週間を要する見通しという。
defense.gov/News/Releases/…
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著名な元外交官や専門家ら36人による論説。
「欧米は、何百万人ものウクライナ人をロシアの支配下に置くことになりかねない停戦交渉をキーウに促す衝動を避けなければならない」
「キーウに交渉や望まない停戦を受け入れるよう圧力をかければ、戦争は長期化する可能性が高い」
thehill.com/opinion/nation…
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ロシアによるウクライナ侵攻から100日目。これまでに、ロシア側が強制的に連れ去った住民は約138万人にのぼるとも言われる。
キーウ近郊の村で3月、ロシア軍に捕まった24歳の青年もその一人。彼はどこへ消えたのか。関係者の証言から、その足跡を丹念に追った取材。3回連載。
asahi.com/articles/ASQ61…
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ロシアによるウクライナ侵攻から100日が経ち、SNS上での関心(関連記事へのいいね、コメントなど)は最初の週に比べて22分の1に減少したという。オンライン上の記事も7分の1に減少。NewsWhip社調べ。
axios.com/2022/06/02/ukr…
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戦争をどう終結させるのかーー。侵攻100日を機に、それぞれの立場をまとめました。
欧米では「出口戦略」をめぐって考え方のズレがみえる。「交渉」を促すフランスに対し、「徹底抗戦」に近いのは英国やポーランド、バルト諸国。米国は後者に近いが、少しはっきりしない。
asahi.com/articles/ASQ63…
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続)ウクライナの立場は、二段構えとみられる。①最低ラインは「2/24」の侵攻前の状態に戻すこと。②できればウクライナ東部やクリミア半島を含むすべての領土の奪還までいきたい。
「妥協」や「融和」を示唆する欧米の動きには強く反発している。
asahi.com/articles/ASQ63…
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続)最後は、ウクライナの一般市民の声から。国内の世論調査では8割以上がロシアへの妥協を拒否している。けれど、それぞれの置かれた状況により、思いも揺れ動く。「これから先、ウクライナが世界に忘れられないことが最も大切なのです」とも。
asahi.com/articles/ASQ63…
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開戦の要因はNATO拡大よりも、プーチン大統領の世界観(価値観や歴史認識)にあるとする、駒木論説委員の解説。
「米国の真の目的はロシアを内部から崩壊させることにあり、ウクライナはその拠点だというのが、プーチン氏が抱く被害妄想じみた恐怖なのだ」
asahi.com/articles/ASQ64…
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中国では「ウクライナには同情するが、ロシアの気持ちも理解する」といった声が目立つという。
そして、米欧の「大義」への不信感は中国に限らず、インドなどアジアに広がっていると指摘する論考。「アジアでの有事の際、地域諸国が今回の欧州と同じように動くとは限らない」
asahi.com/articles/ASQ66…
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戦況・展望をめぐり、ウクライナの政治学者へのロングインタビュー。
「ドンバス地方でのロシア軍の装備はウクライナ軍の20倍。圧倒的な戦力差です。ウクライナ軍がやるべきは、ロシア軍を食い止め、弱らせること。大きな被害を与えれば、先に進むことはできなくなります」
asahi.com/articles/ASQ65…
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米軍のミリー統合参謀本部議長。ウクライナ戦況についての発言
・セベロドネツクは4分の3をロシア軍が制圧
・ウクライナ軍も抗戦中。戦争に不可避はない
・ロシア軍が明らかに数では優勢。大砲の数は何倍もの差がある。だが統制や兵站、士気の問題を抱え、消耗戦となっている
defense.gov/News/Transcrip…