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花や蝶に夢中になって、目の前に迫る崖に気が付かない幼き兄妹。でもご安心を。彼等の背後にはALSOKの吉田沙保里さんのような存在が居ます。画像はBernhard Plockhorstの「Guardian Angel」(19世紀)です。因みに人には皆守護天使が一人付いており、その天使は生まれた曜日によって変わるそうですよ
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不思議で少し変化球の不気味さを投げかけるルネ・マグリット作品。しかし、この「Young girl eating a bird (The pleasure)」(1927)は、不気味の球を剛速球で鑑賞者に投げつけて来ます。絵に隠された意味を探るのは詮無い事かもしれないですが、タイトルの「pleasure」にはひっかかりを感じますね。
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今日はコロナの影響か一日うつらうつらしてました。先ほど風呂に入るように起こされたのですが、その時私は左画像のような顔をしてたでしょう。これは名絵師小林清親の新版三十二相(明治15年)。「いねむりをおこされ」「あつい湯」「おおすっぱい」の三面相です。おばあちゃん本当にすっぱそう!
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オードリヘプバーンの映画「マイフェアレディ」。この元ネタがバーナード・ショウの「ピグマリオン」だというのはそこそこ有名なお話です。ではその「ピグマリン」の元ネタはというと、この話「The King and the Beggar-maid」だと言われています。 昔々、暑い国にコフェトゥア王子が居りました→続
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女性は今大後悔中。何を後悔しているかというと、恐らく昨夜のワンナイトラブです。彼女の靴や服から見るに昨夜はパーティだった模様。部屋の乱雑さから激しい夜であったことが解りますが、もう男は居ません。男はきっと誠実な人間ではないのでしょう。Gabriel von Max の「Wilted」 (1870)でした。
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1900年代、カリフォルニアの小さな小屋で宇宙と交信し続けた男が居ました。その名はGrant Wallace(1954没)。宇宙人や古代人とのテレパシー交信を信じた彼は大量の宇宙人のイラストとデータを残しましたが、誰にもその成果を発表することなく没しました。この資料が発見されたのはつい最近の事だとか
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アダムとイブには、カインとアベルという子供が居ました。ある日カインは農作物を、アベルは子羊を神に捧げます。健康面を考れば野菜と肉の両方を頂くのが常識と思いますが、神様は子羊だけチョイス。嫉妬に狂ったカインは何とアベルを殺してしまいます。画像はアベルの死を嘆くアダムとイブです→続
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これは人類最初の殺人と言われており、その後カインは「エデンの東」へ追放。それでも彼は生き続けます。絵はウィリアム・アドルフ・ブグローの「The First Mourning」(1888)。なお、ブグローはこの絵を完成させる直前に次男を亡くしています。悲しむアダムはブグロー自身なのかもしれません。
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メヂーュサの首を取って英雄となったペルセウス。画像はその首が後にとても役立ったというお話。 メヂーュサ退治を終え意気揚々と凱旋するペルセウス。途中、ついでとばかりに怪物の生贄にされそうな美女アンドロメダを助けます。美男美女ですからすぐデキちゃう訳で、二人は結婚と相成りました→続
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面白くないのはアンドロメダの元婚約者フィネウス。彼はアンドロメダが生贄にされた時彼女を見捨てたフニャ●ン野郎でしたが、嫉妬から二人の結婚式に乱入します。しかしペルセウスはあわてず騒がず。さっとメヂーュサの首を取り出すとその首を敵に掲げ、乱入者をまとめて石に変えたのでした→続
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昔話にトラウマ描写は付き物。スウェーデンの良い子に今でもトラウマを与え続けている作品がIvar Arosenius の 「The Cat's Journey」(1905)です。これは猫に乗った少女の冒険譚。二人は王様にご馳走になるのですが、猫は食べで過ぎで内蔵が破裂します。この姿が今でも怖い人が多いんだとか→続
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なお猫は急遽呼ばれた裁縫係によってお腹を縫ってもらい、その後何事もなかったかのように少女と旅を続けますのでご安心を。このお話、日本でも絵本が発売されているようなので、気になる方は探してみてください。
