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子供の話はまず共感的にたっぷり聞きましょう。親が言いたいことは最後に。そういう親なら、子供は何でも相談できます。反対に、親が子供の話を共感的に聞かず正論ばかり押しつけていると、子供は何も言わなくなります。そして、リスクを冒してでも共感してくれる人を求めるようになります。
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親自身が子供の頃の話をわが子にしてあげましょう。よい思い出も悪い思い出も含めて。子供が特に喜ぶのは親の失敗談。これで親子の心が一人の人間同士として繋がります。同時に、子供は生きるヒントや考える材料を得ます。また、何らかの教訓を学ぶかも知れません。その全てが栄養になります。「パパも
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男の子脳の特徴は「好きなことはやるがイヤなことはやらない。てきぱきできずマイペース。だらしがなく片づけが下手。話を聞いてない。ぼうっとしている」等。同時に、創造的、主体的な自己実現力、寛容、温厚、後伸び、等の長所があります。女の子でも「男の子脳」の度合いが高い子はこれに該当します
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80代の人曰く「昔は1クラス60人はいた。今の先生は甘えてる」。昔は先生が絶対権力者で「右向け右」の一斉指導。やらない子は拳骨か見捨てるの理不尽がまかり通っていたから60人でも可能でした。もうそんな時代に戻ってはいけません。1人1人を大切にする教育のためには、先生の増員が不可欠。
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「しつけのためなら叩いていい」「お尻なら叩いていい」「後でハグすれば叩いてもいい」「叩かれる痛みを教えるために叩くことも必要」などは、心理学の研究で間違いと判明しています。恐怖をもとにしたしつけや教育は全て有害です。恐怖心の反動は攻撃性であり、恐怖心が強いと攻撃的になります。
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マイペースな子を叱り続けてもムダ。生まれつきのリズムは簡単には変わりません。間に合わない時は手伝ったりやってあげたりでOK。大人になればそれなりに何とかするから大丈夫。マイペースな子は穏やかで優しいことが多いので、それで良しとしましょう。短所を叱っていると長所も消えてしまいます。
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子供は、何か失敗しても、あっけらかんとして無反省のように見えることがあります。そういう姿を見せられると、親や先生はきつい口調で責めてしまいがちです。でも、子供もけっこう自分なりに反省したり落ち込んだりしています。大人のように上手に「反省してます」という素振りができないだけです。
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子供が苦手なことやできないことを、手伝ったりやってあげたりしていると自立の妨げになる、というのは嘘。児童心理学の内田伸子教授の研究で、手伝ってもらったりやってもらったりした子の方がしっかり自立できるという結果がはっきり出ています。やってあげていいのです!
toyokeizai.net/articles/-/540…
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Mさんは、子供の頃、母親に「子供は欲しくなかったけど、しょうがないから生んだ」と言われ、強い反発と大きな虚しさを感じたそうです。他にも「生まなきゃよかった」お前はいらなかった」「本当は女の子が欲しかった」「うちの子じゃない」など存在否定の言葉は口が裂けても言ってはいけません。
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物事をテキパキできる子は、親の指導がよかったからでも本人が特にがんばっているからでもありません。だらしがない子も、本人のせいでも親のせいでもありません。これらは全て生まれつきです。その証拠に同じ兄弟で同じように育てても全く違ってきます。なので、親は子供も自分も責めてはいけません。
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学校から塾に直行し、やっと塾から帰ってきた子に、親が「次のテストの準備はできてるの?図書館の本は明後日までに返してよ。階段下の荷物はいつ片づけるの?」と速射砲で攻撃。疲れたところにこれではたまりません。今の子供は気持ちが休まる暇もない状態。常に走り続ける日本人。生き方改革が必要。
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子供が「あれが欲しい。これがしたい」と言ってくるのは、我が儘や反抗も含めて、とてもよいことです。それが強いのは生きる意欲・パワーが強いということです。親にとっては育てにくくて大変ですが、そういう子ほど後々活躍します。逆に、子供が自己主張できない親子関係は心配です。
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年生くらいまで。女子はその頃から、そして男子はその2年後くらいから思春期前期に入ります。親との関係より友達との関係が重要になり、親の相手をしてくれなくなります。反抗期もやってきます。子供が相手をしてくれるうちが花です。「見て見て」など、子供から話しかけてきてくれるのは今だけかも?
