妊娠20週以降にワクチンを打つと、この赤ちゃんへの予防効果は80%まで上がりましたが、だからといって20週以降までワクチン接種をあえて待つ必要はないと考えます。なぜなら、この研究は3回目のブースター接種した妊婦は含まれていないからです。つまり、妊娠初期にワクチン打ったとしても、[2/5]
私達の研究の続報です。妊婦さんがコロナワクチンを打つと、ワクチンが対象外となる6ヶ月未満の赤ちゃんの入院を61%防げることがわかりました。コロナで入院した乳児の84%がお母さんのワクチンは未接種でした。この研究の共著者としていくつかポイントを以下に述べます。1/5 news.yahoo.co.jp/articles/af635…
大流行の波の最中には一刻も早く免疫つけたい場合もあるし、基礎疾患を持つ子は早く2回目を打ちたい場合もある。波の間の落ち着いた時、または日本のように感染自体が比較的抑えられている国(今はオミクロンで大変だと思いますが)では、リスクをさらに下げてメリットを享受できよい戦略だと感じます。
今日の予防接種会議(ACIP)。 mRNAワクチンの1回目と2回目の接種間隔を8週間に延ばすことで、心筋炎の頻度をより減らすことができ、さらに2回接種後の効果も上げることができることがわかり、多くの専門家が賛同。稀なリスクをさらに稀にして効果を上げられるならとてもよい方針かと思います✨しかし(続
子どものコロナワクチンについてそれぞれの専門家や小児科医がどのように考えているのかが学べる素晴らしい記事です。一つの記事に錚々たる多くの先生方に取材をするのは容易な事ではなく、読者により良い情報を提供しようとする記者の想いが伝わってきます。感謝です。 buzzfeed.com/jp/naokoiwanag…
こちらが、実際の公式な小児科学会の提言になります。 jpeds.or.jp/modules/activi…
同調圧力は大人であっても子供であっても良くないのですが、この見出しの問題は、あたかも小児科学会の声明としてみえますがあくまで一理事の見解であって、実際の提言には一言もそのような注意喚起の記載がないことです。学会内でも様々な意見がある中で偏向したこの書き方は誤解をうむ懸念があります twitter.com/nonbeepanda/st…
無論、こうした子供の重症例は日本ではかなり抑えられているのも事実です。これはみんながマスクなどの感染対策をし80%近い高いワクチン接種率で子供達を守っていることもあると思います。ただ、子供の重症例は少なくても無視できません。 こちらが学会の詳細のデータです。 jpeds.or.jp/modules/activi…
こうした子供に関する情報は大人のニュースに埋もれやすく、なかなか正しい情報が得にくいのが現状です。子供は大人に比べて重症化しにくいだけで重症化しないわけでないのです。それは日本でも例外ではないようです。まずは事実を知ることで、子供達への最善策は何かを考えていただければと思います。
日本の子どものコロナ最新データ(表)が日本小児科学会から発表。 ❌よくある誤解➡️⭕️正しい情報 ❌死亡例はない➡️⭕️残念ながら4歳以下で1人亡くなられています ❌子供は重症化しない➡️⭕️少なくとも19人が集中治療室で治療されていた ❌子供はコロナも大丈夫➡️⭕️コロナ自然感染で心筋炎に6人が罹患
➡️余談です😌NEJMは医学生のころ症例検討の勉強会で辞書片手に読んでもわからないことだらけでしたが、医師になった後もずっと憧れの医学誌でした。今回エモリー側のPIとして取り組んだ多施設研究が掲載され、臨床医として感極まる思いです。これからも現場の医師の目線の所見を発表していきたい。
最前線で子どもの重症例を診ている医師が結集して取り組んだ研究です。大人がより重症になりやすいので子供は見過ごされやすいですが現実は重症しうるのです。それがワクチンで防げるのです。デルタ流行時の結果でオミクロンは現在進行形で研究中ですが同様に重症を防げる可能性はあると考えています。