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画像はFirmin Girard(仏)の「The Japanese Toilette」(1873)です。トイレといってもこれは化粧室のことで「トワレ」と発音するのが正しいかも。作者は訪日の経験は無い方なのですが、小物などがかなり細かく描かれて勉強熱心。でもマッパでの髪結いは、サービスショットかもしれませんね。
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「はぁーい。今から寝起きドッキリ始めまぁす♪」なんて感じでこちらを向いているのはギリシャ神話の神ヘルメス。すやすや眠っているのはアルゴスで、彼はこの後首を切られます。 アルゴスはこの時、ゼウスの妻ヘラの命令でゼウスの浮気相手イオ(牛に変身させられている)を監視していました→続
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剣と天秤を持つ女性はローマ神話の「正義の女神」ユースティティアのように見えますが、彼女の手は血塗れですね。画像はモンヴェル(仏・1913没)の「死者と徴集兵」です モンヴェルは普仏戦争に従軍。その際自軍が正義の名の元に虐殺を繰り返すのを見たと言います。正義とは何か。考えさせられます
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不穏な雰囲気を感じますが、これは60年代のドナルド(ロナルド)・マクドナルドです。演じるのはタレントのウィラード・スコット。彼はドナルドの生みの親として知られますが、マック=太るというイメージを避ける為にのち降板しました。でも私は単純に怖かったから降板したのでは?と思ってます。
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この作品の解説はゲスいので良い子はこれ以上見ちゃダメです。 画像はドラクロワの「The Duke of Orleans showing his Lover」(1826年)。女性のシーツをまくっているのはオルレアン公ルイ1世(14世紀)です。下半身を披露されている女性は彼の愛人マリエット。そして猥褻な光景に戸惑う男性は→続
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何とマリエットの夫です。 夫はオルレアン公の侍従長でしたが、彼の妻マリエットはルイ1世の愛人でもありました。ルイは夫に妻の下半身だけ見せて「これだーれだ?❤」とやった訳です。恐ろしいまでにゲスいですね。「民衆を導く自由の女神」のドラクロワは、こんなお仕事もしていたという話でした。
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愛の人キリスト様は生涯に一度だけ狂戦士モードに入った事があります。これは悪徳な両替商や商人を神殿から追い出す時の事。「聖激怒」した彼は鞭を手に暴れ回り老女に対してもNo Mercyでした。普段優しい人は怒らせると怖いですね。画像はBernardino Meiの「神殿を清めるキリスト」(1655)です。
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尖ってます!今で言えばマドンナに似合いそうなファッションかも。画像は1933年パリに休暇に来た女優マレーネ・デイトリッヒの雄姿です。 ドイツ出身ながら米で活躍していたマレーネは大のナチス嫌い。彼女はヒトラーの帰国要請もキッパリ断ったと言います。一本筋が通った人はカッコイイですね。
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病院で見かけた「控えたい食品」と「摂りたい食品」の番付表です。鶏卵、うなぎ蒲焼、牛タン、ししゃもは大好物。どうやら私は脳溢血や痛風まっしぐらの体質のようです(´;ω;`)。頑張って納豆食べなくちゃ。
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立川にお住まいのあの方はおばさんぽいですが、こちらは大変な美形です。画像はセントルイス美術館に収蔵されているブッダ像の頭部。5世紀キダーラ朝のものと言われています。ローマ、ペルシャなどの文化が混合されたお顔はどこか憂いを帯びたような表情。ジェンダーを超越した色気を感じます。
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フランス王シャルル6世(1422没)は狂気王と呼ばれています。元々は賢明な人でしたが20代に発狂。自分の体がガラスで出来ていると思い込み、妻子の名を忘れ、あげくに家臣に襲い掛かりその命を奪いました。画像はシャルルが悪魔祓いを行っている様子を描いたと言われるもの。彼の指先には悪魔が→続
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佇んでいるのでしょうが、その姿はきっと彼にしか見えていなかったでしょう。その証拠に王妃の目線は全く別の方向をとらえています。 この作品はオーガスト・ビアードの「シャルル6世」(1839)。光の使い方が印象的で、まるで劇場で演劇を見ているような気にさせられます。
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ヒンドゥー教の創造神ブラフマーには何故顔が沢山あるのかという話。彼はある日、自分の体の一部を使って女神サラスヴァティーを創造しました。神族を増やす目的でしょうが、いざ創造してみるとこれがオーマイゴッドな大傑作!大変な美人に仕上がりました(日本の弁天様は彼女が元ネタだとか)→続