昔の風俗をつぶやくよ(@LfXAMDg4PE50i9e)さんの人気ツイート(新しい順)

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まるで音楽家のようなこの細身の人物、男っぽいですが女性です。彼女はジナイーダ・ギッピウス (露・1869生)。ロシア象徴主義の詩人・作家でありました。彼女のジェンダーは謎ですが「蛇のように冷たい人」と彼女を評する人もいた模様。彼女自身も「冷たい情熱で火傷する」と自らを評しています。
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今日は関ケ原合戦の日。画像は月岡芳年の描いた小早川秀秋です。秀秋は豊臣方の武将で秀吉に大変お世話になりましたが、最後に汚い裏切りをして西軍を敗北させ、名将大谷吉継らを死に至らしめました。絵のお化けはその吉継。秀秋は21で早逝しますが、その原因は吉継の呪いだとも言われています。
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ゲゲゲの鬼太郎のキャラ、バックベアードの元ネタはルドン(仏・1916没)の作品に出てくる目玉(右)だと言われています。この目玉は多分男子?だと思うのですが、実はルドンの手によって女子バージョンもちゃんと作られています(左)。どうでしょうこのサラサラヘアとつぶらな瞳。可愛いでしょう?
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1940年「支那に於ける有害植物」から抜粋です。この本は中国大陸で有害と思われる動植物(害虫も含む)をまとめたもの。熊の表情がかなりいい味を出しています。チョウセンアサガオ(右)は幻覚作用を引き起こす植物。別まんだらげと言いますが、中野ブロードウェイにそんなお店がありますね。
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私は心が汚れていますので、時に芸術作品を性的な目で見てしまいます。そんな性的アンテナにビビビと来る彫刻作品が「聖テレジアの法悦」(17世紀・ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ)です。天使に槍で貫かれたという修道女テレジアの神秘体験を形にしていますが、ちょっと顔が気持ち良すぎですね。
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今日は中秋の名月です。私の住むゴミゴミした下町の空にもまんまるで大きなお月様が綺麗に浮かんでいます。お団子をお供に、たまには夜空を見上げてみませんか?画像は川瀬巴水の作品です。
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女性の水着ピンナップは思春期男子の友。古代の殿方も水着は好きだったようで、イタリアの遺跡「Villa Romana del Casale」にはモザイクガールズと呼ばれる水着の女性(4世紀頃)が描かれています。思い思いのスポーツに励む彼女らはとても健康的。右画像の女性、ダンベルを持ってるように見えますね。
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リアルさに息を呑む思いがします。これはディルク・ボウツの「悲しみの聖母」(15世紀)です。マリアが嘆き悲しむ様はカトリック教会美術の定番テーマであり、数々の作品があるのですが、そこでの涙はやはり聖母様の涙。しかしこの充血した目から流れる涙は人間の母である女の涙のように感じます。
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女王エリザベス2世が亡くなられました。二次大戦を経験し英国女子国防軍に入隊もしたこの方、歴史の生き証人だと思います。残念です。 画像はピエトロ・アニゴーニ作のエリザベス二世(1955)。批評家には「権威的」と不評でしたが、大衆には熱く支持された肖像画です。凛としてお美しいですよね。
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《補足》 今では理解しにくいことですが、この当時身だしなみに関する世間の目は相当厳しいものが有りました。ギャングが麦わら帽をむしり取って暴行を加えるなどという事態も普通に発生しており、その深刻性が暴動を引き起こしたと考えられます。この麦わら帽問題に関しては死者まで出ています。
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1922年NYにて「麦わら帽の暴動」が起きました。別に海賊団が暴れた訳ではありません。 当時麦藁帽には使用期限は9/15までという不文律がありました。それを過ぎて麦藁を被る者は悪戯されても文句は言えなかったのです。そしてその習慣に反発する者と擁護する者が遂に激突。8日間の大暴動となりました
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仕立屋が病に伏せっている間にも納期は迫ります。いよいよ明日が納品となった時、逃された鼠たちが立ち上がりました。彼らは数の力で極上品の服を朝までに完成。仕立屋はピンチを切り抜け、同時に仕事の細かさから名声も得ました。ピーターラビットの絵本「グロースターの仕たて屋」(1903)です。
