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子供が一番かわいらしくて愛おしい時期を、十分味わえていない親御さんが多いようです。将来のことを考えすぎて「これを直さなければ」と焦っているとそうなりがち。もったいないですね。あと何年か経って今の写真を見ると、「あの頃はかわいかった」と思うのですが、肝心の今は味わえないままで…。
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子供の成長に環境が与える影響は大きいです。そして、子供にとって最大の環境は親の言葉です。ですから、親は常に自分の口癖を意識していてほしいと思います。人格否定と存在否定の言葉は、どんなときでも、いくら頭に来ても絶対にNG。一度放たれた矢は戻すことができませんので。
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「できた。見て見て」に対して、「今、手が離せないでしょ。ちょっと待ってなさい」では悲しい。そこは、「できたねえ。すごい」とひとまず受け入れてから、「これだけやっちゃうから、ちょっと待っててね。後でよく見せて」と言ってあげたい。この順番なら、子どもも安心して待つことができます
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子供の掃除を見たとき、「隅にあるゴミもちゃんと掃かなきゃダメ」ではなく、まずは「いつもありがとう。助かるよ」と言いましょう。その後で、「ついでにその隅のゴミも取っておいて」と言えば喜んでやってくれます。つまり、言葉は順番が大事。とにかく、まずは肯定的な言葉から入るようにしましょう
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親は親という立場に甘えています。だから、大人同士では言えないことも、わが子には平気で言えてしまうのです。でも、親子関係も含めてよい人間関係は相手の気持ちを思いやることでのみ作られます。子供を一人の人間としてリスペクトし、その心を思いやりましょう。親しき仲にも礼儀あり。
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親と先生には、子供ができないことや苦手なことに目を瞑るようにして欲しいです。目を瞑らないと、ガミガミ叱り続けて結局子供を傷つけることになります。親と先生が目を瞑れば、子供は毎日安らかな気持ちで楽しく幸せに過ごすことができます。子供時代において、これ以上大切なことがあるでしょうか?
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さなぎの状態は外から見るとずっと同じですが、その内側ではものすごい変化が起きています。そして、ある日突然羽化して、さなぎから成虫になります。今、あなたの目の前にいて、成長を全く感じさせない子も、内側では成長しています。ですから、その子のペースを邪魔しないで待ってあげてください。
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親子で幸せになる十か条プラス・ワン
①子供の話を共感的に聞く
②子供のありのままを受け入れて楽しむ
③短所に目を瞑って長所を伸ばす
④子供の好きなことを徹底的に応援する
⑤叱らなくても済むように合理的な工夫をする
⑥自分のストレス解消とメンタルヘルスに心がける
⑦イライラを子供にぶつけ
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保育園長のS先生は、ある親御さんが「子供と一緒にいられる時間が少ないから自立できるようにさせてる」と言ったとき、「一緒にいられる時間が少ないからこそ、たっぷり甘えさせて」と答えたそうです。先生は「甘えられないと本当の自立はできないのに、逆のことをしている人が多くて心配」とも仰る。
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子供が好きなことを親が応援すれば、子供はそれを深掘りできます。「これは得意」と思えて自信がつきます。好きなことをやらせてくれる親への信頼も育ちます。好きなことに熱中しているとき、脳の神経細胞がどんどんつながって頭の性能がよくなります。すると、いわゆる勉強もできるようになります。
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子供の寝顔を見て親の初心に返りましょう。子供が生まれたときのことを思い出しましょう。どの子もその子なりに一生懸命やっています。けっしてサボっているわけではありません。生まれつきの資質というものもあり、子供のうちには直らないのです。大人になればそれなりにできるようになります。
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夫婦はお互い「自分の方が大変」と思っています。つまり、「自分はこんなにやっているのに、相手はそれほどやっていない」という気持ちです。でも、実は、相手もこちらの知らないところでけっこう苦労しているのです。なので、取りあえず責めるのはやめて許してあげましょう。それがよい循環の始まり。