私達の研究のさらなる結果がNEJMの医学誌に発表。mRNAのコロナワクチンで10代の子供のコロナによる重症化が防げる結果(94%の入院予防、98%の集中治療室ケアの予防)でした。子供の新型コロナ感染による死亡7例はいずれもワクチン未接種でした。子供達でも重症化しうるのです。 nejm.org/doi/full/10.10…
こちらが論文のリンクになります。 cdc.gov/mmwr/volumes/7…
MIS-Cは心臓や胃腸などの消化器、皮膚など全身に炎症を起こす主に子どもの病気で、コロナ(軽症でも)になった後2〜4週間後にまれに発症します。私も何度も診療にあたっていますが、本当にやっかいなコロナ合併症です。ワクチンで防げるならそれに越したことはないと感じます。asahi.com/sp/articles/AS…
最新の私達の多施設研究の報告です。主に子どもが新型コロナにかかった後に全身の炎症の病気(MIS-Cと呼びます)になる合併症があるのですが、コロナワクチンによって91%のMIS-Cの予防効果があることがわかり嬉しい結果でした。この病気は日本でも報告があり重症になりやすく 続 bit.ly/MMWR7102e1
妊婦さんへのコロナワクチンの安全性がVSDから発表。 約4万人の妊婦さんを調べた結果、ワクチンを打った人と打たなかった人を比べて、早産や体重が小さく生まれるリスクは変わらなかった(ワクチンは安全だった)という結果。 コロナ重症化リスクがある妊婦さんに嬉しい報告。 cdc.gov/mmwr/volumes/7…
これは本当にそう。デルタが猛威をふるいだした夏、子どもの感染が拡大して重症例も増えて州内医療機関からの小児感染症コンサルトの依頼電話が鳴り止まなかった。成人医療はもっと大変だったと思う。そして今オミクロンの台頭。ワクチン接種率や感染予防がイマイチな米国では苦しい闘いが続いてる。 twitter.com/EARL_COVID19_t…
私は国産ワクチンを応援したいのですがすでに遅きに失した感があります。ワクチン開発は日本の国力うんぬんの議論よりもまず、同じ事を外国に日本がされたらどのように人は感じるか、想像してみる必要があるのではないでしょうか。
偽薬を接種した方は試験の最低でもある一定期間は他の有効なワクチンが打てないので、大きなリスクを伴います。この方々がもし有効なワクチンが利用可能な状況であれば、こうした偽薬投与を行うのは医学研究の倫理的原則のヘルシンキ宣言に反する可能性があるのではないでしょうか。
塩野義のコロナワクチン、ベトナムで偽薬の使用を伴う最終試験を開始した件。約60%がすでにワクチンを打っている国含めて5万人参加できるかというよりも倫理的な問題が気になります。東南アジアの人々に思いを馳せると、すでに有効なワクチンがある中で大規模試験を行う違和感を感じずにはいられない。
ファイザーワクチンの試験、今年の夏から頑張っていますが、5歳未満への提供はずれ込みそうです。大人の10分の1量での研究で、2歳未満は良好でしたが、 2-4歳のグループで若い成人と比べて劣る抗体価となり、2ヶ月空けての3回接種の試験を行う今後予定となりそうです。washingtonpost.com/health/2021/12…
今後のデータ集積でより正確な数字が明らかになると思いますが、この心筋炎の頻度の低下の可能性は朗報であり、これが5-11歳への接種量が3分の1になったからなのか、そもそも低年齢が頻度低下に影響しているのか、より調査する必要があると思います。
本日CDCのACIP会議があり、気になっていた5-11歳でのワクチンの速報。700万人の子供がすでに接種を終え、うち14件の心筋炎の報告(6件はまだ精査中)でいずれも軽度との発表。これは100万接種あたり2件の頻度で、20歳前後の男女込みの頻度20件/100万接種と比べてかなり低そうですが今後のデータ待ちです
本日から米国で5歳から11歳の子ども達へのワクチン接種が始まりました。CDCで提示されたデータを出来るだけ簡潔にまとめたヤフー記事を書きました。ぜひ参考にしていただけたら幸いです。 11歳以下の子ども達への新型コロナワクチンをどう考える?(紙谷聡) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/byline/kamidan…