風来ぱらい(@yopparai_chmist)さんの人気ツイート(古い順)

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最近本読んでて「おー!」って思ったのは、人の脳には様々なバイアスがかかっており、物事にありもしないパターンを見出してしまう悪癖がある為、このバイアスを除外し判断にランダム性を持たせる為に占いが発達したという話。様々な部族で占いが残ってるのはそれが生存に適したシステムだったからかも
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最近知って衝撃を受けたのは、感情が社会的現実であるという説。 社会的現実とは【物理的には存在しないが、多くの人が信じているから存在するもの】例えば国やモラルがある。 つまり「幸福」や「悲しさ」は概念として社会に浸透しているから私達はその感情を感じる事ができるという説だ 続く(1/3)
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今日本で読んでめっちゃ知的に興奮した話 眼が青い人はHERC2遺伝子に変異があり、光感受性が強く黄斑変性や眼腫瘍にかかるリスクが高い。それにも関わらずこの遺伝子が数千年も選ばれ続けてきた理由として「美しく関心を惹き易かったから」というのがあり進化は必ずしも合理的で無いというのを知った
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出典は「ブループリント」第10章。
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@Kotona686 おー面白いですね。社会性動物は同じ集団の他人に適応すべく進化したのでしょうね。 コミュニケーション上で有利な形質が選ばれていったという視点は面白いです。 人の顔は他の動物と比べ個人差が大きく実に多種多様ですが、これもわかりやすさを増長させる方向へ進化した結果なのかもですね。
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腸の感情に迫るという面白い論文。腸に張り巡らされた迷走神経は脳と繋がっており、腸に入った刺激は脳へ伝わり何かしらの感情を形成する。 著者はこの”腸の感情”をマッピングする為に、腸の迷走神経に電位を誘発するカプセルを開発し、腸に入った刺激が脳のどの部位を活性化するかを調べている (1/2) twitter.com/GMFHx/status/1…
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学部生の頃、大きな学会で勇気を振り絞って質問した時、回答の内容が全然頭に入ってこなかった。緊張とか恐怖を感じていると、それが頭の中を占め、知的活動に使う脳のメモリがなくなる。だから勉強会とかは雰囲気が大事で、質問を自然体で出し合える心理的安全性が高い環境でこそ知的は羽ばたくと思う
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美しすぎる。脳血流の可視化。静脈にマイクロバブルを注入し、超高速で超音波の局在を可視化する顕微鏡で可視化した。従来法より解像度が高く、またダイナミクスを見る事ができる。脳血流異常が、脳疾患の病理にどの様に関与するか、本技術を用いることで理解が深まる可能性がある。 twitter.com/PhysMedParis/s…
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この短編集はヤバい。凄すぎる。最初の「次元」は3人の愛娘を夫に殺された女性の話だが、読み進めるにつれ我々が持つ道徳が徐々に解体され、殺人者に理解すら示す異常な境地へ誘導された後、物語は急転しぱっと終わる。 生とは/善悪とは?という問いのど真ん中に放置され途方に暮れる。凄すぎる。
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私達は殺人は悪いと信じているが、魚が水を認識できないのと同じで、自分がどっぷり浸かっている道徳やモラルの外側に立たなければ見えないモノもある。”実際のところは”魚は水の外では生きていけないが、小説やフィクションは魚を水から出して、外から自分を眺める事を可能にする。
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最近凄く思うのだが「競合がいるから急げ!」みたいな研究が面白くなくて、ほっとけば誰かが達成する事になぜ心血を注がなければならないのか?疑問になる。もっと誰も知らない、誰も思いつかない未知だけを追求したいが、企業研究だとそうはいかないのが難しいところ。
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話しててつまらない人って話の内容ではなく、キーワードに反応してる事があると思ってて、最近人と話してて思うのは、私も知識が増える程ほぼ無意識的に「キーワード」に反応してる事があり、これは相手の話を聞いてない事と等しいので、特に若い人と話す時は「キーワードに反応しない」を肝に銘じたい
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知識が増えれば増えるほど、キーワードに対する感受性が上がり、相手の話を聞きながら「あ、これも知ってる!」となり相手が本当に伝えたい事から離れてしまう傾向があるのではないか。多くを知り、目の前の相手を見失う、知識というのも諸刃の剣の側面がある。人の話はまっさらな状態で聞きたいものだ
