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続)この女性、通信が遮断されていた3月時点では、兵士らに同情的な気持ちもあったという。だがロシア軍が撤退し、ブチャでの惨劇が明らかになると、同情の気持ちは吹き飛んだと語る。
Zdvyzhivkaはブチャ方面への拠点になっていた。彼らの一部は、残虐行為に加担していたかもしれない。
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続)だが若手兵士たちは違った。「許して欲しい。戦いたくはない」「もう降伏したい。だがロシアに家族がいるから」。泣いて謝る兵士もいたという。
「プーチンは嫌いだ」と話し、ロシアでは常にプーチンを支持するよう求められると語った兵士も。
上官が現れると彼らは下を向き、口をつぐんだという。
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続)ロシア軍と20年間の契約を結び、軍属13年目だと言う兵士もいた。その代わりに、無料でアパートを借りているのだという。ただ、契約を破れば家賃全額の弁済が求められたうえで、有罪判決を受ける。「家族がいるから、ここに来るしかなかった」と。
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出会った中で「ロシア兵との会話」を最も多く証言してくれた女性。ロシア軍の拠点があったキーウ北西部Zdvyzhivkaにて。
40歳の司令官は「ナチスやナショナリストからあなたたちを解放しにきた」と定番のフレーズを口にした。「ソ連の頃の生活の方が良かっただろう」とも。
撮影:@HosokawaTaku
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続)キーウ北西部オゼーラの女性。
ロシア軍に支配された村で、敵の軍用車両の位置を密かにウクライナ軍に報告。その後、実際に砲撃で損害を与えたという。
民間人による標的情報の提供は「総力戦」の象徴だが、通信がロシア軍に見つかれば殺されるリスクもあった。
撮影:@HosokawaTaku
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続)キーウ西部リチャンカの領土防衛軍。
この塹壕が完成したのは、ロシア軍が撤退し始めた3月末だったという。結局、それまではコンクリブロックの陰に隠れて砲弾を凌いでいた。キーウ近郊には侵攻から数日でロシア軍が到達。準備は間に合っていなかった。
撮影:@HosokawaTaku
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3月のキーウ攻防戦を戦った兵士10人ほどに取材。当初はかなり厳しい状況で戦っていた様子が窺える。
北西部モシュンで戦った歩兵たち。ドローンや通信妨害を駆使するロシア軍を前に、通信手段を失い、砲撃で狙い撃ちにされた。数でも質でも数倍の戦力差があり、大損害を被ったと。
撮影:@HosokawaTaku
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スウェーデンとフィンランド、NATO加盟の見通し トルコが同意:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQ6Y… #ウクライナ情勢
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続)以上、あくまで米当局視点での舞台裏。
いずれにせよ、明日から本格スタートするNATOサミットの舞台で、バイデン氏は「NATOの結束」を強くアピールできる展開となった。
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続)エルドアン氏を動かすにあたり、米国が何かを差し出したのか。高官の答えは「ノー」。
F-16戦闘機のトルコへの売却問題なども取りざたされるが、今回の合意において、米国が直接トルコに譲歩することはなかったという。
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続)米国が果たした役割について、米政府は意識的に目立たせないようにしてきたと明かす。
米国が交渉の当事者になり、トルコから要求を突きつけられる事態を避けるためだったと。そして、ここぞの場面に絞って「バイデンの電話」というカードを切ったのだという。
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続)このタイミングでの電話会談は、北欧2カ国の要望を受けてのセッティングだった。そして同日午後、トルコは北欧2カ国の加盟を認める覚書にサインした。
なお、合意内容もバイデン氏が直前にチェックして「ゴーサイン」を出したという。
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スウェーデンとフィンランドのNATO加盟に、トルコが合意した。急展開の裏でバイデン大統領が果たした役割を、米高官が明かした。
28日午前、バイデン氏はエルドアン氏と電話。翌日に米トルコ首脳会談を実施して重要な問題を協議したいなら、その前にNATO加盟問題を決着させる必要があると伝えた模様。
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ドイツ南部エルマウで、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕。
ウクライナ支援に向けては、各国でインフレの直撃を受けた「支援疲れ」の懸念が出始めている。米国内でも中間選挙に向け、ウクライナより「アメリカ・ファースト」と主張する声が聞こえてくる。
asahi.com/articles/ASQ6V…
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続)ロシア目線から、駒木記者(@akomaki)の指摘。
【視点】ロシア軍が挙げた成果と損失が見合っていないというのは、欧米基準での判断だということに注意が必要でしょう。ロシアにおけ... asahi.com/articles/ASQ6T…
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米高官、ウクライナ軍撤退認める 「ロシア軍は小さな成果に大損失」:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQ6T… #ウクライナ情勢
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米国防総省の戦況分析
【セベロドネツク撤退】
・ウクライナ軍は戦術的な撤退。より防衛しやすい陣地をとった
・これまで長期間にわたり、ロシア軍を狭い地域に釘付けにできた
・ロシア軍は非常に小さな成果のために、大きな代償を支払うことになった
・今後もロシアによる兵士動員には制約がある
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ウクライナ軍がセベロドネツクから撤退へ。
ハイダイ知事は、破壊された陣地を守ることは「意味をなさない」と発言。退却し、新たな陣地で立て直しを図ることに。2カ月近くかけた消耗戦の末、ロシア軍が一歩前進。焦点は、ルハンスク州で最後に残されたリシチャンスクに。
nytimes.com/live/2022/06/2…
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続)オバマ政権で、米ロ関係「リセット」に失敗した実感もこもった言葉。
「プーチン氏の行動を変えようとか、我々の制度に取り込もうとか、そんな幻想を抱いてはいけません。ゴルバチョフ氏やエリツィン氏、メドベージェフ氏のような歴代大統領に通用したモデルは、プーチン氏には通用しないのです」
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米国の駐ロシア大使を務めたマクフォール教授へのインタビュー。「プーチン氏に優しく話しかければ、彼が行動を変えてくれるという考えは、信じられないほど甘い」というのが同氏の立場。
「交渉に持ち込みたいのであれば、戦場での彼の軍事的な前進を止めることが重要です」
asahi.com/articles/ASQ6N…