151
米国防総省の戦況分析2
【ロシア軍の戦略変更】
・当初は、北東部ハルキウと南東部マリウポリを結んだラインを侵攻し、東部ドンバス全体を一気に包囲する狙いだった
・難航した結果、ドンバス地方の一部地域に絞った小規模な作戦に転換
・数で優位に立つロシア軍が、限定的ながら徐々に前進している
152
米国防総省の戦況分析1
【ドンバス情勢】
・ロシア軍はセベロドネツクを基本的に包囲。完全封鎖はされず、ウクライナ軍は戦闘を継続。外部からの兵器補給は困難に
・セベロドネツク北東部を制圧したロシア軍は、リシチャンシク方面へ
・南方のポパスナからも西進。セベロドネツク一帯を囲い込む狙いか
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続)SNSにより個別の戦況が可視化される一方、戦争の大きな流れを見失ってはいけないとも。
西側の支援を受けてウクライナが有利になりつつあるが、ロシアから支配地域を奪還できると考えるのは楽観的すぎる。数カ月単位では、ロシア軍のマンパワーと、封鎖されたウクライナ経済の持久力が焦点となる。
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ウクライナでの戦争を経てロシア軍は弱体化する、との楽観的な観測に警鐘を鳴らす、コフマン氏の解説。
ロシア軍は莫大な予算を投じて数年で回復しうるし、軍の強さは一つの戦争だけでは測れない。そして勝者と違い、敗者は戦争から多くのことを学ぶものだ。
warontherocks.com/2022/05/the-ba…
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「第2のマリウポリ」となる恐れもあるセベロドネツクについての解説記事。戦果が欲しいロシア軍は徹底的な砲撃による焦土作戦に出ているという。
防空壕に残る住民は1万人。陥落が近いとも報じられ、当面の戦況の焦点となる。
washingtonpost.com/world/2022/05/…
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東部ドンバス地方の戦況をビジュアル化したNYTの記事。鉄道やドネツ川の地理的な重要性もわかりやすい。
ロシア軍はスラビャンスクを制して一気にドンバスを包囲する狙い(左図)が進まず、より小規模なセベロドネツク包囲(右図)に動いている。ドンバス全域の支配は遠い。
nytimes.com/interactive/20…
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マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」で、何が起きていたのか。生還した市民8人が17時間にわたって語った証言をもとにした連載(全7回予定)がスタートしました。
初回は、製鉄所内で食事係を担っていた女性が過ごした66日間の回顧から。
asahi.com/articles/ASQ5S…
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抗議の辞職・亡命をしたロシア人外交官による声明の要旨。
“私の名前はボリス・ボンダレフです。…今年の2月24日ほど母国を恥じたことはありませんでした。プーチンが仕掛けた侵略戦争は…我が国の民主主義に対する希望をZの字で塗りつぶしています”
asahi.com/articles/ASQ5S…
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2月24日ラインまで余分な損失なく到達することも勝利=ゼレンシキー宇大統領 ukrinform.jp/rubric-ato/348…
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2月24日の侵攻前ラインまで押し返すことがウクライナの「勝利」となると、ゼレンスキー大統領が明言。
その上で、残りの問題については「第2ステージは、交渉の席で話したい」との意向を示した。最も重要なのは多くのウクライナ兵の命を救うことだ、とも。
ukrinform.net/rubric-ato/348…
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マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」がついに制圧されたと、ロシア国防省が発表。最後に残った531人がきょう、投降したとしている。
投降したウクライナ兵とされる動画も公開。プーチン大統領にもショイグ国防相から「作戦の完了」を報告したという。
asahi.com/articles/ASQ5P…
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ウクライナがすべての領土をロシアから奪還するのは現実的ではないと指摘する、NYT紙の論説。
バイデン大統領に対し「ウクライナへの支援にも限界があることを明確に示すべきだ」と指摘。現実を直視し、幻想の「勝利」を追い求めないことが政府の義務だと説いている。
nytimes.com/2022/05/19/opi…
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WSJ紙がウクライナ国防情報総局トップのブダノフ少将にインタビュー。クリミア半島を含む、すべての領土からロシア軍を追い出すまで戦い続けると。