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子育てが終わった人は、「子供の成長は早い。あっという間に大きくなった」と言います。そして、「仕事、家事、雑事に追われ、気づいたら子供は大人になっていた。もっと楽しめばよかった」という声も。実は、子供が「本当に子供らしい子供」でいる期間は意外と短いものです。個人差も大きいけど小学4
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子育てとは、子供に同じことを何万回も言う生活です。誰がやってもそうなります。元々そういうものなので、諦めて、どうせ言うなら明るく楽しく言いましょう。すると、子供はその度に親の愛情を感じます。毎回、嫌みで否定的で攻撃的な言い方だと、弊害が大きいです。言う方も自分の言葉で疲弊します。
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夫婦は育った環境や経験が違うのだから、人生観や子育てについての価値観に違いがあるのは当然。祖父母がいればまた価値観が違いますし、園や学校の先生も違います。子供は大人たちの多様な価値観に触れ、それを参考に自分の価値観を作っていきます。大人が全員同じ価値観だったら逆に恐いです。
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子供に勉強を教えるときは、「前に教えたでしょ。何でできないの」と叱らずに、穏やかな優しい言葉で教えてあげてください。その子は決してサボっているわけではありません。私も税理士や電気屋さんに同じことを何度教えてもらっても、すぐ忘れてしまいます。苦手なものってそんなものなんです。
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子供が好きなことに熱中しているときに、嫌みではなく「すごく集中力があるね」とほめましょう。すると、子供は「自分は集中力がある」と思い込めるようになります。言い換えると、自己イメージがよくなるのです。その結果、実際にそうなっていきます。これが子供を伸ばすコツ。人は思い込みが10割。
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「子供がだらしないのは親の責任」「だらしがないのも子供のうちなら直る」「子供ができないことを親がやってあげているといつまでも自立できない」「習い事をやめるとやめ癖がつく」「忘れ物をすれば自分で困って直すから放っておけばいい」などは、全て、子育てを大変にする罪深い迷信です。
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「忘れ物で自分が困れば直すはず。だから放っておく」と言う親。でも、実際はこの自業自得方式では直りません。そもそも、それで直るならとっくの昔に直っていたはず。もう何度も困ってきているのですから。実際は、放っておかれた子は直るどころかますます忘れ物が増え、先生に叱られ、友達からの評価
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も下がり、自己肯定感が持てなくなります。授業に集中できなくなり学力が下がります。何も助けてくれない親に対して愛情不足を感じます。自業自得方式を友達にも応用するようになり、友達が困っていても助けなくなります。忘れ物の改善には、合理的な工夫や、親が手伝う・確認する等の手助けが必要です
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子育てが終わった多くの親が思うこと。あんなに心配したけど結局なんとかなった。あれもこれも大した問題ではなかった。あんなに叱らなくてもよかった。子供はあっという間に大きくなってしまった。もっと子供といちゃいちゃすればよかった。こうしたことを子育て中に気づければ楽になるのですが…。
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休日にダラダラしている子は、休み方を知っている賢い子です。見習って親もダラダラしましょう。休日とは休む日のことですから。でも、日本人は休むのが下手ですね。
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人格否定の言葉とは次のような言葉。
▼また約束を破った。ずるいね
▼弟を泣かすなんて意地悪なお兄ちゃんだ
▼また70点とは情けないやつだ
▼何度言ったらわかる?頭が悪いな
▼またごまかす。お前は卑怯だ
▼どうせお前には無理だ
▼お前なんかにできるわけがない
▼本当に役に立たない子だ
▼お前
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「反抗的で生意気」な子は「自立心がある」と見てあげましょう。「適当でいい加減」は「大らか」。「飽きっぽい」は「好奇心が旺盛」。このようにプラス思考の加点主義で見ていると、ピグマリオン効果が働いて子供が伸びます。また、子供が親の愛情を実感できるようになるので親子関係もよくなります。