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テキパキ行動できる子は生まれつきです。親の指導がよかったわけでも、本人が特にがんばっているわけでもありません。だらしがない子も生まれつきであり、本人のせいでも親のせいでもありません。その証拠に兄弟を同じように育てても全く違ってきます。ですから、親は子どもも自分も責めないでください
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自分はダメな親だと言う人が多い。何事も他人は立派に見えます。でも、比較は不幸の始まりだから、わが子も自分も他人と比べるのはやめましょう。自分にできることを誠実にやればそれでOK。それしかできないしそれで充分。子どもも自分自身も加点的に見ましょう。あなたは充分よくがんばっています。
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「反抗的で生意気」な子は「自立心がある」と見てあげよう。「適当でいい加減」な子は「大らか」。「飽きっぽい」子は「好奇心が旺盛」。このようにプラス思考の加点主義で見ていると、ピグマリオン効果が働いて子供が伸びます。また、子供が親の愛情を実感できるようになるので親子関係もよくなります
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「あなたの部屋が汚いのは、才能がありすぎるから」の著者で空間心理カウンセラーの伊藤勇司氏曰く「決まったイメージから逆算して現在の行動を決める行為が、片づけです。この観点から見たときに、綺麗好きの方や、片づけが得意な方は、決められた範囲で行動するスペシャリストと言い換えることができ
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ますが、裏を返せば、枠内思考になりやすいのが、綺麗好きタイプでもあります。逆に、片づかないタイプの人を、見方を変えて捉えると、『既存の枠を超えた発想ができる人』でもあるのです」。同じことをミネソタ大学のヴォース教授も言っています。「整理整頓が苦手な人は創造力が高い傾向がある」^^
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「一人っ子は自己中心的でわがまま」という説は全くの偏見です。私は650人の子どもを担任して、その中には一人っ子もたくさんいましたが、そんなことを感じたことはただの一度もありません。むしろその逆の可能性が高いのでは?なぜなら、親の愛情をいっぱい受けて心が満たされているからです。
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幸せになるコツは自分で自分をほめることです。つまり、自己満足・自画自賛。これができれば幸せになれます。これができないと、いくらがんばっても、成果を上げても、幸せにはなれません。ですから、もっと自己満足・自画自賛しましょう。「がんばってるね。偉い」と自分をほめてあげましょう。
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日本は教育後進国です。日本の教育への公的支出はOECD34か国のビリ。だから、先生の増員もろくにできません。一人の先生が指導する児童・生徒数が多く、未だに40人学級の一斉授業が普通。先進国はどこも少人数教育であり、こんな大人数教育の国は日本だけです。原因は財務省と政治家の無理解!
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子育てで疲れたらとにかく休むことが大事。助っ人を頼んで子供と離れる時間を持つことも必要。誰かに愚痴を聞いてもらうのも大事。国や自治体は予算をつけてそういう場所や人を確保すべき。一人で抱え込むのが一番良くない。政治や行政には本気の子育て支援をして欲しい。子育て家庭に優しい社会を!