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季節外れのいいお話。貧しいけれど心優しい仕立屋が、市長のクリスマス用衣装の注文を受けます。糸が足りないことに気付いた仕立屋は執事猫シンプキンに糸を買ってくるように指示。仕立屋は猫が買い物中に猫に監禁された鼠達を発見しこれを開放しますが、良い事をしたにも関わらず病に倒れます→続く
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左の画像、なーんか既視感があるぞと思った方がいるかもしれませんね。そう、エヴァファンの方ならきっと判るでしょう。 これはオランダ系イタリア人カレル・トール(2000年没)の1970年代の作品。彼はイラストレーターとして多くのペーパーバックの表紙を飾りました。
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ひと目見て忘れられなくなる絵です。これはフィンランドのヒューゴ・シンベリの作品「傷ついた天使」(1903)。同国を代表する傑作です。天使の羽根は血が滲み一部が欠損。辛そうですが手には癒やしの象徴スノードロップの花を持っています。こちらに視線を投げる少年の目、少し敵意が感じられますね。
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アマプラでロードオブザリングの新作がスタートしましたね。この壮大な物語にはホビットが住む「ホビット庄」が出てくるのですが、アイスランドにはこのイメージのままの教会があります。「ホフス教会」がそれ。大工パル・パルソンの手で1884年に建てられたこの教会は屋根まで石で出来ているとか。
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映画「時計じかけのオレンジ」を彷彿とさせますね。これは1930年代に米で使用された「ビューティキャリブレータ」です。顔のパーツの凹凸を測定し、その人の顔が「美しいとされる基準値」からどの位外れているか測定した上、化粧で矯正するというもの。美容の神様マックスファクター氏が発明しました。
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画像のヘンテコリンな楽しい人達はペルシア人の法学者、ザカリーヤー・カズウィーニー(13世紀)の論文に登場する生き物をイラスト化したものです。彼の論文というかトンデモ話は中々の人気で、世界レベルで本となっている模様。これは17世紀インドのバージョンだそうです。亀女、斬新ですね。
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ゲイシャ、スシ、スキヤキ!少し前の欧米人の日本に対する印象はこんなものでしょう。その「こんなもの」的感覚で怪しい芸者を描きまくったのがラファエル・キルヒナー(1875生)です。イラストレーターとして活躍した彼はかなり適当な芸者を量産してくれています。でも私はこの適当さ嫌いじゃないです
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最初は戸惑いながら彼女を囲んでいた観客は、時間経過と共に思わぬ加虐性を見せ始めます。彼女の衣類を切り裂き、胸に薔薇を貼り、体に落書きをし...。恐怖で彼女の目が潤み始めた時、遂に銃を突きつける者まで出ましたが辛うじて実演は終了します。人間は恐ろしい。彼女は芸術でそれを証明しました
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1974年イタリアで「リズム0」と名付けられた実演アートがマリーナ・アブラモヴィッチにより行われました。彼女が6時間観客の前で「物体」となり、その間観客と彼女の間で起こった事は責任を問われない、という内容。客の前にはムチやナイフ、薔薇や羽、そして実弾入拳銃等が用意されました→(続)
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今日で8月が終わりということを忘れていました。暑さはぶり返していますが夏ももう終わり。涼しげな版画で8月を締めましょう。画像は土屋光逸の「夏の月・宮島」(1936)。月明かりに照らされ水面に映えるのは嚴島神社でしょう。少し湿った涼風を感じるような作品ですね。
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自撮りで要注意なのがアングル。うっかり下方から撮って自らの二重顎に戦慄した方もいるのではないでしょうか。あの美女しか描かないミュシャも実は1902年に珍しく二重顎を描いています。お体は綺麗なので多分丸顔なだけでしょうし、お美しいのですが、この顎の線は比較的レア。タイトルは無題です。
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襲撃者から我が子を守るため隠れる母。声を挙げぬように子の口を抑える母の表情は鬼気迫るものがあります。これはレオン・コニエの「罪なき者の虐殺」(1824)。ユダヤのヘロデ王が自分の地位を脅かすキリストがベツレヘムに誕生した事を知り、同地の幼児を皆殺しにしたという聖書の挿話を描いています
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多くの西洋画家に影響を与えたジャポニズム。オーストリアの風俗画家ヴィクトル・バーガー(1850生)も「いっちょかみ」で怪しい日本を描いてました。画像左は花を持つ少女。左上の浄瑠璃人形の生首が怖さ満点です。そして右はまんま構図を流用した「部屋の中の日本の少女」。これはほぼ中国人ですね。