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冒頭の金融機関の男性に対し、僕は挨拶のあと話を聞きに近づくことはせず、妻が最後まで対応した。
それで社会が変わるわけじゃないけど、できる抵抗はしていきたい。
きっと個人店の世界でも、声をあげられない店主・店員はジェンダーを問わず多いと思う。→
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僕にできることはとても小さいけれど、一緒に声をあげるとか、できることを考えるとか、やれることはやっていきたい。
その宣言のための連続投稿でした。→
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お客さんや取材時にも最初から僕を代表者だと決めつける人は多い。
例えば、
・妻が電話に出ると「代表者に替わってください」と言われる(僕が出ると言われない)
・お店はふたりで考えて始めたが、「夫が言い出して、妻がそれを許した」という勝手なストーリーが作られる
などなど。
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それまで僕は考えたことがなかったけれど(ごめんなさい!)、社会はおかしなことだらけだった。
男女ふたりでお店をするようになると、一層社会の偏見が見えてきた。
男性である僕を責任者だと思うのは、冒頭の金融機関の人だけじゃない。→
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今の僕からしたらとても恥ずかしいけど、当時はそう思っていた。
結婚して妻と暮らし、女性からの視点も見えるようになると世界が変わった。
「なぜ結婚して姓を変えるのは”普通は”女性なのか?」「女性の日常生活に影響を与える生理が社会(特に企業)でなぜほとんど考慮されていないのか?」
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僕は男3人兄弟で、中学高校は男子校、大学も院も理工系で8割以上が男性、就職先も明らかに男性優位だった。
その環境が偏っていることに気づいてはいたけれど、「そんなものだ」「それが普通だ」と思っていた。大学や企業に関しては「入りたい女性が少ないんだからしょうがない」との認識だった。→
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「男女ふたりでお店をしている場合、責任者は男性の方である」との偏見(ジェンダーステレオタイプ)に基づいたものだろう。
これは男女でお店をしている人なら誰しも経験のあることではないか。
なお、うちでは二人の立場は対等で、HPでも名刺でもどちらか一方が責任者に見える表記はしていない。→
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先日お店に、ある金融機関の人(若い男性)が新たにこの地域の担当になったというので挨拶に来た。その人はカウンターの前にいた妻、店の奥側にいた僕と挨拶を交わし、その後は僕と話したそうに目線を僕の方に移動させた。つまり「自分が話があるのは奥にいるあなたです」という雰囲気を出していた。→