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基礎研究は役に立つか否か、みたいな議論を見る度にソクラテスの「無知の知」を思い出す。何かが役に立つと判断できる事自体が思い上がりで、自然は常に予想を遥か超えており、それを直向きに探究してく中でたまに基礎研究が役立つ物に化けるのだと思う。私達は知らない。だから色んな研究が必要と思う
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最近本読んでて面白いなと思ったのは、IQ的な賢さと合理的判断を下す能力はほとんど相関せず、むしろ賢い人ほど自身を正当化する証拠を上手に集める為に、悲惨な非合理性「インテリジェンストラップ」に陥る可能性が高いそうだ。賢さと正しい判断を下す能力は別、というのは非常に大切な教訓だと思った
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あくまでイメージだが「賢さ」は演算的処理能力で瞬間的で速い思考。一方「合理性」はひとつの物事を様々な方向性から、バイアスを除いて、高い想像力を持って眺めるゆっくりとした思考なのだと思う。こう考えると、この二つが相関しないのは当然に思う。幸い、後者の能力は訓練次第で身に付きそうだ。
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@kkr_ta 下記の本ですー。 The Intelligence Trap(インテリジェンス・トラップ) なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか デビッド・ロブソン amazon.co.jp/dp/4532323401/… @AmazonJPより
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「舟を編む」とか「百円の恋」とか、それまでダメだった人間が、環境が変わったり何か新しいことを始めることで、水を得た魚のように泳ぎ出し、生き生きと変わっていくという映画や本が凄く好きで、こういうのを見ると涙腺が崩壊する。人が何かに打ち込む姿って、なんでこんなに胸を打つんだろうね。
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昔は、小説に没頭する事は「現実からの逃避」だと考えていたんだけど、最近になって、実は普通の生活をただ淡々と、無目的に、想像力もなく消化する事こそが、現実から逃げているに等しく、小説を通して様々な人生や価値を想像する事こそが、真に現実に対峙するという事ではないか、と思うようになった
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この間読んだ本に「人はシートベルトを締めたり、寝るときに戸締りしたり、外的な危険には十分に注意するのに、事故や他殺よりも統計的に多い”自殺”には適切な対処している人は少なく、人は自分に対してあまりに無防備」といった趣旨の事が書いてあり、非常に含蓄があるなと思った。
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自分というものは、時として、物事を感情的に解釈し、現実をゆがめ、不幸を増幅し、他者を恐れ、恥辱を感じ、他者から見れば大したことのない状況を地獄だと倒錯し、自分を死に追いやる可能性がある危険な存在なのかもしれない。自分への対策を講じておくことは重要なのかもしれないなと思う。
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シュレディンガーが行なった「なぜ生命は原子に比べて大きいのか?」という思考実験が面白い。例えば100個の原子があるとその10%程度は平均から外れた動きをする。平均から外れる原子の割合を減らすには原子の数を増やせばよく(平方根の法則)、従って十分な大きさがないと秩序が保てない、おもしろい。
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すぐには答えが出せない物事に対し「とりあえず答えを求めず、宙ぶらりんの状態に耐える」という選択肢がある事を知れたのは私にとって大きかった。人は早急に答えを求めるが故に、現実を歪め、美化したり悲観したりする。そうではなく、あるがままの状態を見つめただ耐える。こうした形の誠実さもある
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これはSNSをやる上で必要な教養。物事に対して極端な意見を持つ人ほど発信のモチベーションが高く投稿頻度も多くなるが、一方、中庸な意見をもつ大多数の人は発信頻度が低い傾向がある。SNS上で見えている意見分布は実際の社会の意見分布を反映していない可能性がある。
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某メンタリストの発言で「優生学は危険思想だ!」というツイートが増えている。1年前に書いた記事だけど、優生学の歴史とそれが駄目な理由をまとめた記事を貼っときます。優生学も危ないんだけど、その反対の「育ち信仰」の思想も実は危ないんですよね。お時間ある方はぜひ。 note.com/yopparai_chemi…