「韓国はあんなに検査をしているのに」という声もあります。韓国はすごいですね。これたぶん、ばっちり準備していました。というのも、韓国では数年前、MERSが流行して30人以上が亡くなっています。輸入症例だけでなく四次感染まで起きました。
コロナウイルスによる疾患の代表がSARSとMERSです。韓国はMERSを教訓として準備していたのでしょう。日本では私の知る限りではMERSは発生していません。この差が、今回の新型コロナの対応の差にあらわれたのではないかと、個人的には思います。
「MERSの教訓で韓国は準備していた」は私の個人的な推測です。詳しい方がいらっしゃったら補足をお願いします。また、落ち着いたら検証がなされるべきです。ただ、少なくとも「韓国ができているに日本ができていないのは政府が感染者数を少なく見せたいから」という見方はあまりに単純すぎます。
いま保健所や地方衛生研究所を責めても問題は容易には解決しないかもしれません。長丁場になりそうなので、現場は不眠不休で頑張るのではなく、持続可能性に重きをおいて適切な休息をとってもらいたいと思います。批判の対象は現場じゃないです。陰謀論は現場の士気を下げます。
47秒ぐらいから。大谷義夫医師。「ここで簡単にPCR検査できれば絶対に違うと言いきれるんですけど」←誤り。検査には偽陰性があるので検査できても「絶対に違う」とは言い切れません。 twitter.com/tiger_1225/sta…
気軽にクリニックで検査できるようになったら、「絶対に違う」と言い切るヤブ医者のせいで、本当は感染しているのに偽陰性でお墨付きをもらった患者さんが出歩くだろうね。テレビはもうちょっと、出演させる医師を選んだらどうだろうか。
岩上安身氏の医学に関する主張は一切信用できない。2014年、氏が代表であるインターネット報道メディアIWJにおいて、「輸血は不要、むしろ危険だ」とする内海聡氏らの会見が報道され、その後なんら説明なく削除された。 twitter.com/iwakamiyasumi/…
鼻腔の入り口に沿って真上に入れがちだけど、耳の穴辺りを狙って水平に入れるのが正しい。日本臨床衛生検査技師会のサイトより[ jamt.or.jp/news/asset/pdf… ]。
「インフルエンザだろうと普通の風邪だろうと呼吸器症状があれば気軽に休める社会」を目指したほうがいいと思います。急には変われませんが目標はそこです。「いつでも希望すれば検査を受けられる社会(陽性なら休む)」は目標ではないです。
「セカンドオピニオン」と「ドクターショッピング」はぜんぜん違います。紹介状なしであちこちの医療機関をハシゴするのはセカンドオピニオンじゃなくドクターショッピングです。
[布マスクはないよりマシなのか? natrom.hatenablog.com/entry/2020/03/… ]。布マスクは「ないよりマシ」とは言えない。つけたい人がつけるのはいいが、文部科学省が普及を呼びかけるようなものではない。
武田邦彦氏がまたデマを流しています。「現在流行中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のPCR検査が、普通の風邪の原因のコロナウイルスでも陽性になる」というデマです。PCR検査は通常の風邪の原因であるコロナウイルスでは陽性にはなりません。
「『感度70%』はデマ!PCR検査の感度はほぼ100%!」という意見と、「新型コロナのPCR検査は普通の風邪の原因のコロナウイルスでも陽性になる!」という意見が対消滅しないかな…。
アビガン投与における手続きを簡素化するのは賛成。一方で「早期にアビガンを処方してもらえばかなりのケースで重症化が防げる」とは限らない。違うかもしれないことは常に念頭に置くべき。
一方で、アビガンは無効で副作用しかない、なんてことが将来判明したとしても、アビガンを投与した医師を後知恵で批判してはならない。医療には不確実性がある。
証拠が不十分な段階で特定の薬剤に掛け金を高く積み上げるべきではない。「クロロキンで90%以上の人が10日以内に回復したんだよ!」とごく一部の医師が主張したせいで、フランスではクロロキン/ヒドロキシクロロキンへの期待が高まりすぎて弊害が生じている。
「90%以上の人が回復」は対照群のない研究。最新の比較試験ではクロロキンの分は悪い。副作用もある。でも、根拠に乏しい期待のせいでクロロキンの在庫が無くなり、以前からこの薬を必要とする人に届かなくなっている。
瀬尾宜嗣氏が院長をしている「アドバンス・クリニック福山」で行われている自費診療の医療の多くはエビデンスが乏しく、ニセ医学と言えるものもあります。仮に「血液クレンジング」が新型コロナに有効であるとしても、「アドバンス・クリニック福山」は信頼できません。 twitter.com/yseo_medical/s…
「『希望者に全員PCR検査を』なんて言っている人はほとんどいない。検査否定組が作り上げた架空のわら人形」というツイートを見かけたけど、ついさっき、「オールジャパンで一刻も早く全国民のセルフPCR検査(無料)を実行するべき」というスライドをみた。
[「論座」の新型コロナ感染症の記事から学べること natrom.hatenablog.com/entry/2020/04/… ]。いろいろ学べます。自費診療で楽観的・断定的に説明するのは患者満足度が簡単に上がって楽そうだということ学びました。
鼻に綿棒を突っ込まれてグリグリされた上に「PCR検査の精度は100%ではありません」などと説明されるよりも、採血検査だけで「おめでとうございます。コロナウイルスを乗り越えられました」などと説明されるほうが、そりゃうれしいよね。
「答え合わせの時間」だそうです。私は、現時点でも、私の家族が肺炎になり入院したとして、主治医が新型コロナの検査は必要ないと判断したとしたら、検査を要求しません。 twitter.com/segawashin/sta…
たまに「PCR拡大ダメ絶対派」とか「検査拡大=医療崩壊派」とかレッテルを貼って批判する人がいるので念のために言っておきますが、「これから患者数が増えることが予測されるため、検査体制の強化は必要でしょう」って書いているんですよ。
「希望者全員にPCR検査なんて誰も言っていない。医師が必要だと判断したときに検査できるように検査を拡充しろと言っているだけ」という主張もよく見ます。「希望者全員にPCR検査を」と言っていた人はわりといましたが、その点を除けば賛成です。
私は内科医ですが、自分の診療経験からも、よほど専門領域ドストライクでもないかぎり(だったら自分で診るべきですが)、医師の家族が治療方針に口を出すとあまり良い結果にならないと思っています。主治医が明らかにヤブなら別ですが、それを言うなら新型コロナに限った話じゃないです。