同氏の分析によれば、ロシア軍の戦力は親ロ派兵士も含めて14万1500人。年末までは戦えるが、最終的には「ロシアは敗北する」。
wsj.com/articles/ukrai…
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米議会ではきょうにも、400億ドル(約5兆円)のウクライナ支援追加予算が可決される見通し。
だが巨額のウクライナ支援に対し、共和党内のトランプ氏に近い一部議員らの間では、反対論も出始めている。「米国内の課題を優先すべき」「なぜ欧州より多く負担するのか」など。
politi.co/3wiSaYK
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ウクライナは、米国製のM270多連装ロケットシステム(MLRS)やM142高機動ロケット砲システム(HIMARS)といった高性能兵器を求めているが、米国は渋っているという。ロシア国内に届く射程の長さで、破壊力もあり、エスカレーションを懸念していると。
politi.co/3MrC8kN
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ロシア軍の攻撃「小規模で限定的」 戦果得られず 米国防総省が分析:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQ5M… #ウクライナ情勢
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米国防総省の戦況分析4
【米国からの兵器提供】
・榴弾砲は90門のうち79門が戦場に投入された
・155ミリ砲弾(20万発)のうち15万6000発は現地に到着
・Mi-17ヘリ3機、レーダーすべて、自爆ドローン「スイッチブレード」100機以上なども現地に到着
・ロシアは輸送路を標的にしているが成功していない
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米国防総省の戦況分析3
【ロシア軍の戦力配置】
・ウクライナ国内に投入した戦力は106BTG。国境外で待機している戦力はほぼなし
・東部=20BTG以上、中央=20BTG近く(ともにハルキウやイジューム近辺で活動)
・南部=50BTG以上(ヘルソン~マリウポリ一帯)
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米国防総省の戦況分析2
【ロシア軍の動き】
・ヘルソンとミコライウの間の部隊は黒海沿岸に向けて、やや前進。黒海からの上陸作戦の兆候はなし
・ドネツクからヴェリカ・ノボシルカに向けて、限定的な前進。マリウポリから北上する部隊と合流か
・ハルキウ北東部では国境から4~10キロの地点まで後退
170
米国防総省の戦況分析1
【東部ドンバス情勢】
・目立った進展はなく、一進一退が続く
・ロシア軍の攻撃は小規模化し、町や村単位の小さな前進を目指す傾向
・これに伴い、大隊ではなく中隊規模の作戦が目立つ
・部隊間の連携や、指揮官同士の連絡には引き続き問題がみられる
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トランプ政権で大統領補佐官を務めたボルトン氏にインタビューしました。
ロシアによるウクライナ侵攻を抑止できなかった米国にとって、トランプ時代の4年間が及ぼした影響は。トランプ氏ならプーチン氏を止められたのかーー。ボルトン氏の答えは、どれも厳しいものでした。
asahi.com/articles/ASQ5G…
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戦争研究所(ISW)の戦況リポート
「ロシア軍は、ハルキウ市周辺から完全撤退することを決断したようだ」
「ウクライナはハルキウの戦いに勝利したとみられる。キーウを制圧しようとしたロシア軍に対抗したように、ハルキウ包囲を許さず、ロシア軍を追い返した」 twitter.com/TheStudyofWar/…
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続)リポートは今後のシナリオも予測。いつロシアが併合に踏み切るかによって結末は大きく変わってくる
1)ロシアが現時点の支配地域を早めに併合すれば、ウクライナ側が取り戻すのが困難になる。クリミア併合の再来
2)ドンバス全域での勝利を無理に追求すれば、ロシア軍の全面敗戦に至る可能性も
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ロシアがウクライナ南部・東部を併合した際の影響を、米戦争研究所(ISW)が分析。
ポイントは、併合した地域は「ロシア領」となり、そこへの攻撃は「国家存亡の危機」とみなせるため、ロシアは核兵器で反撃できるーーというロジックが成り立つこと。核の脅しが一層強まる。
understandingwar.org/backgrounder/r…
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ロシア軍、引き続く士気低下 「一部の将官も命令拒否」と米国防総省:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQ5G… #ウクライナ情勢