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親が子供と一緒に遊んだりお風呂に入ったりなどの触れ合いに努めていても、子供が親の愛情を実感できていないケースがあります。それは親が叱りすぎている場合です。叱ることが多いと、いくら触れ合いを増やしても台無しです。自分で摘んだ積み木を自分で崩していることに気がつかない親が多いのです。
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日本の教育は学力を狭い範囲で考えすぎ。算数が何点など点数化できる認知能力のみを重視しているから、土曜授業や夏休み短縮を言い出すのです。でも、将来伸びるためには自分がやりたいことをやる主体性、自信、共感力など点数化できない非認知能力が高いことが大事で、それらは自由時間で伸びるのです
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子供ができないことや苦手なことに、目を瞑れるというのは、親としてとても大切なことです。目を瞑れない親は、ガミガミ叱り続けて結局子供を傷つけることになります。目を瞑れる親なら、子供は毎日を安らかな気持ちで楽しく幸せに過ごすことができます。これこそ、子供時代において一番大切なことです
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人に腹を立てる前に深呼吸しましょう。その人はあなたを傷つけようとか邪魔しようなどと思っているわけではありません。ただ、自分の内なる文脈で生きているだけなのです。あなたもあなたの文脈で生きていて、周りの人に色々許してもらっています。人間はみんなそういうものでありお互い様ということで
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次のような説には反対です。1頭がいい人は机の中もきれい。2仕事ができる人は服も一流。3仕事ができる人は持ち物にもこだわる。4字がきれいな人は人間的にも立派。5食べ物の好き嫌いがあると人間関係や仕事でも好き嫌いをするようになる。6健全な精神は健全な肉体に宿る。7靴の整頓ができない子
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多くの子が「やるべきことを先にやらなきゃダメ。自分がやりたいことは後にしなさい」と言われ続けて成長します。でも、「やらなきゃならないこと」は次から次へといくらでも出てくるわけで、いつまで経っても「やりたいこと」はやれません。その結果、「やりたいこと」をやれないまま時間が過ぎてい
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親が子供を変えようと思っても変わってくれません。これを直させたいと思っても直してくれません。子供は親とは別の人格を持つ別の人間だからです。他者を変えることはできません。これをしっかり胸に刻み、親にできることを楽しみながらやり、結果は天に任せましょう。それしかできないし、それで充分
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子供相手にユーモアを発揮できるか否かは、子供をリスペクトしているか否かで決まります。リスペクトしていない場合、命令で済むからユーモアは必要ないわけです。子供にユーモアを発揮できる人は、子供をリスペクトしている人なのです。子供は本能的に相手を見抜き、そういう人が大好きになります。
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楽しいことを思い浮かべながら寝ると、寝ている間ずっと楽しい状態が続きます。悲しいことを思い浮かべながら寝ると、寝ている間ずっと悲しい状態に。なので、寝る前に叱るのは絶対NG。子供には、親からの「大好きだよ」のメッセージが一番。これがあれば寝ている間ずっとハッピーな状態が続きます。
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子育てと介護は最高の修行です。身につくものは忍耐心、思いやり、メタ認知力、実践心理学、時間管理、自己管理、言葉遣い、コミュニケーション力、段取り力、その他諸々で数え切れません。これほどの修行はありません。
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子育てや教育では、親が結果にこだわると子供を苦しめることになります。結果にこだわるのをやめ、自分が子供のためにできることをする、その過程、その時間を楽しみましょう。それこそが人生のすばらしい瞬間であり、何年かして振り返れば、本当に大切で愛おしい時間だったということになると思います
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電車で泣く赤ちゃんを親が「ダメ。シッ」と叱っていました。本当は「よし、よし」「イヤだね、イヤだね」とあやしたいところ。前者は否定で後者は共感。あやさずに叱る人が多いのが気になります。周りの目が気になってできない可能性が高い。子連れの人に周りがもっと優しくあればかなり違うはずですね
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しつけのためならひどい言葉も許される。叩くのも許される。子供のためだ。愛情があるからやっているのだ。親なんだから許される。相手は自分の子だ。自分の子に何の遠慮がいるのか?多くの親が無意識のうちにこのように思っていて、それが子供に対するハラスメントの根本原因になっています。
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「しつけのためなら叩いていい」「おしりなら叩いていい」「後でハグすれば叩いてもいい」「叩かれる痛みを教えるために叩くことも必要」。このような恐怖心を元にしたしつけや教育は、即効性があるのでついやってしまうのですが、全て有害です。恐怖の反動は攻撃であり恐怖心が強いと攻撃的になります
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80代の人曰く「昔は1クラス60人はいた。今の先生は甘えてる」。昔は先生が絶対権力者で「右向け右」の一斉指導。やらない子は拳骨か見捨てるの理不尽がまかり通っていたから60人でも可能だった。もうそんな時代に戻ってはいけない。1人1人を大切にする教育のためには、先生の増員が不可欠だ。
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「楽しい。楽。簡単。面白い。軽い」の5つを優先すると幸せになれます。その反対に、「大変。苦しい。難しい。つまらない。重い」が多くなると不幸せになります。自分の生活、仕事、人間関係、そして、子育てがそうなっていないでしょうか?子供や家族がこの5つに直面していないでしょうか?