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今の僕からしたらとても恥ずかしいけど、当時はそう思っていた。
結婚して妻と暮らし、女性からの視点も見えるようになると世界が変わった。
「なぜ結婚して姓を変えるのは”普通は”女性なのか?」「女性の日常生活に影響を与える生理が社会(特に企業)でなぜほとんど考慮されていないのか?」
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お客さんや取材時にも最初から僕を代表者だと決めつける人は多い。
例えば、
・妻が電話に出ると「代表者に替わってください」と言われる(僕が出ると言われない)
・お店はふたりで考えて始めたが、「夫が言い出して、妻がそれを許した」という勝手なストーリーが作られる
などなど。
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冒頭の金融機関の男性に対し、僕は挨拶のあと話を聞きに近づくことはせず、妻が最後まで対応した。
それで社会が変わるわけじゃないけど、できる抵抗はしていきたい。
きっと個人店の世界でも、声をあげられない店主・店員はジェンダーを問わず多いと思う。→
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「男女ふたりでお店をしている場合、責任者は男性の方である」との偏見(ジェンダーステレオタイプ)に基づいたものだろう。
これは男女でお店をしている人なら誰しも経験のあることではないか。
なお、うちでは二人の立場は対等で、HPでも名刺でもどちらか一方が責任者に見える表記はしていない。→
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出演芸人が男性ばかりなコント番組、登場する栄養士が女性ばかりな広告、壇上のコーヒー焙煎家が男性ばかりな競技会、これらに対して「業界の現状を反映しているだけだ」との意見がある。
でも、社会にジェンダーステレオタイプやジェンダー不平等が蔓延した状態で、→
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「不当な差別はあってはならない」っていうけど、「不当じゃない差別」って何?
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こういう風に思ったときには、なぜ「やりたい/なりたい/得意だ」と思わない(or思えない)のか、その背景にある慣習やカルチャー、業界構造にまでどうか目を向けてほしいです。
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「考えなくて済んでいること自体が男性の特権である」というところから話をする必要があるんだろうけど、そこまで踏み込んだ話はできない場面が多いから、すごくもどかしい。
でも、もどかしくても話続けていかないといけないんだよな。
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それまで僕は考えたことがなかったけれど(ごめんなさい!)、社会はおかしなことだらけだった。
男女ふたりでお店をするようになると、一層社会の偏見が見えてきた。
男性である僕を責任者だと思うのは、冒頭の金融機関の人だけじゃない。→
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「目の前にいる2人の人間を対等に扱う」、それだけのことがそんなに難しいのかな。
しかも人に話を聞くのが仕事のメディアの人間がそれをできないなんて。
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その女性はその後ずっとモヤモヤし続けていたそう。
話を聞いた僕は怒り心頭。
いい加減にしてほしい。全マスメディア関係者がジェンダー平等教育を受けてはどうか。
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僕はこれに強烈に違和感を持った。「いやいや、この非常時にいつも通りにしてる場合じゃないでしょ!」って。
「地震や原発の状況を追いかけ、政府や専門家の発信に注意を払い、これから社会がどうなるのか、これから自分はどうするのか、自分の頭で考えなきゃダメでしょ!」と思ったのを覚えてる。→
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「人生は自分次第」だなんて言えるのは、特権側にいるからだよ。
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本来はどっちでも良いことのはずなんだけど、根深い家父長制的価値観に抵抗するためには、「どっちでも良いこと」もあえて通例と逆にすることで意思表示していくことが必要だと思う。
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僕にできることはとても小さいけれど、一緒に声をあげるとか、できることを考えるとか、やれることはやっていきたい。
その宣言のための連続投稿でした。→
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僕は男3人兄弟で、中学高校は男子校、大学も院も理工系で8割以上が男性、就職先も明らかに男性優位だった。
その環境が偏っていることに気づいてはいたけれど、「そんなものだ」「それが普通だ」と思っていた。大学や企業に関しては「入りたい女性が少ないんだからしょうがない」との認識だった。→
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平等になることで奪われる選択肢とは、どのようなものだろう?
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「従業員の人権」と「客」、どちらを大切にするのか、経営者には考えてほしい。
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もちろん女性客から男性スタッフへのハラスメントも存在するし、考えないといけない問題。でも、聞こえてくるのは圧倒的に男性によるハラスメント。その不均衡を含めて問題は深刻。
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ジェンダー平等が実現したあとでも、今現在のジェンダーロールに沿った生き方を自らが積極的に選択する自由はあるし、何かしらの選択肢が奪われるとしたら、それって何なのだろう?
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祇園祭の女人禁制、はやくやめてほしい。
一部しきたりを緩和している部分もあるみたいだけど、いまでも原則として女人禁制なの、ほんと嫌だ。
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目に見えるところに現状をそのまま反映させることは、そういった現状を固定化・再生産してしまう効果を持つことまで考えてほしい。
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優生思想は「優れたもの→残した方が良い」という人間が容易に陥りやすい思考だから広がったのだろうし、だからこそ注意深くその芽を摘んでいかないといけない。
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