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親や先生が子供を感情的に叱るとき、「子供のため」と言いますが、疑わしいです。実は、他のことで溜め込んだストレスを、子供にぶつけていることも多いと思います。その証拠に、十分休めたり良いことがあったりして気分が良いときは、子供が同じことをしても笑って許せたりします。
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子供のちょっとした嘘も絶対に許さないという親や先生がいます。この場合、子供は自分を守るために上手に嘘をつくようになります。大切なのは、子供が嘘をつかなくてもいいように、共感的かつ寛容に接することです。すると、子供は何も隠す必要がないのでだんだん正直になります。
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子供は毎日一生懸命生きていて、自分のペースでゆっくり成長しています。でも、ゆっくり過ぎて人間にはそれが見えません。大人である私たちもそうしてきたのです。誰も、他人が望むイメージに沿った成長はできません。なので、どの子も本人なりにがんばっている、ということを認めてあげてほしいです
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子供に「自分のことは自分で。人にやってもらってはいけない」と言い過ぎるのも問題です。人生では「人に頼る・やってもらう・甘える・助けてもらう」が必要な時は必ずあるからです。大人でも「助けて」と言えずに1人で苦しんでいる人がたくさんいます。上手に頼ったり甘えたりする能力も大切です。
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ちょっとやってすぐやめたものでも、その経験は無駄にはなりません。例えば、1,2回天体望遠鏡で月を見ただけの子も、授業で月の勉強をするとき「え、みんな見たことないの?私見たことあるよ。私この勉強が得意みたい」となってやる気がアップします。色々な経験をすればその分引き出しが増えます。
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子供がだらしないのもマイペースなのも片づけができないのも生まれつきであり、親のせいでも子供のせいでもありません。ですから、親は自分も子供も責めてはいけません。子供のうちなら直るというのは嘘であり、叱り続けても直りません。そこは目を瞑って、先に長所を伸ばした方がよい循環が始まります
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子育ては他のどんな仕事より難しく、他のどんな仕事より大事です。何といっても、1人の人間をお預かりして育てさせていただいているのですから。これほど大事なことが他にありますか?博士や大臣の仕事の百倍大事です。それをやっているあなたは偉いんです。そのこと自体に自信を持ってくださいね。
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子育て方をマスターしてから親になる人はいません。みんな素人としてゼロからのスタート。何も知らない初心者として、暗中模索で手探りしながら子供と一緒に育っていくのが親。失敗して当然。自信がなくて当たり前。毎日が悪戦苦闘の連続。子供に振り回され続けあれこれ試行錯誤しつつ悩
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夏休みあるある:片づけてもすぐ散らかる。宿題は計画通りに進まない。ダラダラごろごろがデフォルト。給食のありがたみを痛感。親の生活リズムが狂う。兄弟喧嘩多発。初日から親のイライラがマックス。去年の反省が活かされない。お金がかかる。自由研究と読書感想文がチラつく。9月が待ち遠しい
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子育て・教育では、親にできることをしたら後は待つしかないです。結果を出すのは子供なので。他者である子供に強制することはできません。待てる親とは結果を期待しないで待てる親のこと。なが~い目で見る覚悟があれば、どんな結果でも受け入れられます
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毒親に育てられたことを自覚し、その影響から抜け出すために、あるいは自分がまた我が子にとっての毒親にならないためにという思いで、毒親関係の本や記事を読んでいるという場合、それは一見マイナスをゼロに戻す作業のようではありますが、その過程においてそうでなかった人よりも人間への理解がよ
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やるべきことをてきぱきできない子は星の数ほどいます。でも、こういう子は、のんびり&おっとりした癒し系であることが多いです。また、事務的な処理能力が遅い分、ユニークな創造性を持っていたりもします。なので、苦手をつつくのはやめて、本人のいいところをたくさんほめて自信を持たせてあげよう
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「子供の食事のマナーが悪い」「下品な言葉が気になる」「挨拶ができない」等で「直らないまま大人になったら困る」と心配する親御さんは多いです。でも、親子関係がよくて親が普通に常識的なマナーを身につけていれば、モデリング効果が働いて子供も同程度にはできるようになるので心配はいりません。